愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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アルゼンチン-ウルグアイ(コパ・アメリカ QF)

2011-07-17 21:30:02 | 各国代表戦
観戦日 7/17(日)       

愛丸’s チェック
優勝候補の筆頭に見られてたアルゼンチンが、まさかのグループ2位通過。
第3戦になんとかアルゼンチンらしさを見せつけたが、それまではどうも自国開催のプレッシャーに押しつぶされてた感じ。
ただ、それからは開放された感があるし、ここからほんとのアルゼンチンのサッカーを堪能できることだろう。
メッシがメッシでいてくれれば、ここでのタイトル奪取は自ずとついてくる。
ウルグアイもアルゼンチン同様、グループリーグはかなり苦しんだ。
ただ、こちらも最終節に結果を残し2位通過。
ただ、ここでの2位通過で、決勝トーナメントの初戦でアルゼンチンと対戦することに。
ウルグアイの力を発揮するには相手が強い方がいいし、逆にこれがいい結果を生むかも。

アルゼンチンは、前半からの数的優位を最後まで活かせなかった。
活かせなかった上に、後半、チームのカピタンであるマスケラーノがドブレで退場。
どうしてウルグアイにお付き合いしてしまったのか。
それも、チームをまとめるべき選手がこれでは示しがつかない。
もたもたしてる間に時間だけが経過してしまい、終わってもたら、PK戦での敗戦。
これはこの大会のアルゼンチンにとっては許されるものではない。
いくら周りのチームが力を付けてきてるとは言え、アルゼンチンはアルゼンチン。
ブラジル同様、もっと力の差を見せつけないといけなかった。
それが、快勝したのは、U-22が主体のコスタリカ戦だけだったし、なんとも不甲斐ない自国開催の大会になってしまった。
バチスタがチームをい作りあげてないのが、要因だが、それにしても、メッシに頼りすぎの感もあっや。
った。
これではチームとしての士気も高まらないし、もっと全体が連動して戦うサッカーを目指してもらいたかった。
救いはこれがコパ・アメリカだったってこと。
目標は世界一だし、これからブラジルW杯に向けて、いいチーム作りをしてもらいたい。
そのためにはまずは監督を見直すこと。
この試合は、グループリーグ最終戦で見せたメッシをトップには置かない4-3-3。
これ自体は今のアルゼンチンに一番フィットしてる。
先制され、それでもイグアインのゴールで追いつき、流れは一気にアルゼンチンに来た。
そこで数的優位な状況になり、ここで畳み掛けるべきだった。
その気持ちはあったんだろうが、ここでやっぱりメッシ頼みに。
メッシも数的優位な状況からか、個人での仕掛けが多くなり、あれだけコスタリカ戦でよかったスルーパスがほとんど見られなかった。
この試合でも、しっかりDFラインの裏を狙った攻撃ができてたら、ウルグアイのDF陣は打ち破れたかも。
アグエロが目立たなかったのは、そこだし、もっとイグアイン、アグエロが動いて、そこにメッシのパスって形が多くなればよかったんだが・・・。
ウルグアイの中盤はひとり欠けたままだったし、ここを突かない手はなし、もっとガゴも積極的に前でプレーすべきだった。
それか、速い段階でパストーレを投入すべき。
実際、パストーレはフィニッシュにも多く絡んだし、パスでの崩しも見られた。
だから、チームを作る段階で、メッシとパストーレを共存させる術を身につけとくべきだった。
これもバチスタの汚点のひとつ。
あれだけの才能の持ち主だし、それがふたりもいたら、どうにかして、ここをうなく活かすチームにしてれば、ここまで恥をかくこともなかった。
PKでの敗戦だし、運がなかったと言えばそれまでだが、PKになる前に試合を決めれたわけで、これは明らかに失敗。
これから相当叩かれる日々が続くと思うが、選手たちは、もう目の前に来シーズンの開幕が控えてるし、気持ちを切り替えてこれからに向かってもらいたい。
ウルグアイは、D・ペレスが前半のうちに退場になり、ここで攻撃陣を削って中盤を厚くするってことをしなかったのが、この勝利に繋がった。
前線のふたりフォルランとスアレスの守備意識も高く、チームとしての連動性が生まれた。
誰もがさぼることなくアルゼンチンの攻撃に対応してたし、もし破られたにしてもムスレラが最後はきっちり凌いでみせた。
やっぱりウルグアイは強い相手と戦ってなんぼ。
トリデンテが本調子で、これをロデイロがしっかりコントロールできる展開だったら、相手が弱くてもなんとかなるんだが、シーズンの疲れからか、トリデンテが機能せず、こうなったら、得意のリアクションサッカーに徹した方がいい。
セットプレーでの攻撃も質が高いし、自分たちのやるべきことがチーム全体でわかってる。
ようやく、ここにきてウルグアイらしさを取り戻した。
ただ、かなり疲労は残ってるだろうし、それでいて、SFはまたしても格下のペルーが相手。
これをどう乗り切るか。
ここで結果が出せれば、久しぶりの南米カンピオーネも見えてくる。
アルゼンチンに勝ったわけで、これはフィナール進出は義務づけられたようなもの。


スコア
1-1(PK 4-5)
<得点者> 
アルゼンチン   イグアイン
ウルグアイ    D・ペレス              

~愛丸's MVP~
ムスレラ(何度ビッグセーブを見せたことか。この男のセーブがこの勝利を呼び込んだ。それでいて、あのPK戦。止めたのは1本だが、テベスを止めたってことに意義がある。あれでアルゼンチンはかなり落胆した)

