コロナウィルス感染拡大で、企業の業績悪化など、景気の悪い話が続く日本です。
失業する人、給与が大幅に減った人など、これまでの生活が成り立たない人々も出てきています。
インターネット上では、求人サイトが多くあります。
いかにも、求人している雰囲気ですが、実際は、企業側も雇う気がないのです。
本当に、求人募集している会社など、ないのです。
もし応募があっても、会社側は、その応募を無視したり、あるいは履歴書だけ送らせて、「書類審査で不採用です。」と素っ気なく返答だけする、悪質な対応であふれています。
職を探している人が、応募したり、履歴書を送るということで、求人サイト側は、個人情報が入手できます。
その個人情報を売れば、利益になります。
今のご時世、求人にたくさん応募してくるでしょうから、個人情報もたくさん集まりますね。
求人サイトや企業は、その個人情報を売れば利益になります。
そんな中、最近は、スーパーの食品売場の求人(急募)が目立っています。
不景気の時代であっても、生活の一つである「食べる」という、いわゆる食品関連は強いということでしょうか?
実は、これには、怖い事情がありました。
先日、ある主婦から下記の依頼がありました。
『今度、あるスーパーの食品売場の、惣菜コーナーで働く予定です。
しかし、このスーパーの食品売場の中で、コロナ感染のクラスターが発生したと聞いています。
しかも前任者が、コロナで急死したとの噂があります。
もしかして、このスーパーの建物の換気が悪いのではないか?と、心配しています。
調査して頂けませんか?』
そんなわけで、蒸し暑い梅雨空のもと、早速、このスーパーの換気について調査してきました。
私は、現地のスーパーに行き、普通にお客さんとして、スーパーの中に入りました。
このスーパーの建物は、かなり古かったです。
正面入口から見た建物の間口は、約12mほどです。
しかし、奥行きが長く、なんと奥行きは約50mほどあります。
”ウナギの寝床” みたいな造りの建物です。
まず、スーパーの中に入ってみて、すぐ気が付いたことは、「食品売場の空気が臭い」ということでした。
「ぷ~~~ん」と、まるで、冷蔵庫のドアを開けた時のような臭いがしました。
実は、換気の悪い建物の特徴というのは、『空気が臭い』のです。
新鮮な外の空気が、どんどん入ってくる状態であれば、嫌な臭いがしたり、臭いことなどはありません。
そこで、次に、スーパーの建物の外に出ました。
建物の外側から、換気扇の位置を確認しました。
すると、一箇所、換気扇がありました。
ところが、他に換気扇はありません。
この広さの建物に対し、たった一箇所しか、換気扇がないことが判明しました。
このスーパーの建物の正面入口から入った空気が、奥へと進み、細長い建物の各売り場を巡っていきます。
最終的には、一番奥にある惣菜コーナーを経由し、すぐ側の肉売場コーナーにある換気扇から外へと、空気が排出される仕組みとなっていました。
もしも、お客様や従業員の中に、コロナウィルスに感染している人がいた場合を想定してみます。
この建物の中にウィルスがまき散らされ、そのウィルスが、換気扇の作り出す気流に乗り、建物の一番奥の惣菜コーナーまでやってきます。
いわゆる『エアロゾル』(軽い微粒子が、空気中に漂うこと)です。
ウィルスが空気の流れに乗って、遠くまで運ばれてしまいます。
このスーパーの場合は、「ウィルスが、店内の一番奥にある換気扇を目指して、遠くまで運ばれて行った」という現象が起きました。
そして、換気扇近くにある惣菜コーナーの従業員が、ウィルスの餌食になった可能性が大きいと考えられます。
もう一つ、実はこのスーパーは、コロナ対策を、何もしていませんでした。
スーパーの建物の入口に、アルコールは、置いてありませんでした。
お客様に、「マスク着用を呼びかける看板」もありませんでした。
そして、トイレに入ってみると、洗面台には、石鹸水がありませんでした。
(手は、水だけで洗う状況です。)
さらに、このスーパーの建物の排煙窓は、全て、閉じられていました。
これは、換気が悪くなる原因の一つとなります。
通常は、どこのスーパーでも、排煙窓を開けて、外の空気を入れるのですが、このスーパーでは、このような処置は一切行っていませんでした。
なぜでしょう?
答えは簡単です。
排煙窓を開けて冷房を入れると、冷房の効きが悪くなり、電気代が高くつくからです。
お客様や従業員の命よりも、利益を大切にするスーパーを、皆様は、どう思われますか?
このスーパーの場合、惣菜コーナーの従業員がコロナで亡くなっただけではなく、他の従業員のクラスターも発生しているわけです。
最近、スーパーの従業員の急募の求人をよく見かけるようになりました。
食品売場の惣菜など、急募が多いです。
一般的には知られていませんが、スーパーの惣菜売場のクラスターは、かなり多いと聞いています。
依頼者の主婦は、当初、同じスーパーの別の支店の求人募集に応募していました。
しかし、隣町の支店で急病の従業員が出て、その従業員が辞めたので、急遽、今回の支店に配属されることになったそうです。
当初と違う別の支店で働くことになり、家から遠くなり、通勤で電車に乗る必要があり、不便だなと思っていたそうです。
今回の調査で、勤務するスーパーが「換気の悪い建物」とわかりました。
これではコロナウィルスに感染する恐れが大いにあるので、依頼者の主婦は、このスーパーで働くことを辞退しました。
ちなみに、このスーパーは、従業員にコロナ感染者があったことは、一切公表していません。
スーパーで働く場合、あるいはスーパーに買い物に行く場合は、注意したいですね。
『臭いにおいがするスーパーは、立ち入らないようにしましょう!』