愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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マジョルカ-R・マドリー

2008-04-07 22:33:23 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/7(月)       
 
愛丸’s チェック        
ディポル、バレンシアとマドリーを破った相手を撃破してきたマジョルカ。
サンチャゴ・ベルナベウでの試合では4-3と打ち合って敗れたが、コパ・デルレイでは2つ勝って上に上がった。
オノエ・スタディでの試合だし、ここはおもしろい試合を展開できそう。
乗ってる攻撃陣が、しっかり仕事すれば今のマドリーになら勝ってもおかしくない。
マドリーはなんだかんだでまだ首位をキープ。
それも勝ち点差は6。
土曜のこの試合でしっかり勝ち点3を積み上げて、ビジャレアル、バルサにプレッシャーをかけたいところ。
ラウル、グティがマドリディスモ全開でやってくれれば問題ないはず。

試合はマジョルカがチームとしてのまとまりでマドリーの上をいった。
個人のレベルではマドリーに分があるが、サッカーはチームスポーツ。
チームとしてしっかりやれた方が結果を出せる。
それでもマドリーには個人で局面を打開し、点が取れる人間が多くいる。
そのひとりがちゃんと仕事すれば点を取ることは難しいことではなかった。
そのひとりってのがロッベン。
調子を完全に落としてるホビーニョの代役として前半はしっかり仕事ができた。
あのドリブルでの突破はいい頃のロッベンだった。
マジョルカのディフェンスにもはてなマークはつくが、それでも単独で突破できるのはすごいこと。
この突破からの得点が前半の終了間際。
いい時間に点が取れたにもかかわらず、後半、マドリーはパッと輝くことはなかった。
S・ラモスの退場が響いたんだろうが、この後の対応をもっとうまくしてれば、なんとか守りきれたかもしれん。
どうして、M・トーレスを先に投入しなかったのか。
ディアラを右のラテラルで使ったのか。
このサイドを突破されてからの失点だったし、なおかつディアラのコンディンションは最悪だったように思う。
こういう窮地の場面でいかにチーム状態を崩さず、うまく対応できるかが監督の技量。
シュスターはまだまだ監督として甘い部分が多い。
あれだけサイドをやられてたんだから、もっと早く対応しなければいけなかった。
攻撃でもラウルにボールが入らない状況を考えると、なにかしらの手が打てたはず。
あれだけの選手を抱えてるのに、マジョルカにしてやられましたでは言い訳にもならん。
ここからの大事な試合を監督の采配ミスで落とすことのないように祈る。
マジョルカはひじょうにいいサッカーができてた。
CBが前半で交代するアクシデントがあったが、それでバランスが崩れることはなかった。
それよりもここから更に攻撃的になったことを誉めたい。
グイサ、アランゴの2トップは試合を重ねるごとによくなってきてるし、J・グティエレスの突破とスピードは相変らずいい。
イバガサも衰えることなく、どんどん輝きを増してる。
F・ナバーロとF・バレーラのサイド攻撃もいい。
攻撃ばっかりがいいわけでもなく、ピボーテのバシナスの気の利いた守備が一番光った。
ここでの献身的な守備があるおかげでイバガサもどんどん前に行けるし、両サイドも果敢に攻めあがれる。
今のマジョルカの好調を支えてるのはバシナス。
最後までここがしっかり働ければもっと上の順位までいけるはず。
このまま来シーズンまで突入できれば、おもしろい存在になりそう。
この試合、グイサに2回決定的なシーンが訪れたが、これがポストとクロスバー。
どっちかが決まってれば・・・。
どちらもフリーで打てたものだから決めなければならなかった。
ピチッチを狙える位置にいるわけで、こういうチャンスを不意にしてるようだと、ピチッチは取れない。
チームが好調なうちにグイサも点を重ねてもらいたい。

スコア 1-1

<得点者> 
マジョルカ   ボルハ
R・マドリー  スネイデル
~愛丸's MVP~
バシナス(ほぼウノピボーテ状態で中盤のフィルター役をしっかりこなしてた。あの運動量と読み、フィジカルはたいしたもん)

アーセナル-リバプール

2008-04-07 20:33:19 | プレミアリーグ
観戦日 4/7(月)       
 
