愛丸のサッカー観戦記

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エスパニョール-バルセロナ

2012-01-10 13:15:38 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/10(火)       

愛丸’s チェック
コルネジャでのデルビー・バルセロナ。
フエラであまり調子が上がらないバルサ相手だし、エスパは、ここはチャンスかも。
ただ、世界一になったあの攻撃を抑えるのは、至難の技だろうが、デルビーってことでここは気持ちで戦ってもらいたい。
戦力の差は歴然だが、デルビーという舞台でそのハンデを克服できるかもしれん。
バルサは久しぶりのリーガ。
コパ・デル・レイは2試合戦ってるが、いきなりのリーガでデルビーだし、やりにくさもあるだろう。
世界チャンピオンになって最初のリーガだし、デルビーと言えども、ここで強さを発揮したいだろう。
ビジャ不在が痛手になるのかどうか・・・。

エスパが気持ちでバルサを上回った。
やっぱりカーサでのデルビーだし、並々ならぬ気持ちが宿ったんだろう。
攻撃でも守備でもバルサの足元にも及ばない戦力だが、結果は追いついての1-1のエンパテ。
それも後半の残り少ない時間での得点だったし、勝利とも呼べるエンパテになったはず。
コルネジャのサポーターも歓喜だったし、この喜びが全て。
押し込まれっぱなしでもなかったし、バルサの攻撃に対して、いい準備もできて、うまく守ることができてた。
たしかに、バルサの攻撃には迫力がなかったが、それでもバルサはバルサ。
1点で凌げた要因は、ドブレ・ピボーテがある程度高い位置で守備ができたこと。
フォルリン、ロマリックと、中盤でのパスを防ぐことに専念。
このふたりがDFラインに吸収されると、枚数は増えるが、バルサのパスを封じることはできない。
フィニッシュに至るまでになんとかしようってのが、この試合のエスパだった。
そうなると、ドブレ・ピボーテの出来に全てがかかってくるんだが、このふたりはいい仕事をやってのけた。
激しくいく部分ではタルヘタ覚悟のプレーだったし、それでいて、スマートにパスコースを防ぐ守備もできる。
このエスパのサッカーが対バルサのいいお手本になるかもしれん。
ただ、気持ちの充実がないと、後半バテてしまうし、90分戦うだけのフィジカルとメンタルを持ち合わせないとバルサから勝ち点を奪うのは難しい。
攻撃でも何度もチャンスは訪れた。
それが、ラストパスの精度だったり、プレーの選択、シュートの不正確さで、得点に至らず。
スピードに乗ったカウンターでバルサの3バックをかなり苦しめた。
S・ガルシア、ベルドゥとバルサのカンテラ出身者が、この試合にかける意気込みは相当なものだっただろう。
S・ガルシアなんか、どれだけチャンスに顔を出したことか。
もうバルサに未練はないと思うが、このプレーが常時できれば、もしかしたらバルサに呼び戻されるかも。
このデルビーを見て、諦めない気持ちと戦う勇気があれば、バルサにも立ち向かうことができることをエスパが証明したわけで、リーガの他のチームもこの気持ちでバルサにぶつかってもらいたい。
バルサは、ここ数試合の中で最悪の出来だった。
メッシにキレが感じられないし、攻撃でひとりひとりのボールを持つ時間が長すぎる。
A・サンチェスも前半はあの個人技がいいアクセントになったが、エスパがうまく対応できるようになってからは、いい仕事ができず。
得点も相手のミスが続いた時間に奪っただけで、自分たちがエスパ守備陣を崩してのゴールはなし。
日本で見せたようなサッカーをコルネジャでは発揮できず。
マドリーが前日に勝利を収めてるし、せっかく縮めた差もこれでまた開くことになってしまった。
クラシコの勝利も、こうやって差がついてしまえば、意味がなくなってしまう。
それにしても、メッシ、セスク、チャビ、イニエスタが共存しながら、ここまで攻撃が機能しなかった試合はおそらく初めてだろう。
チャビもノーインパクトだったし、イニエスタの仕掛けも数えるぐらいしか効果的ではなかった。
ダラダラ感満載だったし、ここにきて、12月の疲れが出てしまったのかも。
このままバルサがずるずる行くとも思えないし、すぐ立て直すはずだが、この状態が長引くと、マドリーが独走ってことも。
プジョルのスピード不足も気になったし、さすがに魂だけで守るってのは限界かも。
それでも、いいブロックを披露してたし、必要な選手ではあるが、もうちょっと守備のオプションを増やしたいところ。
守って勝たないといけない試合も今後出てくるだろうし、ここがネックで敗戦ってことも起こるかもしれん。

 
スコア
1-1
<得点者> 
エスパニョール   A・バスケス
バルセロナ     セスク                

~愛丸's MVP~
フォルリン(最後まで自分のやるべき仕事を全うした。中盤で下がりすぎず守備できたことがバルサを抑えた最大の要因。アルビトロに食ってかかってのタルヘタは余計だったが、プレーでは激しさと冷静さでこのエンパテに貢献)