
連休中、馴染みの中古レコード店でバーゲンセールが開かれた。たまに掘り出し物もあるので見逃せない。レコードの新入荷コーナーを見てからCDの棚に移ると「Idea6 / Steppin' Out」というタイトルが目に飛び込んできた。全く知らない名前だが、2枚組の紙ジャケットで背の幅が広いので目立つ。「Idea6」というのはグループ名で、メンバーの筆頭にいるのは「Gianni Basso」だ。ジャンニ・バッソという発音だったか・・・
見たことのある名前なのだが、咄嗟に思い出せない。確かビッグネームと共演していたような気がするのだが、そのプレイヤーもレコードも出てこない。いよいよ認知症か?もしや音を聴いたら思い出せるかもしれない、と思ったものの残念ながらそれほど音の記憶も良くないのでそのテナーを聴いても混乱するばかりだ。オリジナル中心の選曲でスタンダードはガーシュウィンの「It Ain't Necessarily So」と、マイルスの「Tune Up」が収録されている。この「Tune Up」、何とヴォーカルが入っているのだ。歌詞が付いているとは知らなかった。作詞者はTerry Crosaraで、歌っているのはFrancesca Sortinoだ。
ドラムとピアノの短いイントラから軽快にこのフランチェスカ嬢が歌いだす。この曲の初演である1953年のマイルスのセッションではジョン・ルイスの短いソロから一気に吹き上げているのだが、それを彷彿させる。ジャケット写真はトロンボーン奏者のディノ・ピアナでバッソとともにこのバンドの中心メンバーだ。録音日は明らかではないがおそらくリリースされた2007年と思われる。トランペッターのファブリツィオ・ボッソも参加した3管編成は遅れてきたハードバップという印象で、やや古くささを感じるもののスウィング感は抜群だ。フロント陣は皆70代なので、老いてますます元気といったところか。
この「Tune Up」という曲からようやく思い出した。チェット・ベイカーが1959年にミラノで録音したレコードに収録されていた。そうそう、このセッションに参加しているのがジャンニ・バッソだ。バッソはこのとき28歳だった。大物と共演するという緊張感からやや上擦ったプレイが目立つが、50年近く経った「Tune Up」は実に安定感がある。日々のチューンアップの賜物かもしれない。
見たことのある名前なのだが、咄嗟に思い出せない。確かビッグネームと共演していたような気がするのだが、そのプレイヤーもレコードも出てこない。いよいよ認知症か?もしや音を聴いたら思い出せるかもしれない、と思ったものの残念ながらそれほど音の記憶も良くないのでそのテナーを聴いても混乱するばかりだ。オリジナル中心の選曲でスタンダードはガーシュウィンの「It Ain't Necessarily So」と、マイルスの「Tune Up」が収録されている。この「Tune Up」、何とヴォーカルが入っているのだ。歌詞が付いているとは知らなかった。作詞者はTerry Crosaraで、歌っているのはFrancesca Sortinoだ。
ドラムとピアノの短いイントラから軽快にこのフランチェスカ嬢が歌いだす。この曲の初演である1953年のマイルスのセッションではジョン・ルイスの短いソロから一気に吹き上げているのだが、それを彷彿させる。ジャケット写真はトロンボーン奏者のディノ・ピアナでバッソとともにこのバンドの中心メンバーだ。録音日は明らかではないがおそらくリリースされた2007年と思われる。トランペッターのファブリツィオ・ボッソも参加した3管編成は遅れてきたハードバップという印象で、やや古くささを感じるもののスウィング感は抜群だ。フロント陣は皆70代なので、老いてますます元気といったところか。
この「Tune Up」という曲からようやく思い出した。チェット・ベイカーが1959年にミラノで録音したレコードに収録されていた。そうそう、このセッションに参加しているのがジャンニ・バッソだ。バッソはこのとき28歳だった。大物と共演するという緊張感からやや上擦ったプレイが目立つが、50年近く経った「Tune Up」は実に安定感がある。日々のチューンアップの賜物かもしれない。
Tune Up Best 3
Miles Davis / Cookin' (Prestige)
Sonny Rollins / Newk's Time (Blue Note)
Hank Mobley / Poppin' (Blue Note)
ワンツーは決定的でした。本家のマイルスと豪快なロリンズ、「モダンジャズ」らしい曲の「モダンジャズ」の名演です。
3位はいつものように割れましたが、ハンク・モブレーやスタン・リーヴィーも人気でした。
今宵はお気に入りのチューン・アップをお楽しみください。
いい形の対決になりましたね。そちらは摂津とスタンですか。手強いですね。こちらは大谷と有原、投手戦になるでしょう。先週、ドームで有原の初登板を観戦しましたが、下半身がどっしりしてフォームがきれいでした。
「Blue Haze」でも「When Lights Are Low」を演っていましたね。マイルス好みのメロディなのでしょう。そういえば「Blue Haze」にはミンガスがピアノを弾いている曲がありました。気分が乗っていたのでしょうか。
Cookin'、Newk's Time と順当に並んだところでソニー・スティットがきましたか。アルバム・タイトルにしているだけありワンホーンを生かした好い演奏です。気心の知れた職人がバックですので最初から飛ばしておりますね。
やっと首位! 今週末は決戦ですね~こちらは、摂津とスタンでしょうか? ゲッツでもリーヴィーでもタレンタインでもありませんが(笑)
落とせませんねーお互い!
マイルスは先ずはBlue Haze で演ってますね、これではWhen Lights Are Low が先ですね。
ですが、やっぱり、
Cookin' (Prestige) これが一番!
