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詩人・そらしといろのブログ~お仕事のお知らせから二次創作&BL詩歌まで~

ありがとう2021 よろしく2022

2021-12-30 15:10:51 | 主な仕事の記録
すっかりブログの更新がおろそかになっていました。
もうお正月がすぐそこまで迫っています。
今年をざっくり振り返りつつ、来年の目標を書いておきます。

5月と11月の文学フリマ東京に参加しました。
5月の文学フリマでは、既刊の詩集と冊子を持って行きましたが、11月の方は、既刊本は持って行かずに、実はフリーペーパーを作って、稀人舎さんのブースにて配布していただきました。
フリーペーパー「小庭」vol.1は、冬をイメージした2編の詩が読める折り本でした。
手書きの原稿を自宅のプリンターで印刷した、手作り感満載のフリーペーパーです。
このフリーペーパーは、来年も文学フリマ東京に参加する際に、新しいものを作って配布できればと考えています。

9月には、ここ数年続けて参加させていただいている美術家と詩人がコラボレーションしたイベント、「言絵絵言Ⅳ ~ことえ えこと~」展がコロナ禍のなかでしたが、開催されました。
こちらの展覧会では、今年は赤木仁さんとコラボレーションさせていただき、油絵と墨絵に詩を書かせていただきました。
まだ緊急事態宣言の最中の開催で、でも多くの方に作品をご覧いただけて、とても励みになりました。
来年は「言絵絵言Ⅴ」展が開催予定です。私も、また参加いたします。来年はどんな作品とコラボレーションするか、ドキドキしています。

とにかく、コロナに惑わされた1年でした。
幸い、私が参加したいと思ったイベントはすべて無事に開催されましたが、そうでないイベントもあったと思います。
とくに文学フリマ東京では、5月も11月も、多くの参加者の皆さんが本当に楽しそうに本を売ったり買ったりしていて、コロナ禍の暗い雰囲気を忘れさせてくれました。
コロナのない世界の訪れは難しいかもしれませんが、ワクチンや薬によって、コロナにかかってもきちんと治療できる世界は訪れてほしいです。

今年は、「言絵絵言Ⅳ」展の詩を書いたあと、詩が書けない状態が数カ月続きました。
自分でもなぜ書けないのかわからず、大好きな長野まゆみさんの小説や、手元にある様々な詩人の詩集を読みながら過ごしていました。
そのリハビリとして作ったのが、フリーペーパー「小庭」でした。
今のところは、短い詩を詩の形に作り上げることができるようになってきたので、少しホッとしています。

来年の目標は、フリーペーパー「小庭」も含めて、なにかしら新刊を作ることです。自分自身のミニ詩集や合同誌を、準備できればと思います。
そして2022年が、少しでも穏やかな1年となることを祈るばかりです。
皆さんも、どうぞ良いお年をお迎えください!

主な仕事の記録

2021-12-28 13:26:24 | 主な仕事の記録
今までのお仕事で詩や文章を書かせていただいた記録です。
思い立ってまとめ始めたので、抜けているものもあるかもしれませんが、
新たに何かお仕事をさせていただいたら、このページを随時更新していきます。
2015年10月1日


詩やエッセイ、書評、歌詞、朗読など、文章にかかわるお仕事のご依頼をお待ちしております。

連絡先:そらし といろ
メインアドレス<sorashitoiro★gmail.com>
サブアドレス <gmdr17★hotmail.co.jp>
ツイッター  <@cv1016

