私の本丸も1周年を過ぎて、ようやっと、やって来ました 長曽祢虎徹!!
虎徹の贋作ではあるけれど、動乱の時代を駆け抜けた新選組局長・近藤勇の刀として、今も人々を惹きつけています。
史実の新選組は5~6年しかなかった組織なのに、印象が強く残る不思議な存在です。
長曽祢は明るく振る舞いながらも、彼らとの日々のなかに閉じていそうな部分もあって、そこの妄想を広げました。
タイトルは「処暑」です。
………………
処暑/そらし といろ
茶色にうつむいて
かたい影を細長くして
向日葵の群れ
いくつかは折れて
すでに土へ還りかけて
一斉に飛び立つ蝶
早咲きの秋桜は白く
海草のように震える
頑ななつぼみを磨く
日射しに混じる涼
彼らはことごとく
夏のようであった
短かったのか
長かったのか
終わってしまって
途端に寂しい日々
おそらくは
長すぎる秋の果てにいた
ほのかに暖かい日だまりに
重ねるものが多すぎて
本物の北と冬を
遠ざけて
終わった季節にも
葬式を出してやらなければ
めぐることを忘れてしまう
掘り返した土の日だまりへ
横たえる向日葵の軽い茎を
想いつづけること
虎徹の贋作ではあるけれど、動乱の時代を駆け抜けた新選組局長・近藤勇の刀として、今も人々を惹きつけています。
史実の新選組は5~6年しかなかった組織なのに、印象が強く残る不思議な存在です。
長曽祢は明るく振る舞いながらも、彼らとの日々のなかに閉じていそうな部分もあって、そこの妄想を広げました。
タイトルは「処暑」です。
………………
処暑/そらし といろ
茶色にうつむいて
かたい影を細長くして
向日葵の群れ
いくつかは折れて
すでに土へ還りかけて
一斉に飛び立つ蝶
早咲きの秋桜は白く
海草のように震える
頑ななつぼみを磨く
日射しに混じる涼
彼らはことごとく
夏のようであった
短かったのか
長かったのか
終わってしまって
途端に寂しい日々
おそらくは
長すぎる秋の果てにいた
ほのかに暖かい日だまりに
重ねるものが多すぎて
本物の北と冬を
遠ざけて
終わった季節にも
葬式を出してやらなければ
めぐることを忘れてしまう
掘り返した土の日だまりへ
横たえる向日葵の軽い茎を
想いつづけること