徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

風疹流行による先天性風疹症候群は45例、そのうち7例死亡

2015年08月13日 05時38分08秒 | 小児科診療
 2012~2013年に社会問題化した風疹流行と先天性風疹症候群(CRS)。
 しばらく情報がありませんでしたが、先日久しぶりに報道されました。私が追ったのは40例目まででしたが、その後も5例発症していたのですね。
 45例のうち7例が乳児期に死亡した事実も明らかにされました。
 これまでなぜ公表されなかったのか、疑問に思います。

■ 風疹で障害の赤ちゃん7人死亡
2015年8月07日:NHK
 平成24年から25年にかけて、成人を中心に流行した風疹のため、生まれた時から心臓などに障害のある赤ちゃん45人のうち少なくとも7人が生後5か月までに死亡したことが国立感染症研究所などの調査で分かりました。
 風疹は、妊娠初期の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんの耳や目、心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあります。
 平成24年から25年にかけての流行では、多くの成人が感染し、全国で45人の赤ちゃんに障害が出て、このうち4人は愛知県と三重県で生まれました。
 国立感染症研究所などの研究グループは、赤ちゃんの経過を把握するため、医療機関の協力を得て調査したところこれまでに21人について詳しい情報が報告され、このうち7人が肺炎や呼吸不全、それに心筋炎などを起こして生後5か月までに死亡していたことが分かりました。
 また、赤ちゃんの障害は、難聴が16人、心臓の疾患が15人、白内障が4人で、肝機能や精神発達の障害などもありました。


★ CRS関連の過去ログ
(2014年02月19日)「2013年,風疹が最も流行した国ワースト3」に日本
(2014年01月23日)40例目の先天性風疹症候群が発生
(2013年12月31日)34例目の先天性風疹症候群が発生
(2013年12月20日)33例目の先天性風疹症候群が発生
(2013年12月07日)30例目の先天性風疹症候群が発生
(2013年11月08日)26例目の先天性風疹症候群が発生
(2013年10月31日)22例目の先天性風疹症候群が発生
(2013年10月11日)20例目(19+2-1)の先天性風疹症候群が発生
(2013年09月21日)19例目の先天性風疹症候群
(2013年09月05日)18例目の先天性風疹症候群
(2013年08月29日)17例目の先天性風疹症候群
(2013年08月01日)14例目の先天性風疹症候群
(2013年04月26日)風疹流行止まらず・・・10人目の先天性風疹症候群
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