愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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バルセロナ-ヘタフェ

2008-04-08 23:14:42 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/8(火)       
 
愛丸’s チェック        
バルサはCLが、ヘタフェはUEFA杯が、ヨーロッパ戦に生き残ってる両チームの戦い。
バルサは前節のベティス戦での逆転負けで、リーガへの意気込みがだいぶ薄れてるはず。
ここはうまく体力を温存して、ミッドウイークのシャルケ戦に備えたい。
カンプ・ノウでの一戦なだけに、無様な試合はできないが、ある程度の気の抜けようはバルセロニスタも許してくれるだろう。
ヘタフェはほぼ残留も決まり、UEFA杯のバイエルン戦に集中したいはず。
1legはバイエルンホームにも関わらずなんと1-1のドロー劇を演じた。
その強さをここで発揮できるとは思えないが、あまりにも酷い試合をするとミッドウイークに響きそうなので、しっかり守るサッカーを展開してくるはず。

もうバルサにリーガ制覇の可能性はここで断たれた。
けが人が前半にふたりも出たヘタフェ相手にエンパテ・ア・セロではどうしようもない。
人が全く動かないこと。
これだと、いくら疲れてるヘタフェDF陣でもそれなりには守りきれる。
そんな体たらくっぷり全開のバルサでも決定機は何度も作ることができた。
それが・・・。
エトー、ドス・サントス、チャビとフリーで打てる場面でのシュートが全部ポスト。
運がないって一言で済ませることもできるが、それだけではにような気がする。
どうしても勝つ、必ずゴールしてやるというような熱い気持ちが全く伝わってこなかった。
エトーなんか、右サイドに回されたのが不満だったのか、パスは雑だし、いつものエトーのプレーの微塵も感じられなかった。
前半で交代したのは気持ちがこもってなかったから。
シャルケ戦に向けてってことなんだろうが、それだけではない。
あんな選手がプレーしてるチームが勝てるわけがない。
マドリーがエンパテで、ビジャレアルが負け。
ここまでの結果がわかっていながらのこのサッカーってことは間違いなくリーガを捨てたってこと。
CLに全力投球するってことでカンプ・ノウに詰め掛けたバルセロニスタも多少多めに見てくれるかと思ったが、試合終了時には白いものが数多く振られてた。
バルサってチームはこれではいかんってこと。
どのコンペティションでも優勝を狙えるだけの戦力があるにも関わらず、こんな結果ということに満足してないんだろう。
ラポルタへの辞任要求も聞こえてきてるらしいし、バルサもひとつのサイクルが終わろうとしてる。
こうなると、シャルケをきちっと倒して、ビッグイヤーを掲げるしかバルセロニスタを満足させることはできない。
カンテラ出身者が熱いバルサ魂で戦うのがそれを実現するための最後の手かもしれない。
ヘタフェは思ったようなサッカーができてたわけではなかったはずだが、バルサの不甲斐無さに助けられ貴重な勝ち点1をゲットできた。
アボンダンシエリの活躍にポストの手助け。
こちらは完全に運が味方してくれた。
前半に守備陣をふたりも欠く緊急事態にも関わらず、しっかり戦えたのは収穫かも。
これでまたチームがひとつにまとまった。
カンプ・ノウでバルサ相手にエンパテ・ア・セロを演じたわけだから、ホームでバイエルン相手にもこれができるかもしれん。
マドリーにはサンチャゴ・ベルナベウで勝利してるし、UEFA杯でバイエルンを倒してもなんら不思議ではない。
この試合で更に自信を深めただろうし、あとはフィジカルコンディションだけ。
あの守備はそう簡単に崩せるものでもないし、アボンダンシエリが当たりだすと、なかなかゴールを割ることはできない。
デ・ラ・レッド、グラネロのマドリーカスティージョ出身者がうまく攻撃で機能したら、ほんとにやってくれそう。
デ・ラ・レッドは守備での貢献も期待できるし、このスクランブルな状況だったら、CBに回されるかも。
この試合でも途中からしっかりこのポジションをこなしてた。
見事な試合展開ではなかったが、自信がついたことは間違いない。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
アボンダンシエリ(昨シーズンのサモラ賞GKはやっぱり本物だった。グジョンセンのカベッサを止めたシーンは見事だった。が、ほんとのMVPはポストかも)

