zoolog ずーろぐ

パンダとかマレーグマとかホッキョクグマとか なぜかクマばっかり会いに行ってます

東山動物園へ5 コユリとコウメ

2015-09-22 19:21:00 | 動物園:「上野生まれ」を追いかけて
東山動物園のつづき。
今回の記事は、ひさしぶりにこのカテゴリーを使います。
東山に来たからには、上野生まれのコビトカバ、コウメとコユリの姉妹に会わないわけにはいきません。


ふたりとも外のプールに出ていました。
向かって右がコウメ(写真手前)、左がコユリ(写真奥)です。
3年前に来た時も同じ配置だったので、特に入れ替え等はないのかもしれません。


姉のコウメ。
実は最初、こっちがコユリだと勘違い…
(外にネームプレートは出ていませんが、屋内には掲示があります)


こちらがコユリ。


夕方行ってみると、姉妹で口を大きく開けて見せ合っていました。
コビトカバではよく見る光景なのですが、あいさつなのか、威嚇なのか、いまだにわからず…


お客さんにも、口の中を見せてくれました。
ところどころ黒く見えるところがありますね。
汚れ?虫歯…?


ずいぶん澄ました顔をしてますが、このあと陸を走り回ったり、プールに入ってばしゃばしゃやったり。
以前と変わらず、元気な姿を見られて一安心したのでした。

ウメキチの誕生日 その3

2012-10-21 00:10:44 | 動物園:「上野生まれ」を追いかけて
1週間も経ってしまいましたが、先週のウメキチ誕生日の最終回。
ちなみにこの日は雨が降ったりやんだりの天気。さらに山が近いせいなのかやけに風が強く、傘を持ちながらカメラを構えていると傘が煽られ、撮影できなくなる始末でした。
そのため動物園は本当に人が少なく、ウメキチを見ていたのはたったの4人だけ。せっかくの誕生日なのに・・・
そういえば雨があがって晴れてきたのはウメキチが出てきた時からだったような...もしかして晴れ男?



バックヤードへの扉の前でじーっとしていたウメキチですが


すぐにこちらに戻ってきました。


ウ「まだごはん残ってるかも・・・」


が、さすがにもう何もなかったみたいでお水飲んでごまかす。
マレーグマの水飲みシーンってあんまり見たことないような気がします。フジくんが2回くらい飲んでるのを見たぐらいです。


こんどは消防ホースで遊び始めました。


それは食べられないよ


ウ「これ乗っても壊れないかな・・・」


再びタイヤの中を確認


ウ「何もナイですね...」


そうだ、ねえウメキチ


ウ「なあに?」
ウメキチはね、お兄ちゃんになったんだよ。


ウ「お兄ちゃん・・・?」
君が札幌に来たあと、モモコお母さんが男の子を産んで、ウメキチに弟ができたんだよ。


ウ「ふうん・・・ぼくには弟がいるんだ」
フジくんっていう名前なんだよ。
ウメキチによく似てる。木を壊すのが好きなところも。


ウ「フジ、いつか会えるかな。」


モモコお母さんとフジくんに、ウメキチのことをちゃんと伝えておくからね。

―などと妄想で会話していたのですが



ウメキチはどうもにおいを気にしていたようで。
ハッピィ・ウッチーとの入れ替えの時、エサの補充は行われたものの中の掃除はしなかったので、あちこちににおいが残っていたのが気になったのでしょうか。

1時間ほど見ていると、だんだんと扉の前で過ごす時間が増えてきて、名残惜しかったのですが他の動物も見たかったのでマレーグマ舎を離れることに。


と、もう一度こちら側に来てくれました。


ウメキチ、3歳の誕生日おめでとう。


ウ「きょうは来てくれてありがとうございました」


ウ「ばいばい」

ということで、ここでウメキチの写真は終わりです。
実はこの後、いったんエゾヒグマとかアザラシのところを一巡してからマレーグマに戻ってきたのですが、写真も撮らずにただひたすらウメキチの姿を見ているだけだったので、残念ながらお見せできるものはありません・・・
上野のマレーグマ担当の方から「どうやらあのウメキチが、最近は落ち着いてきたらしい」と聞き、そんなバカな!と思いながら訪れてみた今回。
確かに上野にいたこぐま時代からすれば、やたらめったら走り回る姿はなくなっていましたが、エサを探して柵をよじ登ったり、突然運動場の中をダッシュしたりする様子も見られ、思っていたよりは全然やんちゃでした。
ほんの数時間だけでしたが、少しだけ大きくなり、とても元気なままのウメキチに会えて、わざわざ埼玉から会いに行って本当によかったと思います。


