愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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コロンビア―コスタリカ(コパ・アメリカ)

2011-07-03 16:49:26 | 各国代表戦
観戦日 7/3(日)       

愛丸’s チェック
アルゼンチンと同居する2チームの戦い。
コロンビアは、前日にアルゼンチンの結果を受けて、この試合に賭けるものは大きいはず。
このコスタリカとボリビアからきっちり勝ち点6が奪えれば、首位通過もありうる。
今後の戦いを考えても、この初戦はかなり重要。
メンバーを見ても、かなり期待が持てそうだし、ここは台風の目になってもおかしくない。
コスタリカは日本の辞退により、急遽、この大会に参加。
それでいて、ゴールドカップの影響で、この大会には国内組のU―22が主体。
これで、勝ち上がることは考えてないだろうし、いい経験を積むための大会になるだろう。
全てが力になるだろうし、勝つことよりも、まずはビッグマッチに慣れるってことになってくるはず。

コロンビアは、前半の25分過ぎから数的優位になったにも関わらず、前半のATに挙げた1点のみで終了。
この退場劇の後、中盤を1枚削って、ロダジェガを投入し、4トップ気味の布陣にし、早々に試合を決めにいったまではよかった。
ただ、この超攻撃的な布陣がうまくはまったとは言い難い。
ファルカオの動きもポルトでのそれとは大きく違ったし、サイドアタッカーたちも、期待された動きではなかった。
右のスニガ、左のアルメロともっともっと積極的に仕掛けてもよかったはずだが、どこか遠慮がちだった。
前半のうちに1点を奪い、コスタリカの攻撃に迫力がなかったからかどうかわからないが、後半は完全に省エネモード。
先を考えたと言えばそれまでだが、最初の試合で、ここまで力を温存しなくても・・・。
楽にやれる試合だからこそ、ここで、攻撃陣の状態をチェックすればよかった。
ファルカオとロダジェガの2トップなんか、迫力満点だし、これに得点をしたA・ラモスに、モレノ、右のスニガに、左は今シーズンブレイクしたアルメロと、うまく連動すれば、もっと点は取れたはず。
最初にスカっと点が取れてれば、自信にも繋がったはずだし、どうして、後半、守りを意識しながらの戦いを選択したのか。
監督は攻撃面で不満そうな顔をしてたし、選手たちが、勝手動いたってことか。
これでは、コロンビアはそう上までいくことはできない。
取れるときにとって、いいイメージをできれば、今後の戦いが有利になるだし、敵はアルゼンチンだけで、なんとか1位通過したいはず。
それだったら、余計に、チームとして格下のコスタリカをここでこてんぱんにやっつけるべきだった。
次節以降に力を発揮するのかもしれんが、この試合で、爆発する攻撃を見たかった。
ファルカオには大きな期待がかかってそうだから、ここは、途中で出てきたロダジェガがどこまでやれるか。
プレミアでやってるようなプレーができれば、ここでも大きな武器になるはず。
それと、やっぱりアルメロか。
ウディネであれだけのプレーができてたし、コロンビアのキーマンはファルカオではなく、この男かも。
後半、時折、いいサイドアタックを仕掛けたが、まだどこか遠慮がち。
この男が、左サイドでどれだけチャンスメイクできるかで、コロンビアの攻撃は変わってくるはず。
これらのことを、ほんとは、この試合で確かめたかったが、コロンビアが、それを見せてくれなかった。
コスタリカは、この大会、グループ突破なんて目標は立ててないはず。
どれだけいい経験ができるか、それに尽きる。
U―22だし、力の差は歴然なのは誰もがわかってること。
そんな中、前半のうちに数的不利になってしまったら、どうすることもできない。
ただ、これで、吹っ切れてたのも事実。
中盤のマドリガル、モラと自分のテクニックがどれだけ通用するか試してやろう言わんばかりに、果敢に勝負を仕掛けてた。
これがまたいい突破になったり、チャンスが全くなかったわけではない。
このふたり、かなり将来が有望な選手。
コスタリカは、チームとしての経験を積むのではなく、選手個々が、ここでアピールできれば、ビッグクラブへの移籍なんてことも起こりうる。
そうなると、思った以上の力を発揮できるだろうし、ボリビアあたりとはいい勝負ができるかも。
残念だったのは、ビッグセーブをいくつか披露したGKのモリーナだったが、後半のAT、負けてる状況での時間稼ぎはありえない。
ここはもっと勝負への執念を見せてもらいたかった・・・。
あのセーブが台無しに。


スコア
1-0
<得点者> 
コロンビア   A・ラモス              

~愛丸's MVP~
A・ラモス(この男が、ポルトでのフッキのような動きができれば、ファルカオも活きてくるはず。点も取れてたし、ここが機能して、サイドアタックが有効に使えれば、コロンビアはおもしろい)