セビージャ-ビジャレアル

2008-04-08 20:55:27 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/8(火)       
 
愛丸’s チェック        
マドリーの敗戦を受けての試合。
ビジャレアルは更に勝ち点差を縮めるチャンス。
それでも相手はセビージャ。
サンチェス・ピスファンでセビージャが不甲斐無い試合をするとは思えない。
調子をまたまた落し気味で、CL圏も危うい状況になってきたセビージャは背水の陣の戦うこと間違いなし。
自慢のサイド攻撃が爆発すれば、まだまだやれるはず。
ビジャレアルはこの難しい相手をどう攻略するか。
リーガ制覇という夢を実現させるには、ここでの勝利が必須条件。
このチャンスを逃してるようだと・・・。

試合は今まで好調だったビジャレアルの姿が全く見られなかった。
ビジャレアルをセビージャが完全に押さえ込んだ。
マドリー勢に2連敗したチームはバレンシア勢にはきっちり勝ち点を積み上げることができた。
ここで敗戦を喫するようだと、UEFA圏も危うい状況になりかねなかったのに、なんとか踏みとどまった。
J・ナバス、D・アウベスの右サイドの攻撃がしっかり機能し、売出し中のD・カペルの切れも抜群。
セビージャ自慢のサイドアタックがうまくはまれば、いくらのビジャレアルでもどうにもならない。
このサイド攻撃は世界一。
開幕当初からこうだったら、こんな順位を彷徨ってることはなかった。
いろいろあったシーズン開幕で、不運も重なったが、これだけ軌道修正できれば、まだCL圏は狙える。
それに最近得点がストップしてたL・ファビアーノにも久々ゴールが生まれた。
これでまた量産体勢に入るか。
この試合、セビージャはカヌーテ、L・ファビアーノの2トップではなく、L・ファビアーノを1トップに右J・ナバス、左D・カペル。
中盤はファッシオをアンカーにS・ケイタとヘナトがその前に位置してた。
これが見事にはまった。
CBが本職のファッシオが思いのほか機能し、ここでの守備力が高いおかげでS・ケイタがどんどん攻撃参加できてた。
リードした状況で、このトリボーテシステムを採用することはあったが、スタメンからってのは珍しい。
好調ビジャレアルをこれで押さえ込めたわけだから、自信になったはず。
セビージャのシステムのレパートリーが増えたことは今後に繋がっていきそう。
この勝利で、CL圏への道がまた開けた。
ビジャレアルはマドリーが前日不甲斐無いドロー劇を演じてくれたのに、このチャンスを活かせなかった。
もしここで勝ててたら、勝ち点差は4まで縮まったのに・・・。
バルサの結果がどうだかまだわからないが、CLストレートインできる2位も危うい状況になる。
セビージャの出来がよかったのもあるが、ビジャレアルの守備が酷かったのも敗戦の要因。
DFラインが全くそろってなかった。
あれだけバラバラだとオフサイドなんか取れるわけがない。
ここをつかれ何度決定機を作られたことか。
先制点もこのパターン。
今までしっかり守れてきてたのがうそのようにざるディフェンスだった。
攻撃もどこかちぐはぐ。
ニハトとG・ロッシがふたりのコンビでセビージャDF陣に襲い掛かるシーンは見られなかった。
ピレスが効果的な仕掛けをすることもなく、セナもパスミスが目立った。
カプテビラも守備に追われる時間が多くて、オーバーラップを仕掛ける回数がいつもよりも少なすぎた。
ビジャレアルはセビージャみたいなサイド攻撃重視のチームに弱いのかも。
マドリー、バルサが躓いてる間に、勝ち点を積み重ねてリーガをおもしろくしてきたビジャレアルだったが、ここでなんか息切れした感が。
CL圏は穂bお確定だろうし、あとは2位を確保できるかどうか。
相手はバルサなだけに簡単なことではないと思うが、もう一度気を引き締めなおして戦ってもらいたい。

スコア 2-0

<得点者> 
セビージャ   L・ファビアーノ、カヌーテ
~愛丸's MVP~
ファッシオ(本職ではないアンカーのポジションで及第点の活躍。ここでこれだけやれればポウルセンの負担も軽減できる)

