覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

「優駿」の写真の不可解

2005年05月25日 22時42分13秒 | Weblog
 「優駿」6月号を眺め、不可解を2,3指摘しておきたい。

 JRAホームページには、新発売された「優駿」誌の紹介、立ち読みページというのがあり、ここには記事の一部と写真が掲載されている。先月、高松宮記念勝ちのキングヘイローを取り上げながら、写真には東京新聞杯の物を使い、それは11番が勝つあるレースを教えたかっがたための仕掛けであったことを此処で指摘した。今月号の立ち読みも、HP上の写真が、引用元である筈の本誌には全く見つからないので、豊富な写真ストックから、本誌以外の写真を採ってきて載せているものと見える。それは、写真のオペラオーのゼッケン1番とその後方に見える12番のナリタトップロードらしき姿、白の内ラチに乗る文字 天皇賞から、どうやら2度目の春の天皇賞制覇となった2001年春の天皇賞らしいのだが、もしそうなら、2着5枠5番メイショウドトウが見えない写真を敢えて使っていることになる。

 ダービー関連記事のページに就いても触れて置きたい。私が不審に思うのは、特に20,21ページ ステップレースから探る日本ダービーの行方 に掲載された各ステップレースの写真である。
 ここには、皐月賞 青葉賞 プリンシパル 京都新聞杯 の4つのレース写真があるが、6月号という性質上レース選択は自然且つ妥当であろう。が、青葉賞の写真では、ゴール前、2着5枠10番ニシノドコマデモ 3着4枠7番 ブレーブハートが写らず、実に4着2枠4番 チョウサン が写る写真を使っているのはいかがなものだろうか。ダービー出走馬即ちダービー制覇の可能性ある馬を紹介するページで果たしてこのような写真の選択をした編集者またこれを看過した編集責任者の見識を疑うよりも意図を忖度したくなる。同様、プリンシパルSは、5枠6番エイシンニーザンの1着よりも、その内ジョッキーの姿また社台に似た勝負服がほぼ隠れている4枠4番シャドウゲイトが明らかに一歩ゴールに先んじていると見える写真が載せられている。さらに、京都新聞、強引なラストスパートの勝ち馬4枠7番インティライミ(ペルー語で、太陽の祭り の意味らしい)は好いとして、2着5枠9番コメディアデラルテは僅かにゼッケンの端と共に御尻を覗かせているだけ。私が編集に当たれば、これらは写真の入れ換えを指示するが、レースから紙面の構成発売まで間がなかったなど、言い訳になるまい。わざわざ、競馬新聞ばりの馬柱まで作り、3連単1点予想クイズまで企画して置きながら、大切な馬券を売ってくれるステップレースの上位馬に対し、この蔑ろな扱いはどう言い訳が利くのか。全体に於いて近々のステップレース軽視というつくりである。

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不思議 金鯱賞

2005年05月25日 06時26分10秒 | Weblog
 1997年辺りから始めよう。金鯱賞で9頭立て7枠7番ゼネラリストが優勝した翌98年ダービー、人気薄のボールドエンペラーが穴を開け、スペシャルウィークの2着で馬連の万馬券をつくる。そのゼッケンは、9頭立て7番に当たる16番である。前年金鯱賞からダービーへ、を追ってみる。

 98年サイレンススズカ優勝。武豊と橋田満調教師のコンビ。翌年ダービーは武豊騎乗で橋田満厩舎のアドマイヤベガ ダービーを勝つ。このときの金鯱賞の2着ゼッケンが2番で、ベガ優勝ゼッケンと同じ。翌年99年金鯱賞はミッドナイトベット勝ち。河内洋と長浜博之厩舎。で翌2000年ダービーは、アグネスフライト優勝で、河内洋騎乗、長浜博之厩舎。これを見て、知らずに馬券を検討していた人々は口あんぐりかも知れないが、向こうは決め事をきちんと遣ってくるという証左でもある。
 が、反面競馬はそれほど甘くなく、ではこの知っている者にとり露骨な示唆の露骨さが厚顔無恥に続くわけでもない。翌2000年金鯱賞は 4番メイショウドトウ 3番ジョービッグバン(11頭立て)だが、2001年ジャングルポケットが勝ったダービーに、金鯱賞騎手松永幹夫安田康彦も厩舎も、ゼッケン3 4 14 15 も全く姿無し。以前から申し上げているが、この2001ダービーは過去数年のダービーでも際立って示唆が薄く、今なお納得できない。(あえて探せばダービー優勝の8枠にかつてのダービー連対馬シルクジャスティスがいて最下位に敗れていた。)思い切り捻くれて好き放題を申せば、アグネスタキオンの予定を変更余儀なくされ、かなり横車が通った轍ではないのか。が、この綻びは補修を加えられる。2001年金鯱賞は2-7で、翌2002ダービーは2枠タニノギムレット優勝。そして迎えた2002年金鯱賞、実に5枠9番ツルマルボーイ 8枠18番エアシャカール という、示唆を受けなかった2年前のダービーの目そのものが金鯱賞で出現した! これを如何に解釈し2003ダービーに向かうか。どうも2001ダービーに向けた筈の2000金鯱賞を見よとの告知らしい? そのときの2着3番ゼッケンをダービーで背負ったゼンノロブロイがネオユニヴァースの2着する。2003年金鯱賞は7枠11番タップダンスシチーと4枠5番のツルマルボーイで決するが、その翌年に当たる昨年2004年ダービーでは、5番ハーツクライがめでたく2着する。目出度いとは、ツルマルボーイとハーツクライの関係である。共にその時、横山典弘が手綱を執った橋口弘次郎厩舎の馬だったのである。
 かくして、もう直ぐ発走する今年のダービーに向け、去年の豪華メンバーが揃った金鯱賞は、

1着 8枠11番 タップダンスシチー 佐藤哲三
2着 5枠 5番 ブルーイレブン  吉田 稔  (12頭立て)

 タップが連覇した金鯱賞が意味するものは、ディープインパクトという同一馬主の連覇 であろうか。また、今年の第41回金鯱賞でのタップの舞いは。


 この金鯱賞よりももっと強烈と見えるダービー示唆レースは限定ページにて、今週中に書く。その題名は ありがとう! 河内のおっさん になる予定である。ここに示した以外にも、金鯱賞には別様の解釈も余地が残っているように思う。ジョッキーや一種のズラシに関することだが・・ この曖昧さで一種好きになれぬダービー予告としての金鯱賞であった。
コメント (2)
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