ところで


円山動物園では、12月に新たな施設「アジアゾーン」がオープンします。
トラやユキヒョウ、ヒマラヤグマなどなどアジア地域に生息する動物を集め、一つにまとめて展示するそうです。
マレーグマもこのアジアゾーンに入ることが決まっており、今後は屋外の運動場で木登りができる環境になるとのこと。
確かに今のマレーグマ舎は昔の動物園のままといった印象で、運動場も狭く、見る側にとっては柵がとても邪魔で撮影しにくい(ここまでの写真を見てもわかりますが)のでありがたい。
これからは、ウメキチも上野の時のようにどんどん木に登ってどんどん木を壊していくと思います(笑


<おまけ>

ウメキチはよく、扉の前でこんな姿勢で座っていたのですが


マレーグマの足なんて、初めてちゃんと見ました・・・


<おまけ2>

ぺろっ
最近いろんな動物の「舌出しの瞬間」をよく撮ってしまう...たぶん上野のリーリーのせいですね

ウメキチの誕生日 その2

2012-10-18 17:09:28 | 動物園:「上野生まれ」を追いかけて
札幌・円山動物園へ向かい、マレーグマのウメキチの誕生日を祝った話のつづき。
ごはんがもう少し残っていました。


こんどはキウイだよ!


食べ終わっちゃった


もうちょっと食べたいなあ


ウ「ねえねえお客さん、ちょっと食べものちょーだい!」
かわいくおねだりされてもあげられません・・・まあ誕生日だからケーキとかあげたいけど。


どこかを見つめるウメキチ。何を考えているんでしょう?


消防ホースで作られた遊び道具にやってきました。


ここにはないかな!


タイヤの中にも、エサは置いてなかったみたい。


おかしいぞ、もっとあるはずだ!


ウ「上かな?」
柵をよじ登り始めたウメキチ。


どこだどこだ


上にはなかったようです。


すいませーん、みなさんどこにごはんがあるか知りませんかー
(右だよ、右!)


あ、あった!


オレンジ発見


うまうまー


満足したみたい。

ちなみにオレンジといえば、上野のときはウメキチよりもモモコがオレンジ好きだったように思います。
ウメキチは運動場に置かれたいろいろなエサの中でも、オレンジだけは食べていなかったような。
逆にモモコさんは外に出てくると、真っ先にオレンジを探して食べていた記憶があるのですが・・・


食べ終わったらもうバックヤードへの扉の前に行ってしまいました。
出てきたばっかりなのに、もう帰りたくなっちゃったの?


ウ「そうじゃないんだけど・・・」


ウ「ハッピィちゃん、この向こうにいるのかなあ」

実はこの日ウメキチのエサを担当していた方は、ふだんマレーグマの担当ではないそうで、この日がウメキチの誕生日ということもご存知ありませんでした・・・
そんなわけで「誕生日だから特別なエサを・・・」なんてこともなく、すっかり忘れられてたのかななどと思っていたら、円山動物園のブログではちゃんと誕生日の様子が報告されていました!
ハッピィバースでい ウメキチ(円山どうぶつ雑記帳)

で、この記事によるとウメキチが「最近は食い気より色気」とのことで、お嫁さん候補のハッピィや、もう一頭のメス・ウッチーのことが気になっているらしいです。
なので上の写真のようにやけに扉の前でウロウロしていたのは、奥のバックヤードにいるメスのマレーグマを気にしていた、のかもしれません。

自分の中ではウメキチはやんちゃなイメージのままで、この日の様子を見ていても柵をよじ登ったり運動場を走り回ったりと相変わらずの様子だったので、メスを気にするなんてちょっと信じられないです。
でも3歳ということは着実に大人へと成長しているわけで、ウメキチが父親になる日も案外近かったりして・・・


ウメキチの話はあと一回つづきます。
↓つづきはこちら
ウメキチの誕生日 その3

ウメキチの誕生日 その1

2012-10-14 17:38:02 | 動物園:「上野生まれ」を追いかけて
お待たせしました。
先週、ウメキチに会うため北海道に行ってきました。
今回からしばらくは、この北海道旅行の模様を書きたいと思います。

