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欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

欠陥建築(欠陥住宅)に関する皆様からのご質問…『住宅の基礎にヒビが入った欠陥』

2013年06月24日 09時10分53秒 | 皆様からのご質問にお答えします





『皆様から寄せられたご質問の中で、多かったご質問にお答えします。』




本当に沢山の方に、私どものブログを読んで頂き、ご質問も頂戴し、誠に有り難う

ございます。


さて、最も多かったご質問が、「我が家の家の基礎にもヒビが入っているが、これ

は欠陥なのか?」と、言うご質問でした。


まず、コンクリートの基礎にヒビが入る現象は、どんな時に起きるか…

と言う事から解説致します。


1.何かの衝撃で脆い性質のコンクリートにヒビが入る場合。

2.コンクリートの経年劣化(古くなって)によってヒビが入る場合。

3.入っているはずの鉄筋が、入っていない為にコンクリートにヒビが入る場合。

4.地盤の狂いによって、基礎部分に不等沈下が起こってコンクリートにヒビが入

  る場合。


…だいたい、以上の4つに原因が別れると思います。

そして、いわゆる「欠陥」と言うのは、3と4です。


このうち、3は最近の新築住宅には、ほとんど見られなくなりましたが、中古の

住宅や、増築時に増築部分だけ、基礎に鉄筋を入れないケースは多いです。


ひどい基礎になりますと、コンクリートブロックで建物の基礎をつくってあった

りします。


特に二階建て住宅の場合、基礎に鉄筋が入っていないと、地震の際に土台下の

コンクリート基礎が、一気に崩壊し、建物が崩れ落ちる危険性があります。


また、もし、鉄筋が入っていたとしても、鉄筋の入れ方が悪く、問題を引き起こ

すケースも多いです。


最近の新築住宅でも、たまに施工不良の鉄筋工事を見かけます!


そして、4のケースですが、最近、最も問題になっている「欠陥」です。

今では、地盤調査をするのが、当たり前になっていますが、これを省いて建築

する場合は多いです。


また、地盤調査をしても、形だけであったり、地盤調査結果が悪かった場合、

調査結果をねつ造して、調査の結果、その地盤が「良好」との判定をする事さ

えあります。

…「えっ、そんな事までしないでしょう?」と、思われる方もいるでしょうが、

今、問題になっている「原子力発電所の真下に活断層」の件だって、調査結果

の「ねつ造の疑い」がある事例です。


4のケースでは、家を壊さずに、傾いた家を正常に戻し、地盤に樹脂やセメン

トを流し込んで、軟弱な地盤を強化する工事も可能ですが、非常にコストが高く

つき、厄介なケースです。


…素人では、ただ家の基礎部分のコンクリートにヒビが入っても、その「原因」

まで究明するのは不可能です。


もし、そのヒビが、「シャープペンシルの尖端が入るほどのヒビが複数ある場

合は、至急、私どもにご相談ください。」



家の問題はそのまま放置すると、家の寿命を短くし、人命を失う可能性があり

ます。


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欠陥建築(欠陥住宅)に関する皆様からのご質問…『大手住宅メーカーは大丈夫?』

2013年03月16日 10時29分09秒 | 皆様からのご質問にお答えします




『大手住宅メーカーの住宅は、アトリエ系設計事務所の家より遥かに優秀!』



今回は、私どものHPに寄せられたご質問の中で、多かったものをご紹介します。

最近こんなご質問が多いです…


「大手住宅メーカーは危険な家を作ると言うのは本当ですか?」



最近、HPやブログの「検索エンジン」に実名を出して「大手住宅メーカー」の建てた

家が「欠陥」だとか、設計事務所の「建築家」が「大手はあぶない!」の様な発言を

しているのを、頻繁に見かけます!


しかし、これを信じるのは待って下さい!

私も、これらのHPやブログを読みましたが、「科学的根拠」が示されていないんです。

一般的な「裁判」の場においても、「科学的根拠」が無いものは、全く相手にされな

いと思って下さい。(敗訴するでしょう。)


実際に、私は、何棟も「大手住宅メーカー」の住宅を検査しましたが、どれも、一般

的な大工が建てる家など比較にならない位、よく出来ていました。

私が担当した調査において、大手の住宅で、「欠陥住宅」は一棟もありませんでした。


なのに…

なぜ、こんなにもネットで「大手住宅メーカー」を悪く言う「建築家」が多いので

しょうか?


私が推測するに、「注文住宅」を設計していた「設計事務所」、多くは「アトリエ系

設計事務所」は、「大手住宅メーカー」の住宅があまりに安くて性能が良いので、

仕事を奪われている現実があります。


…そんな、仕事の上で「大企業」に仕事を奪われた「恨み」では無いかと思うのです!


…皆さんは、異なるいくつかの意見があった時、どちらの意見が正しいかを見極める

事も必要だと思います。


特に「ネガティブ」な「ネット情報」には、何の根拠も証拠も無く相手を「非難」し

ている場合もあります。


騙されない様に、十分注意しましょう!



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欠陥建築(欠陥住宅)に関する皆様からのご質問…『中古住宅は構造上問題ないのか?』

2013年02月25日 17時57分27秒 | 皆様からのご質問にお答えします




『今まで調査した中古住宅の全てに欠陥や法令違反がありました。』



正直申しまして、中古住宅は、素人が安心して買える保証はありません。


…と、申しますのも、過去に我々が調査した住宅の全てに、何らかの問題

があったからです。


その中には、大手の不動産会社が仲介した物件も、多数存在します!


「不動産業者」は素人目には建物の事なら何でも知っていそうですが、

実際は「建築基準法」をあまり知らない人がほとんどです。

また、「物理的」な「構造力学」に関しても、「土木技術」に関しても

ほとんど素人です。


「不動産業者」の中には、自ら「建物」を調査するセクションをつくっ

て、「この家は、私たちが検査しましたから、安心してください。」

みたいな「お墨付き」をつけている所もあります。


しかし、「売る側」が調査した結果を信用できるのでしょうか?

また、「建築士」でない不動産業者が、建物検査をどこまで出来るので

しょうか?


今は、家が売れない時代です。だから、売る側は「あの手」「この手」

と、次々に趣向を凝らした販売テクニックを考え出すのです。


…家は、慌てて買ってはいけません。


「不動産屋」は「この家は他にも問い合わせをしているお客さんが

いる。」と、言って契約をさせようとします。


でも、これは、ほとんど「嘘」です!


「不動産屋」が、もし、こう言う台詞を吐いたら、そこの不動産屋は

やめた方が良いです。


家なんて、いくらでもあります!

これからは、高齢化で「中古住宅」がもっと安く買える時代になるで

しょう。


消費税が上がったって、それ以上に「中古住宅」が安くなる可能性が

あるんです。


「高い家は絶対手を出さない。」

「中古住宅は欠陥住宅の可能性が高い。」

「不動産業者が、焦らせようとした時は、買うのをやめろ!」


この三つのポイントをお経の様に唱えてください。

そうすれば、「欠陥住宅」を買う可能性がぐっと減るはずです。



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