愛丸のサッカー観戦記

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エバートン-チェルシー

2010-02-13 11:24:52 | プレミアリーグ
観戦日 2/13(土)       

愛丸’s チェック
マージーサイドに引き続き、このチェルシー戦と、厳しい日程の中のエバートン。
前節のダービーはリバプールの魂に屈した形に。
この敗戦から立ち直ってるかどうか。
スタンフォード・ブリッジでの試合では、絶えずリードを許しながら、なんとか追いついて3-3のドロー。
アウエーであれだけやれたんだから、ホームでは、上の結果を狙えるはず。
チェルシーは、ユナイテッドの一騎打ちに向けて、負けられない戦いが続く。
難しい試合になると思うが、ユナイテッドの調子が上がってきてるし、その追い上げを跳ね除けるには、勝ち続けることが必要。
アーセナルに完勝し、強さが増した印象があるチェルシーだけに、エバートンにシーズンを通して勝てないってことにはならないだろう。

エバートンは、しっかりチェルシーを研究し、先制を許しながら、この試合も追いつき、なんと逆転までして、勝ち点3をゲット。
シーズンでチェルシーから勝ち点4を取れるチームなんてそういない。
これでエバートンは更に勢いを増すだろう。
DF陣のけが人の復帰が送れ、その上、前節攻守で効いてたフェライニがけが。
厳しい状況ではあったんだが、気持ちが充実しており、チェルシーを1点に抑えることができた。
この試合、ハイティンハ、ディスタンのCBコンビがよくがんばった。
ドログバ、アネルカに仕事をさせることなく、チェルシーの強力攻撃陣を完封。
先制ゴールシーンでは、ドログバのマークがアルテタだったこと、P・ネビルのプレーがちょっと怠慢だったことで奪われたもので、これはCBのせいではない。
この失点で崩れることなく、逆にこれで闘志に火が着いたか。
魂のディフェンスで、危ない場面を防いだ。
ハイティンハは足がつりそうになってたし、ディスタンもぎりぎりのプレーだった。
それでも、ディスタンは、終盤のチェルシーの猛攻を全て跳ね除けたし、頭が下がるディフェンスの連続だった。
ここまで気持ちが入ってたのは、前節のダービーの悔しさがあったからかもしれん。
このディフェンスが常時できれば、そう失点も増えないだろう。
攻撃は、サハにつきる。
PKを決めてればもっと楽に戦えたんだろうが、そのPK失敗を帳消しにする、逆転ゴールをゲット。
前線で孤立してばっかりだったが、それでも訪れた少ないチャンスをものにするあたり、気持ちが切れてないことがわかった。
ここってところでのサハは鬼気迫るものがあった。
この試合に限ってはドログバよりも上。
アルテタがセントラルで不安定な守備を披露したり、ケイヒルのポジショニングが低すぎたり、ドノバンの攻撃性が活かせなかったりと、エバートンの中盤の良さは感じられなかったが、それでも試合には勝てた。
このチェルシー戦の勝利で、これからエバートンは輝きを増すことだろう。
チェルシーは、難しいこのエバートン戦を落とす結果に。
どこか前節の強さを感じさせなかった。
ドログバ、アネルカ、ランパードと攻撃の中心になる選手たちに軒並み元気がなかった。
試合が立て込んでることもあるだろうが、どこか来週再開するCLに気持ちがいってたのかもしれん。
今ある試合に集中しないと、いくら強豪と呼ばれるチームでも、こういう結果に陥ってしまう。
左利きを左サイドに3人並べる布陣で挑んだが、よかったのはマルダぐらいで、ジルコフはまだロシア時代の輝きを放てず、A・コールはけがで離脱。
このA・コールの戦線離脱がどれだけチームに影響を及ぼすか。
代役はジルコフしか見当たらず、この男がいち早くチームにフィットしないと、ここからずるずるいくかもしれん。
アンチェロッティは、この試合でも勝ち点3を目論んでたはずだし、勝ち点が取れないことは想定外だろう。
アネルカを休ませたりと先を見据えての交代もあったが、点が欲しい状況で、スタリッジが出てくるようでは・・・。
選手層の薄さがここで浮き彫りに。
苦しいときのドログバ頼みもエバートンのCB陣に封じ込まれ、痛い敗戦に。
ユナイテッドが調子を上げてきてるし、ここで差が詰まることは、今後に影響しそう。
ただ、ユナイテッドも今節はビラ戦と難しい試合が待ってるから、同じ結果になることを願うしかないか。

スコア 2-1

<得点者> 
エバートン   サハ×2
チェルシー   マルダ  
~愛丸's MVP~
ディスタン(魂のディフェンスでチェルシーの攻撃陣を押さえ込んだ。ただ強いだけではなく、スピードもあるし、もっと目立っていいCBなんだが・・・)