マンチェスターC-チェルシー

2008-04-08 19:14:02 | プレミアリーグ
観戦日 4/8(火)       
 
愛丸’s チェック        
あの頃の好調さ、ユナイテッドにダブルを達成した見事なサッカーはどこへやら。
ヨーロッパ戦は間違いないと思われたが、ここにきて失速。
いつものシーズンよりは上でフィニッシュできそうだが、開幕当初の出来を考えると残念でしょうがない。
エリクソンマジックもシーズンを通しては通用しなかった。
まだUEFA圏がなくなったわけではないので、ここでチェルシーを叩いて。最後にもう一暴れしてもらいたい。
チェルシーはプレミア奪還も視野にいれながら、フェネルバフチェ戦も考えないといけない。
1legでしっかり勝ってれば問題なかったが、逆転負け。
スタンフォード・ブリッジで負けるシーンは想像しずらいが、このだらしない攻撃に終始するとドローってことは容易に考えられる。

試合はラッキーなかたちでチェルシーが先制。
最近のチェルシーは相手がゴールをプレゼントしてくれる。
運を味方につけてるにもかかわらずそこから追加点が取れないから厳しい試合内容に。
ここがうまく改善できれば、強いチェルシーが戻ってくると思うんだが・・・。
ビッグロンドンダービーでドログバが完全復活したかに思えたが、フェネルバフチェ戦を見る限りだと、まだまだあの頃の怪物ぶりではない。
この試合はミッドウイークに向けて、ドログバは完全休養。
スタジアムには来てたが、ベンチには入らず。
この休みでどれだけいい状態に戻ったか。
フェネルバフチェ戦で鍵を握るのはこの男。
この試合はその他の主力もちょいちょい休ませ、ベストのメンバーではなかったチェルシー。
だから、うまく攻撃ができなかったのか?
でも、これだけの選手がいるわけで、下降線を辿ってるシティ相手に2-0では物足りない。
J・ハートの好守がなかったらもっと点は取れたんだろうが、やっぱりだらしない攻撃は否めなかった。
ただ、J・コールを投入した後、一瞬にしてスイッチが切り替わったところを見ると、まだまだ望みはありそう。
この段階で追加点を取れたのも好材料。
ベストのメンバーで、なおかつ集中力をしっかり高めていけばフェネルバフチェは問題ない相手。
この試合休んだメンバーがしっかり働いてくれることだろう。
シティはダンのOGで早い時間からがっくりきてた印象が。
それでもズルズル行くことなく、なんとか戦えたのはM・ペトロフとJ・ハートのおかげ。
攻撃ではベンジャニのキープ力とスピードに、M・ペトロフのテクニックがうまく絡み合ったときにチャンスは生まれた。
テリー、アレックスのCBには強さはあるが、スピードに難があり、もっとそこをつければ得点も生まれたかも。
それにはふたりでは難しかった。
エラーノの調子がいまいちで、中盤の若手も攻撃よりに守備に追われるケースが多かった。
サイドでの連携も少なく、特に右は全くオーバーラップできてなかった。
バランスよく攻めないと、チェルシーみたいなビッグクラブからは点が取れない。
それができないメンバー構成ではないと思うが・・・。
アイルランド、M・ジョンソンがもっと果敢に飛び出していくような展開が多くなったら、シティの攻撃も本物になる。
守備ではうまくオフサイドは取れてたが、個人能力の差で何度も決定機を作られた。
もっとうまく守れれば失点もOGの1点で済んだかも。
こうなるとM・リチャーズの離脱がでかすぎる。
ダン、M・リチャーズでしっかり中央を固め、J・ハートがしっかり守ってくれれば失点は減ってきそう。
来シーズン、エリクソンがどんなチームに仕上げてくるか楽しみだが、そのためにはM・リチャーズは外せないが・・・。
アーセナルファンを公言してるらしいが・・・。

スコア 0-2

<得点者> 
チェルシー   OG、カルー
~愛丸's MVP~
エッシェン(この男はこのシーズン終盤に差し掛かってきたところで状態を上げてきた。CLではどのポジションで使われるのか)