愛丸’s チェック        
アーセナル-リバプール3連戦の第2戦。
プレミア制覇を諦めてないアーセナルにとっては、ここはどうしても落とせない試合。
それでも第3戦を考えると、そこまで全力投球は難しい。
果たしてどうのようにして戦うのか。
ホームで2つやれるアドバンテージをしっかり活かしたいところ。
ここもドローだったり、敗戦だったりすると流れが完全に悪くなる。
リバプールはやることはただひとつ。
第3戦に向けて、無理をせず、しっかり休ませる選手を休ませるだけ。
気持ちの面でもアーセナルより余裕があるだろうし、意外とこういうときにいい試合ができたりする。
この3連戦でアーセナルを奈落の底へ突き落とせるか。

試合はリーグカップでの対戦かと思わせるようなメンバー構成だった。
アーセナルがここまでメンバーを落としてくるとは思わなかった。
リバプールがほぼ控えメンバーでくることがわかってたから、アーセナルも多少落としてもやれると踏んだのか。
チーム全体から疲労感が伝わってきて、あの流れるようなアーセナルサッカーが鳴りを潜めてるが、こういう試合できっかけをつかんでもらいたかった。
さすがにセスクとフラミニだけではそのきっかけをつかむことができなかった。
SBの攻撃が全くできてないと、人数をかけて攻められない。
前線、中盤の選手たちに目がいきがちだが、アーセナルはSBがどこまでやれるかでできが変わってくる。
ホイト、トラオレではあのサッカーを体現できない。
ここまであまり使われなかった理由がわかった。
アデバイヨールが先発してたら、この試合あっさりだったかも。
後半、この男が出てきてからのアーセナルの変貌ぶりを見ても一目瞭然。
ちょっと下降線を辿ってる風だったが、ここにきてまた状態が良くなってきた感じ。
ラボーナで上げたクロスなんかがその証拠。
あのからだのしなやかさというか、やわらかさというか、この男でしかできないようなラボーナだった。
0-1の状況から追いついた点は誉められるが、その後、主力を投入し、押してるにも関わらず点が入らなかったのは不満。
というか、昨シーズンよく見られたアーセナルだった。
ロスタイムに訪れた決定的シーンをフレブがしっかりトラップできてれば。
エリア内で完全にフリーだったのに、まさかのトラップミス。
なんだか、嫌なムードのままアンフィールドに乗り込むことになりそう。
ただ、フィニッシュに至るまではまずまずだった。
このドローでプレミア制覇の夢はほぼ断たれたわけで、第3戦に全てをかけるしかない。
リバプールはやりたいサッカーがしっかりでき、普段なかなかスタメンで使ってもらえない選手たちがしっかりやれてた。
特にクラウチ。
アーセナルのレギュラーCB陣を相手に高さで負けず、キープもできてた。
あの強さをもっと前から発揮できてたらF・トーレスとの2トップで今シーズンやれてたかも。
それに積極的な姿勢もよかった。
開始早々に放ったミドルは決まることはなかったが、こんなクラウチを今まで見たことがなく、前向きな気持ちが十分伝わってきた。
この試合がプレミアデビューだったアンカーのプレシもそれなりにやれてた。
タックルが危険だったのは気になるが、慌てるプレーもなく、20歳でここまでやれれば十分だろう。
高さもあるし、これからもっとフィジカルを鍛えていけば、いいアンカーとしてやっていけそう。
この日のリバプールを見て気になったのが、セットプレーでの守備。
第1戦の失点もショートCKからだったし、この試合でもセスクのFKから合わせられたもの。
CKからフリーの選手を作るケースを見られ、ここはあと3日でなんとか修正しなとえらいことになるかも。
両チーム、徐々に主力を投入してきてから試合が白熱し、かなりおもしろくなってきたのだ、第3戦もこのテンションでやってもらいたい。
アーセナルが出てくることはわかってるから、リバプールがどう対応するか。
ハムラビチックにいってもらったら、こちらは大満足なんだが・・・。

スコア 1-1

<得点者> 
アーセナル   ベントナー
リバプール   クラウチ
~愛丸's MVP~
クラウチ(あんな積極的なクラウチを見たのは初めてかも。試合にでてない間にフィジカルを鍛えてたのか)