混迷を極める子宮頸がんワクチン問題。
反対派の根拠となる副反応のメカニズムを証明する信州大学池田教授による実験データが「科学的ではない」と批判されています。
医学部の大学教授とは、研究者がエビデンスを積み重ねて論文を発表する中でも秀でた一握りの人がたどり着く地位。
その“教授様”の見識・倫理観ってこの程度だったの?
それとも、何か裏があるのかな?
■ 子宮頸がんワクチンデータ捏造疑惑「科学的議論不足」...信大に研究再実験要求〔読売新聞〕
(2016.11.16:読売新聞)
子宮頸がんワクチンの副作用などを研究する厚生労働省研究班代表、池田修一・信州大学教授の発表にデータ捏造の疑いが指摘された問題で、同大の調査委員会は15日、証明されていない実験結果を証明されたかのように伝え、誤った情報が広まったとする調査結果を発表し、実験のやり直しとその結果の公表を求めた。
ただ、意図的なデータの捏造や改ざんなど不正行為はなかったと結論づけた。これを受けて、同大の浜田州博(くにひろ)学長は同日、池田教授と、研究に携わった別の男性教授、男性特任教授の計3人を口頭で厳重注意した。
子宮頸がんワクチンをめぐっては、健康被害を訴える女性63人が7月、国と製薬会社2社に総額約9億4500万円の損害賠償を求める集団訴訟を東京、大阪など全国4地裁に起こした。こうした中、池田教授の研究は同ワクチンが副作用を起こす仕組みを解明し、治療法の開発にもつながると大きく注目されていた。
池田教授の発表は今年3月、厚労省内で行われた。マウスに子宮頸がんなど3種のワクチンと生理食塩水を接種した結果、子宮頸がんワクチンのマウスの脳にだけ異常が起きたと説明した。
しかし、月刊誌が実験手法やデータに疑問を投げかける記事を掲載。同大は9月、外部有識者5人で構成する調査委員会を設置し、調査を行ってきた。
調査結果によると、実験は各ワクチンをマウス1匹ずつにしか接種しておらず、そのマウスの脳を調べる実験でもなかった。これは予備的な実験だったが、公表段階では証明された結果のように伝えられた。
男性特任教授から男性教授、池田教授へと報告され、公表される過程で「科学的な議論と意思疎通をはかる努力をしていれば不正の疑いは生じなかった」とした。
池田教授は、名誉を傷つけられたとして月刊誌の発行元と執筆したジャーナリストに損害賠償などを求める訴訟を起こしており、弁護士を通じ「捏造も不正もなかったことを実証していただき、たいへん安堵した」などのコメントを発表したが、反省や謝罪の言葉はなかった。
<参考>「新潮45」2016年12月号
さらに、厚生労働省からの見解が発表されました。
■ ワクチン研究問題の信大教授、「社会的責任大きく大変遺憾」...厚労省見解〔読売新聞〕
(2016年11月25日 読売新聞)
池田修一・信州大学教授が厚生労働省研究班の代表として行った子宮頸がんワクチンの副作用に関する研究発表が不適切と指摘された問題で、厚労省は24日、「池田氏の社会的責任は大きく、大変遺憾」という見解を公表した。
池田教授は今年3月、マウスにワクチンを接種したところ脳に異常が起きた、などとする研究結果を発表した。しかし、信州大の調査委員会が「不正はなかった」と結論づけたものの、少数のマウスを使った予備的な実験結果を証明されたかのように公表した、などの問題を指摘した。
この問題が“科学的エビデンス”に基づいて議論され、解決されることを切に望みます。
反対派の根拠となる副反応のメカニズムを証明する信州大学池田教授による実験データが「科学的ではない」と批判されています。
医学部の大学教授とは、研究者がエビデンスを積み重ねて論文を発表する中でも秀でた一握りの人がたどり着く地位。
その“教授様”の見識・倫理観ってこの程度だったの?
それとも、何か裏があるのかな?
■ 子宮頸がんワクチンデータ捏造疑惑「科学的議論不足」...信大に研究再実験要求〔読売新聞〕
(2016.11.16:読売新聞)
子宮頸がんワクチンの副作用などを研究する厚生労働省研究班代表、池田修一・信州大学教授の発表にデータ捏造の疑いが指摘された問題で、同大の調査委員会は15日、証明されていない実験結果を証明されたかのように伝え、誤った情報が広まったとする調査結果を発表し、実験のやり直しとその結果の公表を求めた。
ただ、意図的なデータの捏造や改ざんなど不正行為はなかったと結論づけた。これを受けて、同大の浜田州博(くにひろ)学長は同日、池田教授と、研究に携わった別の男性教授、男性特任教授の計3人を口頭で厳重注意した。
子宮頸がんワクチンをめぐっては、健康被害を訴える女性63人が7月、国と製薬会社2社に総額約9億4500万円の損害賠償を求める集団訴訟を東京、大阪など全国4地裁に起こした。こうした中、池田教授の研究は同ワクチンが副作用を起こす仕組みを解明し、治療法の開発にもつながると大きく注目されていた。
池田教授の発表は今年3月、厚労省内で行われた。マウスに子宮頸がんなど3種のワクチンと生理食塩水を接種した結果、子宮頸がんワクチンのマウスの脳にだけ異常が起きたと説明した。
しかし、月刊誌が実験手法やデータに疑問を投げかける記事を掲載。同大は9月、外部有識者5人で構成する調査委員会を設置し、調査を行ってきた。
調査結果によると、実験は各ワクチンをマウス1匹ずつにしか接種しておらず、そのマウスの脳を調べる実験でもなかった。これは予備的な実験だったが、公表段階では証明された結果のように伝えられた。
男性特任教授から男性教授、池田教授へと報告され、公表される過程で「科学的な議論と意思疎通をはかる努力をしていれば不正の疑いは生じなかった」とした。
池田教授は、名誉を傷つけられたとして月刊誌の発行元と執筆したジャーナリストに損害賠償などを求める訴訟を起こしており、弁護士を通じ「捏造も不正もなかったことを実証していただき、たいへん安堵した」などのコメントを発表したが、反省や謝罪の言葉はなかった。
<参考>「新潮45」2016年12月号
さらに、厚生労働省からの見解が発表されました。
■ ワクチン研究問題の信大教授、「社会的責任大きく大変遺憾」...厚労省見解〔読売新聞〕
(2016年11月25日 読売新聞)
池田修一・信州大学教授が厚生労働省研究班の代表として行った子宮頸がんワクチンの副作用に関する研究発表が不適切と指摘された問題で、厚労省は24日、「池田氏の社会的責任は大きく、大変遺憾」という見解を公表した。
池田教授は今年3月、マウスにワクチンを接種したところ脳に異常が起きた、などとする研究結果を発表した。しかし、信州大の調査委員会が「不正はなかった」と結論づけたものの、少数のマウスを使った予備的な実験結果を証明されたかのように公表した、などの問題を指摘した。
この問題が“科学的エビデンス”に基づいて議論され、解決されることを切に望みます。