永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

上からの声。

2009-06-09 09:26:27 | 日記・エッセイ・コラム
振込むために銀行で振込み用紙に金額を記入して、振込む現金と一緒に窓口に出したら、女性行員が受取り現金計算機に入れる。手で枚数を確認することはない。その行員は「お客様一万円が足りません!」。「いえ、ちゃんと振込金額をお渡ししています」と僕。数分押し問答がある。僕は冷静に対処する。女性行員は24、5歳くらいと見受ける。そうすると、奥から責任者らしき者が落ち着いた様子で、「お客様、サイフの中に一万円入っていませんか」と、疑っている。僕はえっと思ったが、「振込む金額を封筒に入れてそのまま持ってきたから、間違いありません」。たぶん、僕を詐欺くらいに思っているのだろうか。その行員はとりあえず、一万足りない額でもう一度振込み用紙に書き直してくださいと言う。僕は腹の中はカッカ、カッカときているが、ここは冷静に相手の言うとおりにする。用紙を渡したら、僕は「結局どうするんですか」と確認した。「当方に間違いないとは思いますが、機械の不具合もあると考えられますので、5時過ぎに計算してお客様に電話を入れさせていただきます」と、妙なディベートでその場を納めようとする。その男性行員は申し訳ございませんの一言もなく僕を一瞥した。その態度はお上意識丸見えである。金融関係の人は大なり小なりそんなものと、こちらは認識しているので、喧嘩ごしになる必要もなく荒立てず冷静に、僕は「くれぐれもよろしくお改めください」と銀行を後にする。6時過ぎに先程の窓口女性行員らしき女性から電話が入って、話す矢先から「お客様、すみません、すみません。一万円が出てきました」と、何度もあやまりを入れる。電話の向こうで泣きそうな様子の雰囲気がよく解る。たぶん派遣の行員女性だと思う。僕は「数字が合っていればよいですよ。ご丁寧にご連絡いただきありがとうございました」。男性行員からの説明はなかった。たぶん客が窓口に持っていく僅かなお金はザルで掻集めるくらいのものでしかないのだろうと思った。

バリアーがはっているいる言い訳が