コロンビア-ペルー(コパ・アメリカ QF)

2011-07-17 19:44:22 | 各国代表戦
観戦日 7/17(日)       

愛丸’s チェック
ここからコパ・アメリカの決勝トーナメント。
グループAでアルゼンチンを抑えて首位通過を果たしたコロンビアと3位チームの中で一番成績のよかったペルーの一戦。
コロンビアは、ここまでやれるとは思ってなかった。
低迷してる時期が続いてはいたが、ここで復活の予感が。
攻守で選手の質が高くなってきてるし、アスプリージャ、バルデラマを要してたあの頃に近いものがある。
この高い、ビッグ2が不振に喘いでるし、ここはチャンスかも。
ペルーは、堅守を武器に、なんとか3位でグループを突破。
日本でのキリン杯でも日本、チェコ相手に失点をしなかった。
問題は攻撃。
主力がケガでこの高いに出場できてないことが、この決勝トーナメントで影響しなければいいが・・・。

決勝トーナメントらしい、点を取られないような戦いになった。
どちらも守備に力を置いてるチームだし、こういう展開も予想された。
ただ、ここまでの戦い方を見てたら、コロンビアがもっと優勢に試合を進めるかに思われた。
それが、自慢の両ラテラルの攻め上がりを抑え、とにかく、守備に重点を置くサッカーを選択。
一発勝負だし、点を取られないってことが重要なこともわかるが、今のコロンビアの流れを考えたら、もっと積極的に攻めに出てよかった。
相手が引いてくることもわかってただろうし、注意すべき選手もわかってたはず。
それなら、そこをケアしながら、もっと両サイドを活かすサッカーをしないといけなかった。
スニガがこれまでのような攻め上がりを見せなかったのは、バルガスの攻撃をケアしてのものだったんだろうが、攻撃こそ最大の防御って言葉がある通り、もっとスニガがオーバーラップを仕掛ければ、バルガスにあそこまでやられることはなかった。
左サイドも同じ。
攻撃されることを恐れてか、アルメロのオーバーラップの回数がここまでより激減。
ウディネでウイングバックとして、左サイドで猛威を振るい、ここまでもかなり攻撃の起点になってた男にどうして守備に重点を置かせたのか。
この両ラテラルの振る舞いを見て、コロンビアは、明らかに采配ミスってことがわかる。
自分たちの武器を放り投げ、まずは点を与えないサッカーをやったことが裏目に出た。
ここまでも無失点で乗り切ってきてるし、それなら、今まで通りでよかった。
どうしてそれをかなぐり捨てて安全策を取ったのか。
ゴメス監督の今後が心配になってしまう。
ただ、コロンビアもペルーに点を与えず、その守るってミッションはしっかり遂行されてた。
後半の20分すぎにモレノのうまいプレーからPKをゲットし、このPKをファルカオがしっかり決めてれば、この策も賞賛に値したのかもしれん。
それが、ファルカオが狙いすぎたのか、左に外してしまった。
このPKが決まってたら、そのまま1-0で勝利できてただろうし、延長の悲劇は起こらなかったはず。
延長に突入し、ここでコロンビアは慌ててしまった。
この段階で点を取らないとって気持ちが強くなり、守備陣にちょっとした破綻が。
なんでもないセットプレーをGKが味方でぶつかりキャッチできなかったボールをロバトンに叩き込まれてしまった。
いくらキーパーチャージを訴えても、味方との接触だし、ジャッジが覆ることはない。
延長の後半にはGKのキックミスをゲレーロに奪われ、これをバルガスに繋がれ、簡単にゴールを奪われてしまった。
これでコロンビアはジ・エンド。
ミスからの失点で、悔やまれるが、この前にいくらでも試合を終わらせることはできた。
攻撃を捨てた監督の采配ミスが全て。
ペルーはコロンビアよりも安定した守備でこのQFを見事に突破してみせた。
カウンターが主体だったが、バルガスにボールが渡るとしっかりキープして突破までできてたし、ゲレーロも高いキープ力で前線に起点に。
攻撃はほとんどこのふたり。
後半、中盤にロバトンが入って、攻撃に流れが出てきた。
ふたりだけの攻撃に中盤からの攻め上がりが出て、コロンビアの守備が多少慌てたのは事実。
これに右のチロケの個人技がいいアクセントになり、いいシーンを多く作ることができた。
ただ、得点に匂いが多くしたかと言われれば・・・。
そんな中、GKのフェルナンデスが随所でビッグセーブを見せ、チームにいい流れを植えつけた。
決まってもおかしくないシュートをいくつか防いだし、アルメロのシュートを手先に当て、クロスバーに当てたあのセーブが圧巻だった。
飛び出しのタイミングもいいし、このGKの活躍が今後のペルーの命運を決めるはず。
ペルーは自分たちのサッカーを貫いてSF進出。
ここまでこれることを誰が予想しただろう。


スコア
0-2(EX 0-2)
<得点者> 
ペルー   ロバトン、バルガス              

~愛丸's MVP~
フェルナンデス(アルメロの2度の決定機をストップしたあのセーブでこの試合の勝利を引き寄せた。ファルカオのPKもこの男の気迫勝ちだったのかも・・・。これだけのパフォーマンスを次もできれば)