愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ACミラン-カリアリ

2008-04-11 21:54:38 | セリエA
観戦日 4/11(金)       
 
愛丸’s チェック        
前節、サンシーロでアタランタのやられたミラン。
来期のCL出場権を獲得するにはもう負けは許されない。
4位ヴィオラとの勝ち点差は4。
1試合での結果ではまだまだ逆転できない。
ミランがUEFA杯に回るなんて考えれないし、ここからは全てがCLのファイナルのような気持ちだ戦わないと。
それができるチームがミランだと思うが・・・。
カリアリは勝ち点3の剥奪から免れ、ここ数試合での好調さから最下位を脱出し、なんと18位まで上がってきた。
まだ降格圏だが、同じ勝ち点で4チームが並んでる状態。
ここはなんとかしてでも勝ち点1でも持って帰りたいところ。

試合はミランが今までの不調を払拭するかのようなできだった。
カカがだいぶコンディションを回復して戻ってきた。
それにピッポも復帰。
これでミランは戦えるチームに変貌した。
これまではアレッシャンドレに頼るしか手がなかったのに、前線で核になるポイントが増えた。
カカが前半のいい時間に見事な個人突破からのミドルを突き刺して先制。
カカの強さとうまさが目立ったレテだったが、ピッポの動きでDFをずらした点も見事だった。
ミランはなんだかんだ言ってもカカのチーム。
この頼れるブラジル人が復帰し、今までなかなか見られなかった流れるようなパスサッカーを展開。
しっかり繋いで崩す場面もあれば、ピッポを狙う一本のパスで崩す場面もあった。
こんなサッカーができるんなら、もっと早いうちにやってればよかったのに。
そうするとこんなに苦しむことはなかった。
カカをしっかり休ませたのが吉と出た。
いない時期にかなり苦しい展開になったが、カカが完全復活した今、もうミランに怖いものはないだろう。
今節のユーベ戦を勝利で飾ることができれば、ヴィオラにかなりプレッシャーをかけることができるだろう。
問題はカラチ。
いい内容でいい試合ができてたのに、この男のつまらないミスで1点差に詰められたときはまたかって嫌なムードになった。
全く問題のないFKをキャッチし損なって脇の下からボールがこぼれレテ。
こういうミスってのがあるとガタといきそうだったが、これをピッポが救ってくれた。
カラチはピッポに感謝しないと。
けが人が出ながらも完勝を収めたミラン。
残り7試合、全て勝たないと来期のCLは見えてこない。
今日のようなミランならそれは不可能ではない。
カリアリは最近見せてたようなハイパフォーマンスが鳴りを潜めた。
やっぱり内弁慶なのか。
不振を極めた時期もトップでからだを張ってがんばってたアクアフレスカをベンチでスタメンはマトリ。
スーパーサブ的存在でチームを救うシーンを何度か見てきたが、こちらも負けが許されない状況で、もっと積極的にいってほしかった。
マトリ、アクアフレスカの2トップに、その下にフォッジャとジェダっていう布陣はどうだっただろう。
攻撃的にいっての失点なら諦めもつくだろうし、万が一ってこともある。
攻撃こそ最大の防御なわけで、気持ちを前に向けてほしかった。
前半からジャッロをもらいすぎて、なかなか激しくいけない状況になったのもやられた原因のひとつ。
ミランみたいな相手には細心の注意をもってディフェンスしないと。
この敗戦でまだ順位は上げられない。
これまでのいいサッカーを考えると降格しないチームだと思うので、ここからラストスパートをかけてもらいたい。
もうプロビンチャのチームには負けられない。
ホームであれだけやれるんだから、アウエーでもそこそこがんばってもらいたい。

スコア 3-1

<得点者> 
ACミラン   カカ、F・インザーギ×2
カリアリ    コンティ
~愛丸's MVP~
カカ(まだ万全ではないんだろうが、これだけのパフォーマンスで十分。強さ、うまさ、速さあの頃にだいぶ近づいてきた)

マンチェスターU-ローマ

2008-04-11 19:49:06 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/11(金)       
 
