凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

お茶濁さない。

2009年06月17日 | 本・漫画
えー、この味で純な初恋。
まるで、「ペットボトルなのに高級玉露」。
…何のことやら。

てなわけで、以前にも書いたことがありますが、

週刊少年サンデー連載中

お茶にごす。
西森博之


かつては殆んど毎週購読してましたが、引っ越しとともに、買うのを止めたサンデー…ですが、
最近、また買い続けてます。

…ただ、この作品の為だけに。


えー、西森氏の作品つうのは、基本的に「気の良い不良(というか、フツーの基準から外れた高校生)の日常を、すっとぼけた味で描く」という路線。
…基本的というより、ぶっちゃけ、全作品これ、です。

「今日から俺は!」
「天使な小生意気」
「道士郎でござる」
刑事モノの「甘く危険なナンパ刑事」も、原作のみのファンタジー「スピンナウト」も、設定は違っても味は一緒。
全て、「不良高校生のツッパらない」天然ボケ漫画。
が、…

なんか、まろやか。

つうか、たまにホロっとさせられる。


【その驚異的な戦闘力と容姿から、上級生や他校の不良、街のチーマーに、「デビルまーくん」の異名で恐れられる高校一年・船橋雅矢。
彼は、小学生時代からの仲間・山田 航とともに、「不良を辞め、ロハスに生きる」ことを決意し、茶道部に入部。
が、そこは女の園。
曲がったこととネギと不良が嫌いな夏帆や、トコトン草食系事なかれ主義のチカ、そして優しく美しく天然な姉崎部長と、ごく普通の先輩方で構成された、雅矢達の「喧嘩に明け暮れたこれまでの日常」とはオオヨソかけ離れた世界。
雅矢と山田はこの世界で「ロハスに」生きていけるのか?!】

という話を、実にゆるーく描いてます。

単行本は既に8巻。
7月には最新9巻が刊行されますが…


ここ数回、「姉崎部長卒業編」に入ってまして、これがナカナカ切ないとゆーか、「ああ、高校生らしい」懐かしさを感じさせる話となってます。

茶道部の仲間や周囲の友達との交流により、次第に「人間らしく」なってゆく雅矢。
いつしか目的は「ロハスな生活」から「優しい人になる(=心を持つ?)に変わってゆきます。
が、それは、「切ない初恋」の始まりでもありました。
…って、少女漫画やドリームワークスの映画ならナカナカ情緒的に描かれるのでしょうが、……

なんせ、西森氏のマンガですから、始終ボケっ放し。

雅矢や仲間達、はては初恋相手の部長の「ズレまくり・ボケっ放し」具合が、ナカナカ「泣ける」方向にもって行きません。
むしろ笑える方向に。

ただ、合間に描かれる「台詞のないひとコマ・一頁」で、なんとも言えない雰囲気を描いておりまして…

これが、「ホロっ」とさせる「味」となっております。

先週・今週の回が、卒業式。
結局、お互いの本心を伝えないままの「まーくんと部長」。

さて、このまま終わってしまうのか?!
…てな引きで、次号となってますが…

つうか、どこに「ボケ」が入るのか?

そんな感じです。


青春だねぇ、なんて。

ワタシも歳を取りました。