永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

筆致、画家の息遣い。

2014-01-05 11:12:23 | アート・文化
昨年から広報でPRされていた下関市立美術館の「オランダ ハーグ派展」を観てきました。関門の天気が良かったこともあり、流れで気分良く鑑賞できました。
それぞれの画家たちが絵を描く表現と技法や絵の具のマチエールを観察するのが目的でしたが。作家により対象物への視点により絵の具の塗りの違いが解り、収穫ありでした。色と色の境目に作家の息使いが伝わってきます。
こんどの展覧会を観る目的はゴッホとモンドリアンの作品で、主催者が最も展示に力を入れていたのが伺え、観る方にも満足ありでした。ゴッホとモンドリアンはやはり作家の思想と個性が表現に強く出ていて、観る者をぐいぐい惹き付け圧倒させます。特にモンドリアンの風車をシリーズで描いた絵は、描くほどに構成と色彩の変化していくのが解り、作者の画家としての思想が顕著に現れていました。観て得たものは大いなる刺激の余韻でした。