愛丸’s チェック        
オリンピコでの1legは0-2でユナイテッド。
アウエーゴールを2つも取っての勝利だし、この試合、もうもらったも同然。
油断だけが怖いが、ユナイテッドにそれはないだろう。
プレミアとのダブルがぐっと近づいてる印象。
コンディションを落とさず、うまくローテーションしながら、普通に戦えばセミ・ファイナル進出は問題ないはず。
ローマは勝ち上がるためには3点は取らないといけない。
これはかなり難しいミッション。
いくらローマのゼロ・トップシステムが機能してもユナイテッド相手に3点は無理に等しい。
スパレッティになにか秘策はあるのか。

ユナイテッドはルーニー、C・ロナウド、スコールズをベンチに置く余裕の布陣で挑んできた。
ヴィディッチもいないCBにはピケが抜擢。
完全に主力を休ませ、この大事な試合でターンオーバーしてきた。
恐るべしサー・アレックス。
これだけメンバーを落としてもユナイテッドはしっかり自分たちのサッカーができた。
DFラインは全員がCBをできる選手ばかり。
けがしてるリオもDFリーダーとしてしっかり振舞い、ローマにチャンスを作らせなかった。
前半、ブラウンがマンシーニを倒してPKを献上してしまったが、これをデ・ロッシが外してくれて、この時点でユナイテッドの勝利は確定した。
ローマがバイタルエリアでワンタッチパスを回しても慌てることなくしっかり対応してたDFは圧巻だった。
レギュラーCBがいない状況でもまったく問題ない。
それに頼れるキャプテン、G・ネビルが長い長いけがからこの試合で復帰。
ユナイテッドはますますチーム状態がよくなってきた。
攻撃陣もテベスが見事なダイビングヘッドでローマに引導を渡し、文句の無い勝利。
この試合攻撃面で目立ってたのが、ハーグリーブス。
守備専門ってイメージがあったが、アンカーにキャリックが入り、その前のポジションを任せられてたが、果敢な飛び出しはかなりの脅威だった。
ここまで攻撃的に振舞うハーグリーブスを見たことがない。
足元の技術がそこまで高いわけでもないから、うまくトラップできず、ボールが足元に入りシュートミスがあったりしたが、これは愛嬌。
このポジションでこれだけやれれば及第点。
それとこの試合唯一の得点シーンもハーグリーブスのクロスから。
どんぴしゃのクロスでこれまたびっくり。
新たな一面を見せたハーグリーブスは今後なかなか頼もしい存在になりそう。
この試合を見る限り、ベスト4に残ったチームの中ではユナイテッドが頭2つぐらい抜け出してる。
ルーニー、C・ロナウドを抜いてもこのパフォーマンスだから、ふたりがベストの状態で出てきたら末恐ろしいチームに。
今のバルサなら問題なく叩き潰すことができる。
ローマはやっぱりトッティの不在が最後まで響いた。
あんなに笑顔で楽しそうにオリンピコでジェノア戦を観戦してたから、この試合は出てくるかと思ってたが・・・。
トッティの代役ヴチニッチはしっかり自分の仕事ができてたように思うが、ユナイテッドDFを前にすると、点を取ることはできなかった。
ペロッタ、マンシーニ、タッデイも同じ。
どこかが悪いってことはなく、完全に力負け。
バイタルエリアまでいい感じで攻めることができても、最後のラインを突破することはできなかった。
デ・ロッシがPKを叩き込んでれば流れが変わったんだろうが、決まらなかったもんは決まらなかったもん。
ジェノア戦みたいに楽に蹴れればよかったんだが、CLの舞台でなおかつここはオールド・トラッフォード。
並々ならぬプレッシャーだったんだろう。
この後、このミスを取り戻そうと必死に動き回ったデ・ロッシの姿がそこにはあったが、どこか空回り。
この失敗を糧にもっと成長してもらいたいものだ。
昨シーズンのリベンジをと挑んだユナイテッド戦だったが、見事に返り討ちにあった。
2試合で3失点に押さえたのは昨シーズンよりもいいできだが、今シーズンは1点も取れてない。
トッティがいたら多少は変わったかもしれんが、ユナイテッドを破るってとこまではいけなかったはず。

スコア 1-0

<得点者> 
マンチェスターU   テベス
~愛丸's MVP~
ハーグリーブス(守備だけで目立つもんだとばっかり思ってたが、攻撃でもしっかり見せてくれた。今後が楽しみに)