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パンダとかマレーグマとかホッキョクグマとか なぜかクマばっかり会いに行ってます

雑食デーとウメキチの同居作戦

2015-06-22 23:13:42 | 札幌市円山動物園
ツイッターにも写真をあげましたが、20日のウメキチの様子です。


「雑食デー」ということで、午後からマレーグマに特別メニューが与えられました。
去年の雑食デーはこちらの記事です

あらかじめお詫びを…ガラスの写りこみがひどい写真が多いですがご容赦ください。
去年の雑食デーを想定して撮りに行ったら、時間も光線状態もまったく違ったもので…
すっかり忘れてましたが去年は秋にやってたんですね



昼ごろにアジアゾーンを訪ねてみると、ウメキチは外でまるくなってお休み中。
寝ているなんてめずらしい。


マレーグマの特別メニューは14:30から。
スイカやメロン、ヤシの実、パパイヤといった果物から、おなじみの食パン、ソーセージ、さらに牛のあばら骨まで用意されました。
去年ウメキチが衝撃を受けた「鶏頭」は、残念ながらなかったようです。

しかし、屋内運動場に用意されたごはんは1人分。
そして出てきたのはハッピー。
「ほかの2頭には、この後外で特別メニューを与えます」とのこと…

2頭??


外の運動場にも、同じようにごはんが用意されました。
そして出てきたのは―


ウメキチとウッチーでした!

数日前から、ついにウメキチがメスと同居訓練を始めたと聞いてはいたのですが、いざ一緒の空間にいるのを見るととてもびっくりです。


見慣れない食べ物に興味津々のウッチーと、ウッチーが気になって仕方ないウメキチ。

実は、扉が開いてからも5分ほど寝室と通路を行ったり来たり逡巡している様子が見えていました(ウメかウッチーかはわからず)。
果たして同居はうまくいくのか…?


ウメキチ(奥)は、ウッチーが少しでも移動するとずっと後を追っています。
とにかく気になるのか、どうしていいのかわからないのか。
ごちそうも目に入らないようです。


一方のウッチーは、たくさんのごはんに、どれから食べようか思案している様子。


その間にも、お互いのにおいチェック?

…ところが。


2頭が屋外に出てきてから10分ほど経ったころ。
ウッチーがごはんを食べようとしたのを遮ったから?
ウメちゃんが後をついてきて、あまりにしつこかったから?
きっかけが何だったのかはわかりませんが、一気にケンカに発展してしまいました。

しかしさすがは若いオスだけあって、ウメキチが優勢に。
ウッチーを力任せにがぶがぶと噛んでしまいます。
興奮を抑えるために、壁際のスプリンクラーから水が出されましたが、2頭にはまったく届かずあまり意味なし。
あとは、ウメキチがマウントする姿勢を何度か取っていたように見えました(見間違えではないと思いたい…)。


戦いは7~8分で終結。
水場でちょっとだけクールダウン。
ウッチーが屋内に入ろうとする(扉は開いたままだった)ところを、ウメキチが噛みついて再燃か!?と思いきや、再び扉のまわりで膠着状態に。


ウッチーはすこし出血したようです。
ウメキチにも、ウッチーの血がついていました。


ウメキチ(手前)が膠着状態を割ってウッチーに近づこうとすると、口を大きく開けて威嚇していました。

15時すぎ、ウメキチが屋内に入ったタイミングで扉が閉まり、収容。
ウメキチはそのまま屋内運動場へ、入れ替わりにハッピーが屋外に出て、いつもの男女別々の展示に戻ったのでした。


屋内に入ってすぐのウメちゃん。もうぐったり。


土の上でごろんごろんと転がっていたので、顔も体も真っ黒です。


メロンやスイカにちょっと手を付けて、でも食べなくて、ウロウロして、水をパシャパシャして、仰向けでごろごろして…
ウメキチにしても、何があったかわからないという感じで呆然とした様子でした。
もしかしたら、直前までここにいたハッピーのにおいも影響したのでしょうか。


