久しぶりにストラトを弾いたのだ
「ん? 何か弾き難いなぁ・・」
ネックが僅かに逆反りしていたのだ
前回も僅かに逆反りしたネックを調整したのだ
ストラトにしては珍しい流れなのだ
以前と比較して違った事は何か?
指板に使用するオイルを変更したくらいなのだ
塗布から数週間ほど経過するがいまだに指板が潤っているように感じる
以前に使っていたオレンジオイルならば、乾いている時期なのだ
基本的に冬場のネックは順反ることが多い
その主な原因は指板の乾燥なのだ
夏場はその逆の現象が起こる
環境や個体差はあるが・・
総じてそんな傾向が見られるようだ
指先に僅かにトルクを感じるほどの微調整・・
効きが良いロッドは僅かな動きに敏感に反応する
ギシギシやギリギリは良くない状態
ロッドに注油することも出来る
廉価なギターの場合、ロッドに向けて潤滑スプレーを吹き付ける
これは私の独自の方法であり、ギターを大切にする人にはお勧めしない
まぁ、過去に所有していたギターで壊れた記憶はない
むしろ、ロッドの動きが悪い方が気になる
現状、私が所有する楽器にロッドが渋い物はないのだ
売り買いを繰り返しつつ、良い物が手元に残った結果なのだ
弦高は12フレットで2㎜を僅かに超えるくらいが丁度良い
目視では触れているように見えるが・・
ギターを斜めにするとピックが滑り落ちる感じ
最近は少し高めの弦高を好むのだ
もはや、速弾きには興味がない
特にストラトの場合にはカッティングやストロークプレイが中心になる
オクターブ調整もクリップで行うことが多い
かなり精度が高い
安いチューナーには自動電源Offの機能が備わっていない
差はそのくらいだろうか?
ちなみにダメなメーカーのチューナーはかなり酷い
通常のチューニングはギリでOKだが・・
オクターブ調整には使えない
性能的に一つのボーダーラインになると思う
オクターブが正しいブリッジは並びが美しい
1弦と4弦が僅かにネック寄りになるのが正しい姿
レスポールなども同様なのだ
ブリッジの並びが不規則なギターはダメなギター
開放弦でギリチューニングがあっても何処かに歪みが出るのだ
弦高の高さや弦の太さでも差異が出ることを頭に入れておきたい
しかしながら、先に述べたブリッジのコマの並びの規則性に違いはない
今回はGT-001で弾いてみた
昨年末にオリジナルのパッチを作ったのだ
カッティングからアルペジオまでもカバーできるパッチを目指したのだ
オクターブが合っているか?
を感覚的にチェックする方法をご紹介したい
ローポジでEメジャーを押さえていただきたい
そのままの形でどんどんとハイポジに移行していくのだ
その際に開放弦も同時に鳴らしておくのだ
呼び名はアレだが・・
所謂、テンション系のコードボイシングになる
ロックでもプログレでも開放弦を絡めたアルペジオは多い
オクターブが狂った状態では音のバランスが悪い
それを判断するのは自身の耳だが・・・
耳が良い読者の皆さんにはお勧めの方法なのだ
チューナーで調整するのは一つの方法に過ぎない
最終的には出音がどうなのか?
そこに向かっているのだ
楽器を数値で捉えていてはダメなのだ
チューナーなどなくてもある程度のレベルまでチューニングを追い込める
技術を体得しておく必要があると思う
最後に頼れるのは自分の耳と感覚なのだ
そもそも、耳と感覚が悪い人はどんなギターでも一緒だと思う
本家の高級ギターを購入するのはムダ遣いだといえる
「俺は耳が肥えているよ 本物の音が欲しいね」
「今のギターも悪くないけど・・少し物足りないよ」
という方は迷わずに良いギターを手に入れていただきたい
ギターも時計もその他の製品すべて・・
『本物』には必ず意味がある
そして所有者に満足感を与えるのだ