徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

ゲイ・ママのパンツ

2006-09-30 22:21:47 | ひとりごと
 どのくらい前になるかなんて…忘れてしまうくらい前の話だ。
ある人の招待で食事会に参加した後…その人と数人の招待客でジャズのなま演奏聞きに行き…いい加減今日がお終いって時間になった。

 酒…あんまり強くないし…そのまま帰宅するつもりだったが…たまにはいいじゃないか…ってことで…更にはしごして…繁華街のビルの小さなゲイ・バーへ…。

 ママとふたりのオネエさんは着ている物は女物だったけど…カウンターの中の一番若い綺麗なオネエさんだけがお化粧して長い髪で…ママともうひとりのちょっと年増のオネエさんはサラリーマン風の男髪…見た目もろ男だった。

 ママはバイらしく…娘さんがいるそうで…男に買って貰ったアクセサリーなんかを娘にあげるのよ…なんて如何にも子煩悩なお父さんだった。
それが不自然じゃなくて…美人じゃないけど(ごめんね…。)愛らしい…。
おっさんに愛らしいもないかもしれんが…そんな感じ。

 ママが他のお客さんのところへ行く時は年増のオネエさんが来てくれて…相手をしてくれた…。
この人が一番仕草が芝居がかっていたので…本物のゲイかなぁ?…って自分ちょっと疑いの眼で見ていたんだと思う。
職業ゲイさんも結構多いって聞いてたんで…。

 やだ…化け物見るような眼で見ないでよ…。

何を誤解したのか…オネエさんに言われて戸惑ってしまった。
いや…自分…別にそんなつもりはなかったんだが…。

 今…思えば…当時はまだゲイがTVなどにもあまり出てきてない頃で…今よりももっと偏見の眼を向けられている時代だった。
 じろじろ見てたら誤解されるのも無理はなかったな…。
ごめんね…オネエさん…。

 そのうちにまたママが戻ってきた。
連れのひとりが…スカートの下は女物か…という疑問を投げかけた。

 おい…それはママに失礼だろう…と思いつつ…知りたいと言う好奇心もないわけじゃない…。

 するとママは立ち上がって…見たい?…ぴらっとスカートを捲り上げてくれた。
おお…サルマタ…いや…トランクス…。

 あたしは男もんよ…。 女もんの人も居るけどね…。

う~ん…勉強になった。

けど…ママ…なんでブリーフじゃないんだ?
スカートにトランクスじゃ…ス~ス~だろ…。
あ…余計なお世話だよね…。

考えてみたら…ママは自分の親父より少し若いくらい…そういう年代なんだな。

 ちょっと惜しかったのは…あのボーイ・ジョージ?だっけ…のような綺麗なオネエさんとは話せなかったこと…。
ずっとカウンターの向うで中の仕事してんだからさ…つれないなぁ…。
カウンター席の客の反応を見てた限りでは愛想のいい楽しそうな人だったけど…。
残念…!

 そんなこんなで…楽しく過ごして…帰ってきたのが午前三時過ぎ…。
風呂入って寝たのが四時ごろ…翌朝六時に起きて出勤だから…ね。

今なら…絶対出来ない…ぜ。

ああ…若かったな…あの頃は…。