まず最初は、とにもかくにもウメキチのことです。


10月11日。早朝の羽田から飛行機に乗り、新千歳空港へ。
そこからJRと地下鉄を乗り継ぎ、10時ごろ札幌市円山動物園に到着しました。

園内の掲示では、メスのウッチィ・ハッピーとウメキチの入れ替えはお昼ごろと書かれていましたが、概ね14時ごろ行われると聞いていたので、午後からマレーグマのところへ。
しかし、担当の方が用事があったとかで入れ替えは遅れに遅れ、ウメキチが出てきたのは結局15時前となりました。


ウッチィとハッピーがバックヤードへ戻り、エサの準備。
この日のメニューは、果物がキウイとみかん(オレンジ?)、それに食パンでした。


もう一つ置かれていたのがこれ。最初はふ菓子にも見えたのですが、おそらくパンです。


そして、いよいよウメキチが登場!


エサを探して運動場の中をあちこち歩き回ります。


ウ「タイヤにはないなあ」


ウ「ほかのとこ探そっと」


こんどは浮き袋へ。
上に食パンが挟まってます(右手前にあるオレンジは柵に乗せてあります)。


ウ「うーん、もうちょっと・・・」


ぱくり


くわえました!


そのまま口にはさんで・・・


下に持ってきてゆっくり味わいます。


ウ「うまうまだよ!」

↓つづきはこちら!
ウメキチの誕生日 その2

ミミカとサファリの動物たち

2012-10-01 18:47:15 | 動物園:「上野生まれ」を追いかけて
白浜1日目の話。
10時から良浜と赤ちゃんの親子展示を見たのですが、引き続きパンダランドは大混雑。
しかも親子展示が終わらないと室内にいるほかのパンダも見られないということで、サイのミミカに会いに行くことにしました。

しかし、サイのゾーンはサファリのいちばん奥。しかもクロサイはミミカとオスのCRAGが交互に運動場に出されているので、わざわざ歩いていっていなかったら困るな・・・と思い、サファリの入口でダメもとで聞いてみると

「ミミカってメスのクロサイですよね?担当に聞いてみたら出てるようですよ」

と教えてもらえました。ありがたい。


てことで行ってみた・・・けど、これじゃ顔が見えないので正面に周りこんでみましょう。


運動場にいたのはミミカでした。

実をいうと最初は「これ本当にミミカ?」と思ってしまったんですが、赤茶色の汚れとか角の形とか目を見ているうちにようやくわかりました・・・


朝一番でエサをもらったらしく、残りを食べたり


急に走り始めたり。


暑いけどいい天気です。
※ここに写ってるのは隣の運動場にいるシロサイ。ミミカではありません!


今度は角で土を掘り返してます。
そういえば上野でもよく土をいじくって遊んでたような・・・ってそれは母親のアルゴでしたっけ・・・?


ただ、5月に会いに来たときは名前を呼んだら近寄ってきたり、鳴いて返事(?)してくれたりと人懐こかったんですが、この日は全然寄り付かず・・・


まあ、やたらめったら人に慣れるともどうかと思いますが。
元気に動き回ってる姿を見られたのでよかった!


<おまけ・その1>
サイの隣にはマレーバクがいます。
何度か寄っているんですがなぜか相性が悪く、なかなか顔を見せてくれませんでした。


が、今回―


ようやくちゃんと見ることができました。
オスとメスは別々に出てくるので、たぶん去年生まれた子どもと母親の親子だと思います。
といってももう体も同じくらいの大きさで、鼻がちょこっと短いかな・・・って程度の差でした。

<おまけ・その2>


さらに歩いていると、こんなのを発見。


この子がアメリカバイソンの子どもみたいです。まだ毛がモコモコしていてかわいいです。


横にいるのはお母さんなのか、2頭で顔をくっつけたりしていました。
こんな牛や鹿みたいな子が、真っ黒で毛むくじゃらになるなんて想像できません・・・

あの動物はいま

2012-09-21 21:24:39 | 動物園:「上野生まれ」を追いかけて
ことし5月。就活が終わった時、学生生活最後の今年は様々な動物園に行ってみよう、と唐突に思い至りました。
でも手当たり次第にあちこち回るには、動物園の数が多すぎる。それならば、手始めに「かつて会ったことのある動物」にもう一度会いに行けばいいのではないか―

そもそも動物園にはまったのは、高校の時に偶然上野動物園の無料開園日に訪れたこと。そこから定期的に通うようになりました。
動物の見方(があるのかどうかわからないけど)に慣れてきたころが2009年。ちょうど上野動物園では、いろいろな種類の赤ちゃんが生まれた年でした。

