凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

実はもう一本観てました。

2010年05月26日 | 映画
競馬ファンにとってはとてつもなく忙しい5月の週末に、
「いや、今回はこっちを優先しよう」
などと言って、シネコンプレックスへ。
…遡ること5月中旬。ヴィクトリアマイルの前日でしたさ。

「超電王」とは異なり、この作品については夕方の回で。
しかして、何故か勢いで「ゴールドクラス」の席へ。
…いや、席が広くって。
足投げ出して観れるもんですから。
テーブルも付いてるし。
なんだか、競馬場の指定席気分。

てなわけで前後しましたが、今回のネタ。
劇場版 TRICK 霊能力者バトルロイヤル
いやぁ、昨日といい今日といい、なんだかタイトルが長い。

えー、10周年を迎えて3度目の映画化・TVスペシャル新作、そして宣伝ついでのスピンオフドラマ「警部補 矢部謙三」放送と、凡そ1ヶ月半、この作品にハマってましたが…
つうか、10周年を迎えてからハマるワタシって…
ホントね、リアルタイムで1作目から観てたらどーだったんだろか、と。
まぁ、多分変わらないでしょう。

てなわけで、連日放送されている「TRICK」前シリーズ・TVスペシャル版、そして矢部謙三の御陰様で、「じゃあ映画も観てやろうじゃねーか」てな感じで、すっかり洗脳されてましたさ、ワタシ。
てぇか、あれですよ。
この映画のCMの作り方が、つくづく上手い。バカバカしい。
猫も杓子も意味なく「3D映画」作る時代に「2D」を強調してみたり、「まさかTRICKで泣けるなんて(個人の感想によるものです)」なんて、まるで「眞鍋か●り」が出てきそうな作りだったり、どこまで「チ●ンラーメン」なんだか映画なんだかわからん作りにしてみたり、と、ともかくCMからしてケレン味たっぷり。

CM見て笑ったのも久しぶりだし。

まぁ、そこらへんが決定打。(つうか、作品そのものじゃないのかよ)

で、まぁ、TVスペシャルも新作だしな。
「微妙にリンクさせてますが、映画観てからスペシャル観ても、スペシャル観てから映画観ても、どっちからでも楽しめます」なんつう振りだったので…
いっそ、「TVスペシャルが放送されてる時間帯くらい」に観てやろう、と。
…いや、実のところ、次の日に東京競馬場に行くという都合がありましたので、
(ここらへんは「野楽馬SPRITS」とリンクしてますが・・・)
レイトショー一本前、という時間。

「いい加減、内容紹介にいけ」?

えーと、ぶっちゃけ、いつものトリックです、はい。
何も変わったことはしてません、多分。

主演:仲間由紀恵 阿部 寛
共演:生瀬勝久 野際陽子 池田鉄洋
大御所:松平 健
若手:佐藤 健 夏帆
ゲスト:戸田恵子 藤木直人 片瀬那奈 平泉 成 三浦理恵子
お笑い部門:きたろう 島崎俊郎(アダモちゃん) 河本準一(次長課長)
出たたなあ、そういえば:山寺宏一 なすび
そんな扱いですか:ガッツ石松 菅井きん

えー、ちなみに…ゲストのあたりにいくと、「え? あの役だったの?」的な扱いになってます。
これ、やってくれるんだ、みたいな。
実際、藤木直人君なんか、全然わからなかったし。
つうか、あれだけ熱演してたのにわからない、つうのが…
まぁ、いいか。

えー、ストーリーとしましては…

「霊能力者」によって守られる村・万練(マンネリ)村から、中森翔平(佐藤健)が上田(阿部寛)を訪ねてくる。
代々、「霊能者」は世襲制であるが、今回は村主催により公募されることとなった。しかして、かつて公募された時には、霊能力者によるバトルロイヤルが繰り広げられ、死者まで出たという。…翔平は、霊能力者の末裔であり跡取りであったが、今回の公募によりこの大会に参加しなければならない。何とかかつての「惨劇」を避ける為に、上田の知恵を貸してほしい、という。
一方、毎度のことだが「浅草花やしき」での営業に失敗し、またもクビになった「自称売れっ子マジシャン」の山田(仲間由紀恵)。興行主(河本)の勧めもあって、「万練村の霊能者募集」に興味を持つ。…村の「最強霊能力者」に選ばれれば財宝を手に入れられる…。

とまぁ、こんな感じで始まる訳ですが、毎度のごとくド田舎・陸の孤島的な場所に、どーも胡散臭い人物達が集まり、どーも胡散臭い「行事」が行われ、そして「横溝正史」ばりの惨劇が、小ネタの連発の中繰り広げられるわけであります。

で、ぶっちゃけ、犯人は、一番の大物、と。

いやぁ、ネタバレ。

つうか、毎度のパターンなので、知ってる人は出演者の顔触れで犯人が分かってしまう、と。

ええ、「暴れん坊」です。

まぁ、経過を楽しむ作品ですから。バレてもいいんじゃないかと。


ちなみに、「リンクしている」という、
TRICK 新作スペシャル」の方を紹介しますと、こんな感じ。

毎年「契り契り祭り」という行事が開かれる村から、名代の息子が上田(阿部寛)を訪ねてくる。
「契り契り祭り」は、思いあう恋人同士が村はずれの「契り岩」に、お互いの「毛髪」を入れた紙縒りを結ぶことで、永遠に結ばれるという言い伝えから始まった祭りであるが、その反面、「結ばれなければどちらかが死ぬ」という、恐ろしい「呪い」も言い伝えられていた。…バカバカしいとは思うが、現にこれまで言い伝え通りに死者が何人も出ている。村の若者達も大人も、そんな伝説をなぜか信じている。もうすぐ祭りが開催されるが、上田に、「迷信だ」と立証して欲しい、という。
一方、毎度のことだが「浅草花やしき」での営業に失敗し、またもクビになった「自称売れっ子マジシャン」の山田(仲間由紀恵)。
家賃滞納でアパートを追い出されそうな状態のところ、上田が勝手に部屋に上がり込んでいる。温泉宿へ旅行にいくのだが、同行しないか?と。旅費・食費は無論、上田持ち。そして、そこの温泉には「豊胸効果」があるとか…。
胡散臭いと思いつつ、山田は、「タダ」と「豊胸効果」に乗せられ…。

と、全く同じような始まり方。
ちなみにこちらの「大御所=犯人」は浅野ゆう子。
設定としては、「霊能者バトルロイヤル」1週間前に起きた事件、という作り。

なんだかなぁ。


えー、1ヶ月半前ぐらいからハマったワタシが言うのもなんですが、この作品、ともかく「毎度のパターンで繰り広げられるドタバタな惨劇」を、どこまで「バカバカしい」と思いながらも楽しむかってぇこたなんだろな、と思います。
いや、実際、映画を観ている途中で、
「人が死ぬ話でこんなに笑ってていいんだろか」
という疑問を持ったりしましたが、
「これってあくまでフィクションだよな」
という極々当たり前のことを思い返したりして、またも笑ったりしてる自分に気づいたりするわけで。


どうも掴みどころがない。
とはいえ、どうにもハマりやすい。

ツボな人にはツボだろうけど、解らん人には全く解らない。

まぁ、本来そういう作品なのだろうなぁ…と、思うんですが。

10年続いてるんですよねぇ。

しかも、「これで最後」ってんじゃないんです。

いや、「また作ります」とも言ってませんが、多分、作られるでしょう。

そしたら、また観ると思います、ワタシ。