Sonny Rollins / Newk's Time (Blue Note)
これも、良いですね! 皆さんと一緒です。
3番目は
Sonny Stitt/Tune-Up(COBBLESTONE)
ステット70年代の秀作だと思っています。
タイトルにもしていますので、力強いいい演奏です!
大阪都構想は廃案になりましたね。これで追随する都市はないでしょうが、札幌ドームまで早急に地下鉄を延伸してくれるなら札幌都構想に賛成します。(笑)
トップにロリンズがきましたね。ケリーにワトキンス、フィリー・ジョー、最高のメンツです。ロリンズもドン・ニューカムもお元気そうで何よりです。
そして、boogie thing さんも挙げられたハンク・モブレー、3管の魅力たっぷりです。
スタン・リーヴィーと並んでジョルジョ・アルバニタスがきましたか。幻のPretoria原盤ですね。CD化されたときに聴きましたが、ベースとドラムに刺激を受けたのか、かなり黒っぽい印象でした。
ゲッツのはアルバート・デイリーとのデュオですね。イントロはウンポコロコですね。
フィリー・ジョーのドラキュラはジャケで納得の1枚です。この際、内容はどうでもいい。(笑)
ワンツーは決定ですね。マラソン・セッションは1にクッキンと言われるだけあり、アルバム全体緊張感あふれるプレイが続きます。後半のWhen Lights Are Lowに入るあたりは何度聴いてもゾクゾクします。
そして、スタン・リーヴィーのベツレヘムがきましたね。先発のゴードンはこの時期ヤク漬けだったと思いますが、体調が良かったのでしょう、ソロに躍動感があります。続くカンドリとロソリーノは不調な印象ですが、ルー・レヴィのピアノが元気ですね。リーヴィーは全編安定したリズムをたたき出しております。
グラント・グリーンとソニー・クラークのセッションはお蔵になっていた録音ですね。スタジオが空いているので録れるだけ録ろうという感じです。アメリカで人気があるグリーンと無名のクラークだけに発売に踏み切れなったのでしょう。
大阪市民は大阪市を選択されますたが、次は「札幌都構想」に取り掛かれては如何でしょうか?
冗談はさておき・・・チューン・アップ・ベスト3には楽しみながら真剣に!
①Sonny Rollins / Newk's Time (Blue Note)
*ジス イズ ジャズ!ワトキンズの4ビートが何とも快感!
②Hank Mobley/ Poppin' (Blue Note)
*この盤もジス イズ ジャズ!H・モブレイ、P・アダムス、A・ファーマーの3管ジャズが快感!
③Stan levy / This Time The Drum's On Me (Bethlehem)
*デクスター・ゴードンのプレイが凄く快感!
③Georges Arvanitas /’3 a.m.+Cocktail For Three (Essential Jazz)
*とても緊張感の有るピアノトリオです、快感!
・惜しい:Stan Getz/Poetry (Blue Note)
*ピアノとのデユオ盤。
・惜しい: Philly Joe Jones/BluesFor Dracula(riverside)
*フィリー・ジョーのユーモアジャケット!ユーモアアレンジ!
他にもW・モンゴメリー、L・レヴィー、J・マクリーン、K・バレル、J.J.盤も 。
「Tune Up」は、作曲者本人の決定的な名演がありますし、続くのはソニー・ロリンズで、この2つははずせません。お題は、ジャズオリジナルの有名曲なので、どうしてもいい演奏は、作曲者とその周辺になるのはやむを得ないかと思います。でも、3番めをどうしようかと、いろいろと聴いてみました。
①Miles Davis / Cookin' (Prestige)
②Sonny Rollins / Newk's Time (Blue Note)
③Stan levy / This Time The Drum's On Me (Bethlehem)
①は別格で、②のアルバムは、リズム隊もよくて、好きな一枚です。③ですが、西海岸のオールスターズにデクスター・ゴードンが客演をして、バップをやっています。アンサンブル、ソロともにいけるのではないかと。
これまで挙がっていないものでは、グラント・グリーン(g)=ソニー・クラーク(Blue Note)を期待を込めて、じっくりと聴いてみましたが、全体にラフ過ぎていま一つでした。
マイルスと豪快なロリンズと定番2枚が並んだところで、ハンク・モブレーの「Poppin'」がきましたか。録音当時発売されなかった音源ですね。お蔵入りの詳しい理由は知りませんが、内容はいいと思います。ソニー・クラークが入るだけで日本人好みのヴァージョンに仕上がります。
チューン・アップはマイルス・オリジナルの中ではソー・ホワットやマイルストーンズと並んで多くのジャズメンがカヴァーしております。今週はこの曲のお気に入りをお寄せください。
管理人 Tune Up Best 3
Miles Davis / Cookin' (Prestige)
Sonny Rollins / Newk's Time (Blue Note)
J. J. In Person! / J.J. Johnson (Columbia)
他にもプレスティジ・オールスターズの「All Night Long」をはじめチェット・ベイカー、ソニー・スティット、ジャッキー・マクリーン、ウェス・モンゴメリー、フィリー・ジョー・ジョーンズ等々、溌溂とした名演が揃っております。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
紹介した「Idea6 / Steppin' Out」はCD2枚組ではなく、CD+DVDのセットです。
Idea6 - Tune up - Steppin' out
https://www.youtube.com/watch?v=t3zQ2DLFn_I
イタリアのベテランと若手のセッションは微笑ましいですね