フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

せんせい。 (新潮文庫)

2011年07月31日 14時45分15秒 | 書評 小説系
あっという間に7月が過ぎていく。
忙しい日々を送っております。

小説は、忙しい日常をちょっと忘れて
気分転換には最適でした。

せんせい。 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社


本書は、教師と生徒にまつわる6つの短編集。


教え子にギターを習う物理の教師の話である「白髪の二ール」

おっかない保健室の養護教諭と
保健室に身を寄せる児童の物語である「「ドロップスは神さまの涙」

画家のマティスにあこがれ続けた美術教師の物語「マティスのビンタ」

一人の生徒を嫌い続けた教師の後悔をつづった「にんじん」

高校野球の鬼監督と中退してしまった
高校球児のその後を描いた「泣くな赤鬼」

どもりで苦しんでいた生徒の、
寸借詐欺事件をおこした教師との思い出をかたる「気をつけ、礼」


ラストの短編は作者「重松清」の自伝を思わせる短編でした。

教師と生徒との関係を描写することで、
より強く読者に考えさせ、
訴えかけることができるという側面はあるように思います。

さりげないやさしさや
夢を追いかける大切さ。
人を大切に思う気持ちや
教師であっても、一人の人間であるゆえに持つ弱さ。

大切なんだけれども
直接的に書くと薄っぺらくなってしまう、
こういう感情のかずかずは
小説だからこそ伝えらるのではないか、
そう思いました。

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1 コメント

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吃音治療 (チカ)
2011-08-08 18:08:13
とても参考になりました。
有難うございます。
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