ニシローランドゴリラのコモモ。
マレーグマのウメキチ。
コビトカバのコユリ。
そして、ヒガシクロサイのミミカ。

赤ちゃんたちがぐんぐん成長していく様子を目の前で見ていき、動物園通いの楽しみをつくづく学びました。
しかし昨年、この中の3頭がほかの動物園へと引っ越していきました。

ウメキチは札幌の円山動物園へ。
コユリは名古屋の東山動物園へ。
ミミカは和歌山・白浜のアドベンチャーワールドへ。

すでにここでも紹介しましたが、ミミカとコユリにはすでに会ってきました。
特にミミカは、先週も誕生日会で盛り上がるパンダランドの合間を縫って2度目のあいさつをしてきました。

残るは札幌、やんちゃ盛りのまま旅立ったウメキチです。
実はウメキチがいちばん会いたい動物でした。移動数日前に突然ホームページで報告が行われ、さよならも言えずに行ってしまったからです。
しかもその引越しも、一度はなぜか唐突に中止されたのです(ちなみに先日、たまたまマレーグマ担当の飼育員さんとお話しする機会を得て理由を伺ったのですが、なんともウメキチらしいものでした。そのうち書きます)。

早くウメキチに会いたい!
・・・とずっと思っていたのですが、夏の北海道は案の定ツアーの料金が高く、なかなか踏み切れませんでした。
しかしやっと来月、札幌に行くことが決まりました。
しかもウメキチの誕生日、10月11日に合わせて行きます。
噂によると、あれだけやんちゃしてたウメキチが少しずつ大人になり、行動も落ち着いてきたらしいです。本当なんでしょうか、にわかに信じられません・・・

いずれにしても、成長した姿をしっかりと見てきたいと思います。



※せっかくなので別カテゴリに分けてみました。これまでの記事はこちら。
ミミカ、元気です!(2012年5月21日)
コビトカバのコユリを追って(2012年7月9日)


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(余談)

白浜の件、なかなか更新が進んでなくてすみません・・・
もう1週間が経つのに白浜の疲れが抜けず、その前後で卒論や新たに病院に通ったり、家庭内でのゴタゴタが頻発して余計に疲れが増す始末。
加えて永明さんの誕生日が終わった直後くらいから右目が見えにくくなり、近くの総合病院に駆け込んだところ、眼圧が異常に異常に高いと診断され(しかも原因不明というのがコワイです)、点滴打ったりなんだりと大変な数週間でした。
実を言うと、そのせいでまだ撮影した写真のチェックすら終わってないのが現状です。
週末でぱぱっと終わらせるつもりなので、もうだいぶいまさら感が漂ってますが、これからゆっくり書いていこうと思います。
更新が遅いのはいつものことじゃん、というツッコミはやめてあげて・・・

コビトカバのコユリを追って

2012-07-09 21:07:33 | 動物園:「上野生まれ」を追いかけて
やっぱりパンダの前に先行して、先月の名古屋旅行の話。

昨年11月。上野動物園で2009年に生まれたコビトカバのコユリが、名古屋の東山動物園へと旅立ちました。
赤ちゃんの時からずっと見守ってきたので、一度くらいは名古屋に会いに行きたい―ということで、今回の名古屋旅行にも組み込むことにしました。


本当は朝イチで行きたかったのですが、姉が「名古屋城に行きたい」とか抜かしやがるので(ぉぃ)15時くらいにようやく到着。


何はともあれまずはコビトカバ舎へ。少し奥まったところにありました。レリーフがかわいい。

屋内の運動場のとなりにプールがあるということで、はやる気持ちを抑えつつ覗いてみると―


コユリがいました!およそ半年ぶりに対面です。
最後に会った時点でもう2歳半だったので、体の大きさはそんなに変わっていないように思います。



こちらは2009年8月に撮ったもので、まだ生まれて2ヶ月くらい。母親のエボニーといっしょに暮らしていたころです。
こんなにちっちゃかったコユリが


昨年6月22日、2歳の誕生日にはこんなに大きくなりました。


コ「おなかすいたー!」
再び現在のコユリ。どうやら夕方のエサの時間がこれかららしく、落ち着かない様子でウロウロしたり水に入ったりしていました。


東山には、コユリの姉のコウメが一足先に2009年に来ています。
というのも2頭の父親であるショウヘイが東山生まれで、ブリーディングローンで上野に来ているのです。もしかしたら子どもの所有権は東山側にあるのかもしれません。

