永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

時代の生き方。

2010-10-20 10:06:21 | 日記・エッセイ・コラム
今巷では古いものの考え方は時代にそぐわないということを『昭和の考え』と云うらしいです。
昭和と云う時代はもう21年前に終っているのですね。地方都市は平成になってそれまでののんびりしていした町の風景が、そろそろと云うかやたらと町が街になり公共空間が綺麗になっていったような気がします。いわゆる国あげてスクラップ&ビル化していったのだと思います。いわゆる新しいものがいいと云う考えでしょうね。
人の行動や考え方を昭和の考え方でやると今の進歩的な生き方をする人たちからすると一刀両断で切り捨てられるらしいです。つい最近までアブレッシグな生き方というのがもてはやされましたけれど、そういう世界の『考え』方からするとぼくなんか典型的な『昭和の考え』方人間になるのでしょう。
時代は不況からくるのか殺伐とした空気感が漂っている感じがするのですが、それとは裏腹に街には超高層ビルや超現実的な店舗デザイン、ハイブリッドなる最新の車などがますますきらびやかな装いを見せているような気がします。また、経済を促進するためにエコをキーワードにしたイベントなどが多くなってきたような気がします。
新しい構造をつくる時代はいいのですが、何かたいせつなものまで忘れられたり捨てられてしまったりと失っていったものがあると思います。メンタルなものの思考は個人それぞれの座標軸の違いがあって当然だと思いますが、今の時代からすると『昭和の考え』は個人の思考まで切り捨てられるのかなと思ったりします。