馬場あき子の外国詠49(2012年2月実施)
【ロイス川の辺りで】『太鼓の空間』(2008年刊)177頁
参加者:N・I、井上久美子、崎尾廣子、曽我亮子、藤本満須子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:N・I
司会とまとめ:鹿取 未放
350 ロイス川の向かうに行つてアンティクのマリア一体買はんと思ふ
(当日意見)
★楽しんでいる。余裕がある。(曽我)
★夕暮れの雨の色をしている川の向こうですね。「アンティクのマリア」ということで、この国の
古い歴史にコミットしたい想いがあるのでしょう。それを考えるとつねに夕暮れの雨の色をして
いる地区というのも、もう少し深い意味があるのかもしれないなと思います。(鹿取)
(レポート)
川の向こうに行って骨董のマリアを買いたい。新品でないところがこの歌の眼目、骨董にはそれなりに訴えるものを宿しているのであろうから。(N・I)