ドル安になっても株価が下がらない。この傾向は今年の1月から始まっています。年初からドルは6%ドル安、日経平均は6%程度上昇しています。
では、この様な傾向に変化したのは何故か?
考えうるところでは、
1)日銀のETF買い付けにより浮動株が吸い上げられ、前場に円高により下落した日本株が後場日銀のオーダーを受けたディーラーがETF組成のため玉を手当てするため日本株を買い付けすることの影響
2)中国などとの賃金格差が縮小し、製造業を中心に国内回帰することにより円高デメリットが現れにくくなっていること。
3)大手輸出企業を中心に本社財務部や金融子会社で外貨資金のやり繰りつまりネットキャッシュを行うことにより、以前の様な無駄なドル買い円買いが無くなりハイテク企業だから全てが円安メリットを受けるということにならなくなった影響。因みにソニーは円高メリットの企業になったと報道されたのを見たことがあります。
この様に考えるとバブル期のように円高時に株価が上がる相場がくるかも知れません。
本来なら、日本の資産を買いたい外国人投資家が円買い→株式の買付→円高進行という図式で
反対に日本株を売却→円をドル転→ドル高という流れになってもおかしくありません。
金融テクノロジーの進展や先物市場の拡大により、直物だけが相場を動かす訳ではなくなりましたが、日本の内需が拡大すればそのような展開も考えられます。
自分は本来は通貨は高くなるべき。自国通貨高の方が良いと考えていましたが、この10年はそうなってはいませんでした。悪い円高が跋扈していましたから。米国ではドル高が米国の利益になると財務省は言い続けていましたが、これが本来の姿なのでしょう。
そう考えれば、円高でも株は買っていけるということです。当然、銘柄選択が重要にはなると思いますが一つの考え方だと思います。複眼的に物が見れるようになりたいものです。
週末です。良い週末をお過ごし下さい。では。
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