凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

最近の映画広報に思う。

2009年11月26日 | 映画
あれです、
…見せ過ぎ。
イイトコをCMで出し過ぎ。
内容を説明し過ぎ。

そして、上手く伝わってない。


てなわけで、観て来ましたよ、

阿部サダヲ主演・水田伸生監督・宮藤官九郎脚本、第2弾映画
なくもんか

で、あります。

出演/阿部サダヲ 瑛太 竹内結子 塚本高史 いしだあゆみ 皆川猿時(港カヲル) 片桐はいり 鈴木砂羽 カンニング竹山 小倉一郎 光石 研 伊原剛志 陣内孝則…(敬称略)

えー、ぶっちゃけて言いますと…
宣伝を一切観ずに観に行くことをお勧めいたします。
『舞妓haaaan!』のようなハイテンションとスピードを期待して観ようモンなら、なんだか物足りなさを感じざるを得ません。

が、映画としてよくまとまってますし、出来もよいかと。
二時間超の上映時間も、決して長くはありません。

基本的に、『ホロッとさせる』作品であり、大爆笑を狙ったものではありません。
実際ね、プロダクションノートには「人情喜劇」「ホームドラマ」という言葉が出てきます。…そのつもりで観ないと…というか、
「阿部サダヲ(破壊)でクドカン(暴動)で港カヲルまで出すんだから」なんてぇ感覚で観ようとすると、かなりズレます。

そこらへんね、宣伝が上手くなかったなぁ、と。

ワタシが勘違いして観てしまった、つうのもありますが。


例えて言うなら、「舞妓~」が昭和コメディの名作・「無責任男シリーズ」なら、今回の「なくもんか」は、昭和人情モノ「駅前旅館シリーズ」とかね、そんな感じ。
落語で言えば、前者が「茶の湯」「猫の皿」「饅頭怖い」なら、後者は「芝浜」「子は鎹」つう感じ。
笑いは「くすっ」くらいの味付け。
基本は「泣き」でございます。

不幸な幼少から生き別れになった兄弟の「和解」を軸に、訳ありの人々が「繋がり」を再認識して、最後には一つの家族が生まれるまでの顛末。
そして、その中心にいる「究極のお人好し」の涙ぐましい悪戦苦闘を描いた物語。


…こやって書くと、なかなか笑えそうにないですが…

そこらへんが阿部サダヲとクドカンですんで、「重すぎず軽すぎず、テンション上げつつ淡々と」描かれてます。

ほんとね、出来は良いです。

お勧めいたします。


でも、「爆笑」の期待は…
くれぐれも持たないように。


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