徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

竜巻体験記

2009年07月27日 22時02分01秒 | 日記
「群馬県館林市で突風被害」・・・今日はこのニュースが何回も流れました。
当院のほんの数百m近くで起こったこの自然現象、しっかり体験しました。

南西の空に嵐の前兆を思わせる暗雲が立ちこめた午後2時過ぎ。
叩きつけるような激しい雨と突風が始まりました。近所のケヤキの大木は枝が折れそうなほど揺れています。
こりゃいかん!と2階の窓を閉めようとしても風の圧力でなかなか閉まりません。
その時は「今日のゲリラ豪雨はひと味違うなあ」くらいの印象でした。

ほどなく予防接種の時間となり診察室へ。
待合室の窓付近でスタッフがざわついています。
「あれ、竜巻じゃないですか?」とスタッフ。
と言われて窓の外を見ると、遠くにつむじ風のようなものが確認できました。
なんでも、もっと近いときはいろんなもの(屋根?)が巻き上げられて飛んでいたとのこと。
フ~ン、そんなこともあるんだなあ、と私はむしろ激しい雨に気を取られていました。
当院の前の道路が川と化し、自動車が沈没しそうにのろのろ運転していました。

しかし、その後のニュースで竜巻(ニュースでは「突風」)の被害が街中で出ていたことを知りました。
50mの幅で数kmに渡り残された突風の傷跡。
私もたまに行くスーパーの駐車場では車が20台ほど横転し、その近くの建物のガラスは割れるわ、瓦は飛ぶわ。
竜巻の進路があと数百mずれてここを直撃していたら・・・背筋が凍る思いがしました。

翌日は朝からヘリコプターの音がうるさいほど飛んでいました。
新聞社・TV局の取材なのでしょう。
「動画を撮りませんでしたか?」という問い合わせがありましたが、あの突風・豪雨の中、外に出て写真・動画を撮ろうとはついぞ考えませんでしたね。

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ウィンブルドン観戦記

2009年07月20日 21時37分28秒 | テニス
今年のウィンブルドンは昨年決勝で敗れたフェデラーの雪辱優勝で幕を閉じました。
昨年の覇者ナダルの欠場で寂しい大会になりそうでしたが、ヘンマンの跡を継ぐ英国希望の星アンディ・マレーの活躍やアンディ・ロディックの頑張りで盛り上がりました。
フェデラーとロディックの決勝はファイナルセットにもつれ込み、かつ30ゲームでやっと決着がつくという新記録。
永遠に勝敗がつかないのではないか・・・と思い始めたところにロディックのショットミスが連発し終了したのです。

アメリカ人なのにロディックは地味ですよね(コナーズと違って)。
勝って喜ぶときも泣けて悔しがるときも「頭を抱えてうずくまる」という同じ姿勢なのが印象的です。

思い起こせば、私が初めてウィンブルドンをTV観戦したのは1970年代後半、ビョルン・ボルグとジミー・コナーズがしのぎを削っている頃でした。
トップスピンのボルグとプレイスメントのお手本のようなコナーズという両極端のプレイスタイルですが、いつも素晴らしいゲームを見せてくれました。
その頃活躍した選手には、元祖悪童のナスターゼや芸術的ネットプレイで魅せたゲルレイテスなどが個性的な人々がいました。

圧巻は1980年の5連覇をかけたボルグと悪童マッケンローの4時間にわたる熱戦。
見ている方もアドレナリンで血液が沸騰しそうでした。
ウッドラケットのガットテンションを極限まで高めたボルグの打球音は「キン」という金属音。
マッケンローは柔らかいスイングでライジングショットを多用し相手のタイミングを微妙にずらせてゲームメイクします。
今でも、私の中ではベスト・ゲームですね。

その後主役はジョン・マッケンロー、イワン・レンドル、ステファン・エドバーグ(芸術的なバックハンド)、ボリス・ベッカー、アンドレ・アガシ、ピート・サンプラスと時代と共に変遷してきました。

しかし、ある時からウィンブルドン・テニスが面白く感じられなくなりました。
なぜだろう・・・サービスエースでゲームが進むようになったからだと気づきました。
ラケット材質がウッド(木製)からアルミやグラファイトへ進化し、ラケット面も大きくなりスピードボールを簡単に打てるようになると、サービスエースが取りやすくなるのです。

「ビッグ・サーバー」の登場です。

サービスゲームをブレイクされなければ基本的には負けませんから、そのような選手は上位まで進出します。
2000年頃にはイワニセビッチというほとんどサーブしか武器がない選手もいましたねえ。
ビッグサーバーの試合はサービスエースの応酬でネットプレイやラリーなど見せ所が少なくなり、観客としては駆け引きの妙が味わえず物足りない。

先日、ウインブルドンの芝のコートがプレイ・スタイルの変遷を物語っていることに気づきました。
今大会のコートを観察すると、バックライン付近の芝は荒れ放題ですが、サービスコート内はあまり荒れていません。
ところが30年前のビデオを観ると、サービスコート内の芝はバックライン付近と同じくらい剥がれて荒れています。
チャンスがあればドンドン前へ出てネットプレイで観客を沸かせたのでした。
ネットプレイこそ、テニスの華!

相撲に例えれば、巨漢力士が押し出しで簡単に勝つより、栃若時代のようにがっぷり四つに組んで釣り合いをするのをハラハラドキドキしながら観た方が楽しめるではありませんか。

車と同じようにサーブにも制限速度を設けた方が試合が面白くなると思いますが、いかがでしょう(笑)。

今大会の印象的なシーン。
フェデラーが優勝を決めた後にクラブハウスのある部屋に入ると、そこには伝説(レジェンド)の王者たちが控えていました。
年間グランドスラムを2回達成したロッド・レーバー(未だにこの記録は破られていない)。
1970年代、グランドストローカーながら5連覇の偉業を達成したビョルン・ボルグ。
1990年代、最多優勝7回を誇るピート・サンプラス。
そこに加わった、ロジャー・フェデラー(6回優勝、そして生涯グランドスラム15勝の新記録樹立者)。
4人揃って写真を撮影していました。
あの写真が欲しい。引き伸ばして部屋に飾りたい・・・。
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「プチ同窓会」

2009年07月13日 13時33分51秒 | 日記
先週末、大学時代テニス部の友人達に会いました。
医学部ですので6年間一緒に汗を流した気の置けぬ奴ら。
卒業したのはもう20年以上昔になります。
卒業後は全国に散りましたが、今回は秋田で働いている1人が東京に来るので、群馬県にいる私と横浜にいる2人、つまり関東勢が集まって4人のプチ同窓会となりました。

さすがに皆髪に霜が降りて外見は変わりましたが、中身は全然変わっていません。
月島のもんじゃをほおばりながらバカ話をした楽しい一時でした。
「最近体調が悪いんだ」と相談すると、半分まじめに、半分からかいで訳のわからない話になります。
しかし腹も立たず、「ま、いいか」と妙に納得してしまうのが旧友の良いところですね。
皆お互いに長所も短所も知り尽くしていますので安心感があります。

まだ勤務医で頑張っているのが2人、開業したのが私を含めて2人。
皆学生時代同様のマイペースで生きているのを知り、ホッとしました。
コメント (1)
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