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ムムくんとオウジくん

2012-07-24 23:09:56 | 動物園
神戸の王子動物園のつづき。今回が最後です。

王子動物園は、ここ最近縁あって(?)だいたい1年ごとに訪れているのですが、旦旦以外にも楽しみにしていることがあります。
それが2009年4月2日に生まれた、オランウータンの子ども・ムムくんの成長です。


こちらは2010年2月に訪れた時に撮ったもの。
まだ1歳にもなっておらず、おしゃぶりのごとくオモチャをくわえていたり、オムツをしていたりとまるで人間の赤ちゃんのようです。
どうやら人工哺育のようで、お母さんとはいっしょにはいませんでした。



つづいて2011年4月4日の様子。ちょうど2歳になった翌々日です。
1年前と比べ、体が一回りも二回りも大きくなっていましたが、まだまだオムツは使っています。

ということで、あれからさらに1年以上が経過したいまはどうなっているのか、とても気になっていました。

そこで旦旦が寝てしまった間に様子を見に行くことに。去年までいたサル舎の1階に行ってみる・・・ものの、そこにはムムはいませんでした。
おかしいなと思いつつ2階に上がると、新たにムム専用の部屋が設けられ、そこで飼育員さんと遊んでいました。


3歳を迎えてもまだまだやんちゃなようで、張り巡らされたロープで部屋中を縦横無尽に駆け回ったり、突然ガラス面に寄ってきて間近でじっとお客さんを覗き込んだりしていました。
ちなみにまだオムツは使ってます。


ただ、体はさらに大きくなり、顔つきも大人っぽくなったようにも感じます。

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さて、王子動物園では今年、大きな悲しいニュースがありました。

それはインドゾウの子ども、オウジくんが4月に死亡したことです。
子ゾウの「オウジ」が死亡しました。(王子動物園公式サイト)

国内でのインドゾウの出産は非常に珍しく、これまでに3例しかないと言われています。
オウジは人工哺育で順調に育っていきましたが、1歳を迎えることから足を擦って歩くようになり、その後しばらくして立てなくなってしまいました。
何らかの原因で足の骨が弱くなっていたことがわかり、人工的に寝返りをうたせる装置を作るなどリハビリも行いましたが、寝たきり状態からの脱却ができず、結局4歳5ヶ月という短い生涯に幕を閉じることとなりました。


オウジには初めてこの動物園を訪れた2008年8月、一度だけ会うことができました。
飼育員さんにじゃれあう姿がとても印象に残っています。
この時はまだ生後10ヶ月ですが、数ヵ月後には歩くことができなくなってしまったことになります。

一度しか会ったことのないオウジくんですが、ゾウ舎の裏手に祭壇があったので手を合わせることにしました。



正直言ってこういうものの写真を撮っていいのかとも思ったのですが、オウジのことを知ってもらうことにつながればいいのかなと考えここで公開する次第です。


奥にはぬいぐるみと大きな装置が。どうやらこれが寝たきり状態だったオウジを反転させ、人工的に寝返りをうたせるためのものだったようです。

祭壇にはメッセージカードが何枚も置かれていました。
4月に行われたオウジくんのお別れ会には、非常に多くの方が訪れたようです。
自分のように、神戸市民だけでなくたくさんの人に愛されたオウジくん。きっと天国でも元気に遊びまわっていることでしょう。

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