以前テレビで「カバどうしが口を大きく開け見せ合う」のはあいさつだ、というものを見たのですが、この時コユリとコウメも同じことをしていました。
先日アドベンチャーワールドで「カバのおやつタイム」というものに参加し、カバ担当の飼育員さんといろいろお話ししたのでこれを尋ねてみたところ、

「うーん・・・コビトカバは群れではなく単独行動なんで、それをやるのはカバだけですね。むしろ威嚇かもしれないですねえ」

と言われてしまいました。
この時は姉妹であいさつしあうという仲睦まじい光景と解釈していたのですが、もしかしてコユリとコウメは仲悪いのかもしれません・・・


さて、しばらくすると(16時くらい)2頭は室内へと移動しました。


コユリ来園のお知らせ。他にも上野で集められた「いってらっしゃい」のコメント集なども飾られていました。


室内でごはんタイムのコユリ。え、バナナ食べてる!?


コウメは草を食べていました。

ところで、実はコユリ・コウメたちは「大家族」です。
母親のエボニーは子育てがうまく、そしてショウヘイとの相性もよいようでこれまでに6頭の子どもが生まれています。

父:ショウヘイ(東山生まれ→上野動物園)
母:エボニー(アメリカ生まれ→上野動物園)

サクラ(現在は和歌山・アドベンチャーワールドで飼育)
アヤメ(鳥羽水族館→2005年に死亡)
モモジ(上野で引き続き飼育中)
コウメ(名古屋・東山)
コユリ(名古屋・東山)
ナツメ(上野で飼育中・まだ子ども)

現在国内で飼育されているコビトカバはこの7頭のみ。
つまり全員がショウヘイ/エボニーの一族ということになり、今後外国から新たな個体を見つけてこない限り、国内での繁殖はエボニーとショウヘイの組み合わせしかできないのです。
ただしコビトカバはパンダよりも絶滅危惧が心配されているくらい数が少ない動物らしく、新しい個体は連れてくるのは難しいようで、これからの国内でのコビトカバの未来はなかなか厳しそうです。

_________

せっかく東山動物園に来たので、時間はそんなになかったのですが(閉園までの1時間くらい)、ほかの動物も見て回りました。


もう夕方だったので室内に入っていたマレーグマ。上野でウメキチやフジを見ていて以来マレーグマが気になるようになりました。
―と思ったら、東山でも今年3月に赤ちゃんが生まれていたようです。公開は6月30日からだったみたい。ということはこの写真のクマはお父さんでしょうか。


「東山といったらキリン!」と勝手に思っているのですが・・・自分だけ?


そして今回、すごく驚いたのがコアラ。こちらは去年6月に生まれた子どものピースくん。


なにがすごいかというと、まずはその数。なんとこの写真だけで4頭も写っています!
さらに振り返ると先ほどのピースも含めてさらに3頭。こんなにたくさんを一気に見たのは初めてかもしれん。


そして、コアラと言えばとかく「木の上で寝ている」状態しか見られませんが、なんと地面を歩く、ていうか走り回る様子を見てしまいました。
コアラは木から下りると天敵にねらわれやすいためめったに下りないらしいんですが、そこはやっぱり敵もいない動物園だからなのかもしれません。

いかんせん1時間ほどしか残されていなかったので、こんな感じで駆け足で巡ってしまいました。
東山は植物園まで併設されているためとにかく広くて、しかも園内の移動には山を上り下りする必要があるので、すべてを見るにはかなり時間を要しそうです。
コユリもあまり観察できなかったのであと一度くらいは行きたいところです。


<おまけ>

東山動物園ではゾウ舎を大規模にリニューアルするなど新しい施設の建設も行われているのですが、園内はどうしても古めかしい印象を受けました。


工事中のゾウ舎のフェンス越しに見えた看板。もはや古いを通り越して怪しい雰囲気さえかもし出されてます。


売店の上に鎮座するのは・・・
かつて動物園と植物園を結んでいたモノレールです。一応保存ということになっていますが、完全に放置プレイ。
側面は一段下降窓に両開きの3ドアだし、正面は湘南形に通ずる顔をしていたりとこれまたあやしーい車両で、近くで見るともはや廃墟でした。

ミミカ、元気です!

