欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

池上彰さん風に『コンクリートの謎解説』No.1

2013年10月21日 08時55分25秒 | 建築のうんちく



『コンクリートは2000年前に、既に実用化されて居た!』



最近、「怪しげな建築技術者」が、「欠陥でないモノ」まで「欠陥!」

と、インチキな事を言うので、今回は、皆さんに、「知られざるコンクリート」

のお話をしたいと思います。




実は、私は、「建築士」である前に、「コンクリートの研究者」であります!



ちょっと前まで、ある大学の研究室で、企業からの依頼を受けて、コンクリート

の「強度試験」をしたり、「新しいコンクリート」の開発をしていました。


是非、皆さんに、コンクリートの正しい知識を、持って頂きたく、シリーズで

「コンクリートの講義」を、致します。



…第一回目は、「コンクリートの発明」の歴史です。…





「コンクリート」が、いつ、どこで、発明されたか、ご存知ですか?

それは、2000年以上前の、「ローマ」です。


キリストが、この世に産まれるより早く、「コンクリート」は誕生しました。



この頃、日本は?

と、申しますと、やっと、「米作り」が始まった頃で、人々は、「縦穴住居」

に住んで居ました。この後、「奈良時代」まで、「縦穴住居」の時代は、続き

ます。



さて、「ローマ」では、その頃、「テルマエ ロマエ」に見られる様に、

「共同浴場」や「屋外劇場」「屋外競技場」までありました。


今、日本では、オリンピックに向けて、「国立競技場」を建て替えようと、

してますが、2000年以上前の「ローマ」には、「国立競技場」みたいな

ものが、もうあったんです!



2000年以上、ずっと、先進国なのは、実は「イタリア」だけなんです!



「ローマ」では、何と、「主食のパン」が無料で配られて居たんです。

そして、「演劇」もタダ、「格闘技の見物」もタダ、でした。


今なら、「レストラン」がタダ、「タカラズカ」もタダ、「プロレス」も

タダ! みたいな感じです。



「ローマ帝国」では、「パンと娯楽」は、全てタダだったのです!



普通、「帝国」と言うと、軍事力で、周辺諸国を制圧しますが、「ローマ」

の場合は、軍事力だけではなく、「ローマの魅力」で、周辺諸国をローマ

の配下に置こうと、考えたのです。



その「ローマの魅力」こそ、「パンと娯楽」だった訳です!




話は、ちょっと、脱線しますが…

…かつて、「朝鮮」は、自ら「日本」に対して、「日韓併合」して欲しい

と、言って来ました。

「朝鮮」は、日本の進んだ医療、産業、土木、政治が、どれも魅力だった

のです。

だから、「日韓併合」により、「朝鮮」は消え、全て「日本」になった

のです。植民地ではありません。





…ちょっと、脱線しましたが、「ローマの統治」は、「日韓併合」に近い

性格のものだった様です。





さて、ここからが、本題です!


この様な「ローマの繁栄」を支えたのは、「ローマの土木技術」なのです。

「橋」や「建物」を作る時に、彼らは「コンクリート」を使いました。


石と石を積み重ねる時に、間に「ローマン コンクリート」と言われる、

「コンクリート」を挟み込んだのです!



これによって、今までより、より大きな「建造物」の建築が、出来る様に

なりました。



日本では、まだ、「竪穴式住居」に住んで居た時代に、「ローマ」では、

「石とコンクリート」で、橋や、水道、それに建物を造って居たのです。



「ローマン コンクリート」がなければ、「ローマ帝国」は実現できな

かったかも知れません。



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