日本では先日CRPS(慢性局所疼痛症候群)騒ぎでHPVワクチンの積極的勧奨が停止になりました。
ワクチン先進国であるアメリカではさぞかし接種率が高いものと思いきや、現実はそうでもないとのニュースが入りました:
■ 米国の親が子供にHPVワクチンを打たない5つの理由
先日発表された報告で米国における10歳代女児のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの規定回数を完了した割合が低いことが明らかになり,当局が接種率上昇に向けた取り組みを展開している。米疾病対策センター(CDC)と米国小児科学会(AAP)のトップが7月25日,国内のメディア向けに会見を実施。「同ワクチン接種対象児の親たちは性行動開始前の11~12歳までの接種が勧告されていることを再度認識してほしい」と呼びかけた。同時に発表された情報では,親たちが子供に同ワクチンを接種させない5つの理由も示されている。
◇「勧められていない」「安全性への懸念」の他“うちの子に限って”!?
25日の会見ではCDC長官のTom Frieden氏が2011~12年に10歳代女児のHPVワクチン接種率が減少傾向にあったと発表。CDCが実施するHPVワクチン接種率などに関する調査では,1回以上同ワクチンを接種した同女児の割合は2007年の25.1%から2011年には53.0%に増加したが,翌2012年には53.8%にとどまっている。さらに,規定の3回の接種を完了できた人の割合は2012年には33.4%と前年の34.8%をやや下回る結果となった。この数値は,米政府が策定するHealthy People2020の接種目標(80%)と大きくかけ離れている。
CDCのMelinda Wharton氏はAAP公式ニュースの中で,同ワクチン接種率低迷の1つの理由として親のHPV感染症に対する知識が不足しているとの見解を示す。「性的に活発なほぼ全ての男女は,生涯のうちに,いろいろな形の性交渉を介して1つ以上の型のHPVに感染する。米国では若年者を中心に年間1,400万人がHPVに感染,2万6,000件のHPV関連がんが発生,4,000人の女性が子宮頸がんで死亡すると推計される」と同氏は指摘。また,親たちが「近いうちに自分の娘にHPVワクチンを接種させるつもりはない」と考える主な理由のトップ5が次のようなことだったと明らかにしている。
・HPVワクチンは必要ない
・HPVワクチンの接種を(受診の際に)勧められていない
・安全性への懸念
・ワクチンあるいはHPV感染症への知識がない
・10歳代は性的に活発な年齢ではない
FDAや同ワクチンを販売する企業が行っている各種調査では,米国内で接種されているHPVワクチンの99%を占める4価ワクチンに関する結果が示されている。それによると2006~13年の同ワクチン接種回数は約5,600万回で報告された有害事象は2万1,194例。このうち非重篤な事象が92.1%であった。同ワクチンで「重篤」に分類された有害事象は7.9%で,頭痛,悪心・嘔吐,疲労感,めまいや失神が主であったと述べられている。
な~んだ、接種率は思ったほど高くないんだ・・・。
ただ、日本で問題視されているCRPSは話題になっていないようですね。
それから、アメリカでは2価のサーバリックスではなく、4価のガーダシルばかりが使用されているようで、こちらも意外な事実でした。
ワクチン先進国であるアメリカではさぞかし接種率が高いものと思いきや、現実はそうでもないとのニュースが入りました:
■ 米国の親が子供にHPVワクチンを打たない5つの理由
(2013年7月29日:MTPro)
先日発表された報告で米国における10歳代女児のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの規定回数を完了した割合が低いことが明らかになり,当局が接種率上昇に向けた取り組みを展開している。米疾病対策センター(CDC)と米国小児科学会(AAP)のトップが7月25日,国内のメディア向けに会見を実施。「同ワクチン接種対象児の親たちは性行動開始前の11~12歳までの接種が勧告されていることを再度認識してほしい」と呼びかけた。同時に発表された情報では,親たちが子供に同ワクチンを接種させない5つの理由も示されている。
◇「勧められていない」「安全性への懸念」の他“うちの子に限って”!?
25日の会見ではCDC長官のTom Frieden氏が2011~12年に10歳代女児のHPVワクチン接種率が減少傾向にあったと発表。CDCが実施するHPVワクチン接種率などに関する調査では,1回以上同ワクチンを接種した同女児の割合は2007年の25.1%から2011年には53.0%に増加したが,翌2012年には53.8%にとどまっている。さらに,規定の3回の接種を完了できた人の割合は2012年には33.4%と前年の34.8%をやや下回る結果となった。この数値は,米政府が策定するHealthy People2020の接種目標(80%)と大きくかけ離れている。
CDCのMelinda Wharton氏はAAP公式ニュースの中で,同ワクチン接種率低迷の1つの理由として親のHPV感染症に対する知識が不足しているとの見解を示す。「性的に活発なほぼ全ての男女は,生涯のうちに,いろいろな形の性交渉を介して1つ以上の型のHPVに感染する。米国では若年者を中心に年間1,400万人がHPVに感染,2万6,000件のHPV関連がんが発生,4,000人の女性が子宮頸がんで死亡すると推計される」と同氏は指摘。また,親たちが「近いうちに自分の娘にHPVワクチンを接種させるつもりはない」と考える主な理由のトップ5が次のようなことだったと明らかにしている。
・HPVワクチンは必要ない
・HPVワクチンの接種を(受診の際に)勧められていない
・安全性への懸念
・ワクチンあるいはHPV感染症への知識がない
・10歳代は性的に活発な年齢ではない
FDAや同ワクチンを販売する企業が行っている各種調査では,米国内で接種されているHPVワクチンの99%を占める4価ワクチンに関する結果が示されている。それによると2006~13年の同ワクチン接種回数は約5,600万回で報告された有害事象は2万1,194例。このうち非重篤な事象が92.1%であった。同ワクチンで「重篤」に分類された有害事象は7.9%で,頭痛,悪心・嘔吐,疲労感,めまいや失神が主であったと述べられている。
な~んだ、接種率は思ったほど高くないんだ・・・。
ただ、日本で問題視されているCRPSは話題になっていないようですね。
それから、アメリカでは2価のサーバリックスではなく、4価のガーダシルばかりが使用されているようで、こちらも意外な事実でした。