2012-05-21 22:41:06 | 動物園:「上野生まれ」を追いかけて
先週の17日と18日、和歌山・アドベンチャーワールドに行ってきました。
今回からその時の模様をたっぷりご紹介していこうと思います。

で、実はパンダの前にひとつ急ぎで取り上げたい話題があるので、まずはそれからです。



昨年10月、こんな記事を書きました。

ミミカ、また会う日まで

上野動物園で2009年4月に生まれた、ヒガシクロサイのミミカについてです。
ミミカは昨秋、アドベンチャーワールドに嫁入りしました。赤ちゃんの時から成長を見てきた身としては非常に寂しかったのですが、嫁入り先が見知った(?)アドベンということには少し安心しました。
しかしアドベンでの様子についてはいくら探してもまったく紹介されておらず、元気にやっているのかとても心配でした。

そこで今回の旅では、「パンダに会う」ことに加え、「自分の目でミミカの様子を確認する」ことを目標とし、和歌山へ向かいました。


サイのいるサファリゾーンへ向かったのは、パンダがお昼のおやつタイムを終えまどろみ始めた14時半過ぎ。
実はいちばんの懸念は「たくさんいるサイの中でミミカを見分けられるか」でした。そこで14時半から行われるサイのおやつタイムなら飼育員さんが必ずいると考え、それに合わせて訪問しました。

この作戦は成功で、ちょうどサイの飼育舎に行くとそこにはスタッフの方が数人。
「ミミカは出てますかー?」と聞いてみると、「奥の運動場で1頭だけ出てますよ」とのことなので行ってみると―


あれ?この子かな・・・?


こちらは昨年6月に上野で撮影したミミカ。


やっぱりそうだ、ミミカだ!!

アドベンにはシロサイとクロサイの2種がいます。シロサイは4頭ほどの集団で常に運動場に出されていますが、クロサイはミミカと、旦那さん候補のオスの2頭のみ。しかしまだ体格差が大きすぎるとのことで、ケンカすると危ないからと別々に展示しているのだそうです。
ただ、ミミカは今年で3歳なのでまだまだ子どもだしなーなどと思ったのですが、飼育員さん曰く「もう立派な一人前ですよ」とのこと。


ところで


最初の写真ではミミカは遠くにいたのですが、他に見ている人が誰もいなかったので「ミミカー!」と名前を呼んでみると、くーんと鳴きながら近くに寄ってきてくれました!
しかもその声がなんとも切なかったので、やっぱりひとりぼっちで白浜に引越したのはさみしかったのかなあとか、上野が恋しいのかなあとか、はたまた「もしかして覚えててくれた!?」とか考えてしんみりしてしまいました。

・・・が、どうやら自分のことを飼育員だと思って寄ってきて、エサを求めて鳴いていたのではないかと数分後に気付き、少々がっかりしましたw


運動場を歩き回るミミカ。
上野時代の写真と比べるとけっこう成長したことが分かります。特に角はかなり立派になったみたい。
あとすごく汚れました(笑


でも後姿はあんまり変わってませんでした。


ということで、ミミカとの再会は20分ほどで終了。白浜でも大きく成長し、元気に暮らしていることがわかり本当に安心しました。
この写真からもわかるように、今はとても広い運動場を1頭で割り当てられています。上野よりも倍以上はある広さです。
隣のシロサイは集団で運動場に出されていますが、ミミカもいずれはオスと2頭で出されるのでしょうか。でも上野ではオス・メスで別々だから、それはないのかな・・・

いずれにしても、今後もアドベンチャーワールドに行った際には定期的にミミカを観察していこうと思います。


ちなみに


こちらがオスのクロサイ、CRAGくん。10歳くらいらしい。
この写真は翌日、サファリバスから撮影したものです。飼育員さんはミミカとCRAGを交互に出していると仰っていたので、毎日ミミカが運動場に出ているとは限らないようです。
ただし運動にいなくてもサイ舎にはいるので、姿を見ることはできます。


<余談>
ネット上をあちこち調べたのですが、白浜でのミミカの情報は本当にどこにも出ていませんでした。もしかしたらこの記事が初の報告になるかもしれません。そうだったらちょっとうれしいな・・・


次回からパンダを取り上げます。とりあえず2日間のダイジェスト版から書いていくつもりです。
予定では1年ぶりに参加できたバックヤードツアーや、旬のタケノコをめぐる攻防(?)をご紹介するつもりです。