アルゼンチン―ボリビア(コパ・アメリカ)

2011-07-03 15:28:07 | 各国代表戦
観戦日 7/3(日)       

愛丸’s チェック
アルゼンチンでのコパ・アメリカが開幕。
最初の試合は、開催国のアルゼンチンとカーサでしか結果を残せないボリビア。
アルゼンチンは、この大会に掛ける意気込みは並々ならぬものがあるだろう。
6大会も優勝から遠ざかってるし、ここ2大会は、フィナールでブラジルに連敗中。
自国開催だし、この開幕戦で勢いに乗りたいはず。
普通にやれれば、ここで勝ち点を取れないってことは考えられない。
ボリビアは、なんとかして3位に食い込んで、決勝トーナメントに進出したいところ。
このアルゼンチン戦は、とにかく失点をしないようなサッカーをやってくるだろうし、それがはまればなんとかなるかも。

アルゼンチンが、のっけから失態を演じてしまった。
アグエロのスーペルボレーでエンパテには追いつくことができたが、この攻撃陣をして、ボリビア相手に1点しか取れないなんてありえないこと。
開幕戦、自国開催ってことで、かなり気負ってた部分もあるだろうが、それでも、勝ち点1しか取れなかったことは、失態以外のなにものでもない。
いい部分がなかったわけではなかったが、それでも、点が入らないことには、何の言い訳もできない。
メッシにはキレも感じられたし、テベス、ラベッシもそれなりの動きはできてた。
ただ、この先発のトリデンテがうまく連動してたかと言われれば、はてなマーク。
個人での突破に依存しすぎてたし、オフ・ザ・ボールも動きも少なかった。
個人での攻撃だけだったら、この試合のボリビアみたいに、がっちり引いて守り、中盤の選手たちが、ボールフォルダーにアタックを二重、三重で仕掛ければ、それなりに止めることができてしまう。
アルゼンチンを押さえ込むには、こういうサッカーをするんですよって見本をボリビアが見せた形に。
これを打開するには、アルゼンチンがチームにならないと。
まだ、大会は始まったばかりだし、バチスタは、うまく修正できるかどうか・・・。
W杯ではマラドーナのためにってチームの気持ちがひとつになってた気がするし、その状態に近いものにならない限り、この大会で優勝トロフィーを掲げるのは難しいだろう。
あのメンバーだし、しっかりチームになってくれさえしたら、ブラジルにも勝てるだけのものがある。
後半の頭にバネガのミスで失点し、4トップに近い形にしての同点劇は、褒められるものだが、この4トップも誰もが足元にボールをもらおうとしすぎ。
誰かひとりでも裏をつく動きができれば、ボリビアのDF陣は崩壊したはず。
中盤で気の利いたパサーがいてくれれば、それが可能なんだが・・・。
バネガが悪いってことはないが、やっぱりチャビなんかと比べると力は落ちるし、パストーレを起用しても、この男も前への気持ちが大きい。
ただ、パスセンスではバネガよりも上だし、中盤で前線をコントロールできる選手が現れれば、おもしろいチームになるはず。
守備面では、ちょっと危なっかしい場面もあったが、失点シーンも崩されたものではなかったし、及第点か。
サネッティが右のラテラルとして必要であることもわかったし、この大会、このベテランには頼りっぱなしになることだろう。
このエンパテで、グループリーグ突破が難しくなったこともないし、残りの試合をきっちり戦うことができれば、じょじょにチーム状態も上がってくるだろう。
ボリビアは、ラパスでの試合以外で、アルゼンチンから勝ち点を奪ったことが果たしてあっただろうか。
W杯予選ではラパスで5点だかを奪って勝利してたが、あの試合でのアルゼンチンは論外。
この完全フエラでの試合で勝ち点1を奪ったことは、そうとう自信に繋がるはず。
ボリビアが、このグループを突破するには、この戦い方しかない。
がっちり引いて守って、前線からの守備も怠らない。
数少ないチャンスをものにできれば、まさかの展開に持ち込むことができる。
この試合、最後まで前線で守備に貢献したマルティネスは、今後楽しみな選手。
たまにしか訪れない攻撃のシーンでもテクニックのあるところを披露してたし、ここにいいボールを何回入れることができるか、ボリビアはそこにかかってくる。
気持ちの面で、かなり大きものを得た試合になっただろうし、このまま2位通過なんてこともあるかもしれん。


スコア
1-1
<得点者> 
アルゼンチン   アグエロ
ボリビア     ロハス              

~愛丸's MVP~
サネッティ(この男、やっぱり代表の右サイドには必要不可欠な選手。守備では問題ないし、たまのオーバーラップも効果的。アグエロのゴールをアシストしたあのトラップも見事だった)