凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

こういう大人になりたい。

2006年01月18日 | 本・漫画
ナンだかいいペースなのか、そーでないのか、連日の更新でございます。

つうかですね、実際のところ、書きたいネタはたくさんあったのですが、どーにも「書こう」てなところまで行かなかったのが実情。
ソレがなんだか、急に「書こうか」てな気分になってきまして。
だもんで、「書こう」てな気分のうちに書いちまおうかと。
・・・・どーせ三日坊主ですよ。


えーさてさて、本日は久々に漫画。

西 けい子(漢字が変換できねぇや、火に同ってかくんですよ)さんの、「三番町萩原屋の美人」シリーズ。
正直ね、今更ってば、今更なんですよ、なんせ描かれたのは1992年2月っからなんですから。

で、そんな作品について、なんで今更書こうかって思ったかっつうと・・・・。

文庫本になったの、めっけたんで、改めて読んでんです、最近。

いっちまうと、ただ、そんだけ。

えー、内容を端的に言いますと・・・・

ちょっと変わった趣の女流漫画家さんが描いた、「浮浪雲」でんす。

いやー、「浮浪雲」、すきなんですよ、アタシ。
でもね、ココに出てくる「ご隠居さん」、もっと好きですね。
いやぁ、こういう大人になりたい。
つくづく思います。

ぺぺんぺんっ!
時は明治、ところはお江戸・日本橋三番町、老舗の呉服問屋・・・・今や洋装屋の「萩原屋」。
ここに一風変わったご趣味をお持ちの「ご隠居」がいらっしゃる。
一方、場所変え、旧制中等学校。文学だぁナンだのが主流の時世、一風変わったオタクの学生が一人。
この学生、周りが「短歌だぁ小説だぁ」騒いでるっつのに、何故か「科学」にばっかり興味が走る。「鳥は何故飛ぶ」とか「火は何故点く」とか「宇宙に限界はないのか」とか・・・・。
そんな学生が、萩原屋の「ご隠居」の趣味を聞いた途端、居ても立ってもいられなくなって、・・・・てのが物語のハジマリでございますが・・・・。

ちなみに、ご隠居の趣味ってのが「ヒトガタ作り(ロボット工学)」なんですな。
死んだ奥方そっくりのヒトガタを作るのに、日夜没頭。


えー、てなこと書きますと、なんだかそーとー昔の「博士の異常な愛情」なんてぇ映画を思い出しますが・・・・

観てねぇよ、それも。

・・・・つうか、「どこらへんが浮浪雲だぁ?」てな感じでしょうが、今書いたのは、あくまで「導入」であり「設定」でして、物語の本質てぇのは、いろーんな日常話やら他の人の小説やらナンやらをベースにした、「人情噺」なんですな。

ご隠居や学生さんだけでなく、萩原屋の番頭さんやら丁稚さんやら、ご近所の方々やら、ガッコの先生やら・・・・そんなあらゆる人物が噺の中心になりまして、ほぼ一冊一話のようなシリーズになってます。

中には結構「精神的にヤラレそうなきっつい話」もありますが、基本的には、「しみじみするねぇ」つうか、「粋だねぇ」つう噺。


いやぁ、この中でご隠居、話の中心にはならないんですけど、ほーんと、良いンです。
なんつうんですか、「美味い飯食って、楽しいことやって、言いたい事いって、そーやって生きてく」つうですね、・・・・要するに、「我儘気まま」の権化みたいなヒトですね。
でもね、人一倍、周りに気ぃ配ってンです。
いざとなると、とっても頼りになるんです。
メチャメチャ言ってたりやってたりするようで、とっても心が広い方でして。
・・・・でも、基本的に「なんだかなぁ」な方なんです。


いいなぁ、こうありたいなぁ。

三番町萩原屋の美人



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