goo blog サービス終了のお知らせ 

大正寺

2023年06月25日 | 東京のお散歩
調布の布多天神社参道に面して建つ三栄山大正寺は新義真言宗寺院で、元は小島分村の上布田宿境にあった三栄山不動院寿福寺と、下布田の紫雲山宝性寺、上布田の広福山常行院永(栄)法寺(いずれも新義真言宗)の三寺を大正四年に合併させた寺院で多摩川三十三観音霊場第八番、多摩八十八ヶ所霊場第五番札所となっていて、調布七福神のうち恵比寿神を祀っています。





万世橋仮停留場

2023年06月22日 | 東京のお散歩
現在の東京メトロが、その前身である営団地下鉄になるよりも前、東京地下鐵道という会社だった頃、
秋葉原電気街の南端、万世橋北詰に「萬世橋仮停留場」という駅がありました。

これは、昭和二年に浅草(淺草)上野間に現在の銀座線が日本初の地下鉄として開業した後、新橋までの延伸の過程で神田川をアンダーパスするために長い工期が必要となり
少しでも営業距離を伸ばすために、暫定的な仮駅として昭和五年(1930)元日に開業させたものです。

当時は万世橋を渡ったところに中央線万世橋駅があり、さらに須田町交差点は都電(当時は市電)のハブ停留所でもあったため便利な駅だったと言われていますが
神田まで延伸した昭和六年11月に廃止となりました。

現在でも万世橋交差点近くの電器店前に、出入口跡のシャフトが通気孔として遺されています。





渋谷氷川神社

2023年06月20日 | 東京のお散歩
渋谷氷川神社は、かなり古い時代に創建された神社ではあるものの、現存史料にその詳細を確認できるものがなく
江戸時代に別当寺であった宝泉寺の住職が記した『氷川大明神宝泉寺縁起』によれば、景行天皇の時代、日本武尊東征の折に当地に素戔嗚尊を勧請したと書かれていたとされています。

江戸時代には江戸郊外の三大相撲である金王相撲が境内で行われていました。





深大寺

2023年06月17日 | 東京のお散歩
川越・喜多院と同じく元三大師(慈恵大師)良源を祀る古刹、調布市の深大寺。

創建は天平五年(733)で、山号院号は浮岳山昌楽院と称します。深大寺の名は水神である深沙大王に由来すると謂れ、国分寺崖線からの湧水と深い関係が考察されています。

建立時は法相宗の寺院でしたが、平安時代に天台宗となり、別格本山となりました。東京都にある寺院では浅草寺に次ぐ古さと謂われています。
(浅草寺は伝推古天皇三十六年=628)





布多天神社

2023年06月06日 | 東京のお散歩
京王線調布駅の北側の甲州街道近くに鎮座する少彦名命を主祭神とする布多天神社。

創建は垂仁天皇の時代とされ、元は調布駅の南側、多摩川の近くに鎮座していましたが
文明年間の多摩川の氾濫によって現在地に遷座しました。

その際に菅原道真公を合祀しましたが、それ以前から天神社と呼ばれていました。

神域にはゲゲゲの鬼太郎(墓場鬼太郎)が住むとされる(実際に水木しげる氏が鬼太郎の住む場所としてイメージした)森があります。







種子地蔵尊

2023年06月03日 | 東京のお散歩
西巣鴨の大正大学の、旧中山道に面した南門に奉安された種子地蔵(たねじぞう)尊。

令和四年に建立されたもので、江戸時代にこの付近(堀割から平尾までの瀧野川村三軒屋)が種子屋街道と呼ばれ
江戸野菜の種などを売る問屋が並んでいたことの顕彰と、一粒万倍と衆生済度のご利益を地蔵尊に託したものです。

授与される御守は大正大学生がデザインしたもので、中にはご本尊として現在でも広く流通している江戸野菜、小松菜の種が加持祈祷の上で納められています。








赤稲荷神社

2023年05月27日 | 東京のお散歩
東小松川の赤稲荷神社(創建年代不明)。
古くから東小松川新道の守護神として鎮座してきた社で、かつては広い境内を有していたものの、環七開通に伴う用地買収で、半減してしまったそうです。

社殿は昭和四十四年に平井の諏訪神社から移築したものだそうです。





よみせ通りと由来のお地蔵さん

2023年05月11日 | 東京のお散歩
谷根千を流れた谷田川暗渠の「よみせ通り」に延命地蔵尊が祀られています。

もとは400年近く前から長野・南佐久にあった黄檗宗の古刹に祀られていたお地蔵さんでしたが
昭和八年(1933)に、地元の有志が請願して勧請したものだそうです。

よみせ通りは、お地蔵さんの縁日に夜店が並んだ事から名付けられた名前で
今でも看板などにお地蔵さんが描かれています。