ようやくいつもの調子に戻ったのは、屋内に入ってから1時間ほどしたころでした。
あばら骨についてお肉をこそぎ取って食べたり、


ヤシの実を崩して、中身を食べたり。
食べ物に気が回るということは、もうだいじょうぶかな、と思いこの日は円山を後にしました。


一方のウッチーは、ずっと運動場の隅で固まっていました。
ハッピーもなかなかいつものようには近寄りがたいという感じに見えました…


マレーグマについての知識があるわけではありませんので、一連の事態がどういう意味を持つのかについて詳しくわかりませんが、
見ていた中には怖がっていたお子さんもいましたし、いろいろと驚いた一件でした。
初めて同居させるならバックヤードとか営業時間外の方がよいのでは、イザというときに引き離す用意はあったのか、などなど…
いずれにしても、動物園の公式ブログには「始まったばかり時々激しい力比べがある」旨書かれているので、今は動物園の方々を信じて同居がうまくいくことを祈るばかりです。

個人的には、最近のウメキチを見ているとオトナになったなと感じていたのですが、これを見て「やっぱりまだ変わってないなあ」と思い直した次第です。
全力で力任せにガブガブやっている様子は、上野でモモコお母さんとじゃれあっていたのを思い起こさせました。
もっとも低い声で野生のクマさながらに「グオー」と吠えているのは、上野時代にはなかったことですが。。。
初めて女の子といっしょになって、混乱してしまったのでしょうか。


<おまけ>


反省して頭を抱えるウメキチ?
あとでウッチーに謝りなよ!と心の中で話しかけました

おびひろ動物園

2015-06-07 23:41:50 | 動物園

2週間も経ってしまいましたが、おびひろ動物園へ行ってまいりました。
日曜日ということもあり、たくさんの家族連れでにぎわっていました。


いちばんの目的はやっぱりこの子。


ホッキョクグマのアイラ。
デナリ&ララの5番目の子どもです。


寝てたらどうしよう…と心配していましたが、立ち上がって、うろうろして~のくりかえし。


顔は…
ララよりもデナリに似てる、かな?
でも目元の形はお母さん譲りにも見えます。


いないいなーい


ばあっ!
子どもが持っていた風船が気になったようです。
しゃがんでいるのはまさに狩りの姿勢ですね。


もちろんほかの動物も見てきました。
まずはホッキョクグマ舎のすぐとなりにいる、キリンの親子。


オスのメープルくん。昨年9月生まれで、まだ8か月です。


よっ


こら


ふう。
この時だけではなく、よく座っていました。


むしゃむしゃ
そして草を食べる…


授乳タイムも見ることができました。
こんなに大きくても、まだまだミルクを飲んでいます。

ちなみにメープルは第2子。兄のスカイは、釧路市動物園に婿入りしました。
※昨年釧路に行った際の写真です→釧路市動物園の動物たち

つづいて、ホッキョクグマ舎の下にある「どんぐりハウス」へ。
エゾリスやエゾモモンガがいるのですが、ほかにも


小鳥が成る木…


しかもすごく近い!
こんなに寄っても逃げないんです!
これ、望遠レンズじゃないんですよ


アザラシのカイくんは、陸上でごろごろ。


水をばしゃばしゃやるくらい、元気に動き回るときもあるようです。



キリンのスカイとは反対に、釧路からやってきたライオンのヤマト。
双子のゆうひくんには釧路で会ったことがあるので、ちょっと親近感。


大あくびをしているこちらのトラは


多摩動物園生まれ…?
そういえば、2年前に行ったときにマオちゃんっていたなあ!という意外な再会もありました。


でーんとしているこちらのカバさん


名前はダイくん。
オスでは国内最高齢ということですが、円山のドンくん(1969年7月生まれ)と2か月差なのですね。

そして、おびひろ動物園いちばんの目玉といえば


ゾウのナナさん。北海道で唯一のゾウです。
こちらもかなりの高齢なのですが、井の頭のはな子さんと比べるとずいぶん若々しい肌をしているように思います。
…と思ったら10歳以上も違うようですね


なぜか、ずいぶんとナナさんに見つめられてしまいました。
場所を動いても、じっとこちらを見ている…


初めて訪れたおびひろ動物園、思ったよりもこじんまりとした動物園という印象。
この後の予定の都合上、3時間ほどしかいられませんでしたが、一通り見て回ることができました。

今回をもって道内の公立4動物園(円山、旭山、おびひろ、釧路)を制覇することができました!
厳密に言うなら函館の小動物園とかあるしノースサファリにも行ってないんですが…気にしない気にしない


<おまけ>


アイラのウインク☆