※メールアドレスの★をアットマークに変換してご利用ください。
メールアドレスはどちらも確認しております。
ご都合のよろしい方をご利用ください。

2017年8月30日



【詩集】
第一詩集『フラット』/2013年7月8日・思潮社
※2013年第24回歴程新鋭賞受賞詩集

第二詩集『暁を踏み割ってゆく』/2016年11月25日・ふらんす堂

第三詩集『もうずっと静かな嵐だ』/2020年4月30日・ふらんす堂

BL詩歌集「兄の器」2018年11月25日・稀人舎

箱詩集『万年詩』/2017年11月23日・稀人舎

ミニ詩集『palette』/2015年11月23日・稀人舎

電子詩集『『モブキャラ生徒Aが彩る高校青春グラフィティ』も3期に突入な件。』』/2015年11月・マイナビ出版


【詩の掲載】

・新聞社
*2013年*
東京新聞夕刊/2013年11月30日(土)「風の転路機」
読売新聞夕刊/2013年12月9日(月)「Yosakoi.」

*2014年*
山梨日日新聞/2014年10月27日(月)「茜さす」

*2016年*
読売新聞夕刊/2016年8月26日(金)「鍵のような小指」
朝日新聞夕刊/2016年12月21日(水)「自由な速さで」

・雑誌
*2014年*
『現代詩手帖』/2014年2月号「Samba――道行き、憂う夕食の色」

*2016年*
『詩と思想』/2016年5月号 特集「二次創作、そしてBL」BL詩「餞」
『現代詩手帖』/2016年8月号 特集「2010年代の詩人たち」 詩「モーション」

*2017年*
『現代詩手帖』/2017年10月号 企画「川口晴美と、詩と遊ぶ」 詩「まだいける」

*2018年*
『詩と思想』/2018年1・2月号
ベストコレクション作品127篇「ほどける朝へ」※詩集『暁を踏み割ってゆく』からの再録

*2020年*
『現代詩手帖』/2020年9月号 作品「フィルム」「アルファの波形」
『現代詩手帖』/2020年12月号
「2020年代表詩選」に、詩集『もうずっと静かな嵐だ』(ふらんす堂)より部分を抄録

・詩誌、同人誌
*2014年*
『歴程』/2014年589号「花蕊の御簾/カズイノミス」
『喜和堂』/2014年4月1日・2号 詩「啓かれる、木漏れ日」 連詩「その胴から天馬ペガサスが」
BL短歌合同誌『共有結晶』/2014年11月24日・3号「宿世拙し彼らを祝せ」

*2015年*
『詩の練習』/2015年1月5日・16号「スプリット・フラップ」
『モーアシビ』/2015年2月10日・30号「around 30(+1)」
『アニメ×詩!アニポエ』/2015年2月14日・1号「地球上で一番、無重力な彼ら」
『洪水』/2015年7月1日・16号「ケイレンする洗面器に嬉しい悪寒がする」
『喜和堂』/2015年7月10日・3号 詩「オペラ・プラネタ」 連詩「テロの報が届いたあさ」
『アニメ×詩!アニポエ』/2015年9月・2号「プラスでもマイナスでも1であるべき彼らについて」
『歴程』/2015年595号「禁じ手をつなぎ、ゆく」

*2016年*
『アニメ×詩!アニポエ』/2016年2月・3号「信じてくれてありがとう」
『アニメ×詩!アニポエ』/2016年11月・4号「海辺の葬列」
『歴程』/2016年596号「床の間」
『歴程』/2016年597号「スピンの軌跡」
『歴程』/2016年598&599号「祈りで殴る」
『歴程』/2016年600号「千秋楽」

*2017年*
『アニメ×詩!アニポエ』/2017年4月・5号「からだに住んでいる季節」
『草々vol.1』/2017年4月・「触媒」
『ポスト戦後詩ノート第6号・野村喜和夫の可能性』/2017年6月20日・「ながい春の教室」
『草々vol.2』/2017年7月・「流線と螺旋」
『現代美術の夢第1号』/2017年9月1日・「糸電話回線通信――井上涼さんのアニメーション作品を想って」
『草々vol.3』/2017年9月・「わたり」
『草々vol.4』/2017年12月・「運動」

*2018年*
『ポスト戦後詩ノートvol.11・そらしといろ特集』/2018年1月22日「そして約束する」
『言葉たちは芝居をつづけよvol.1』/2018年2月14日「青い小さなノートから」
「川口晴美と、詩と遊ぶ〜「Solid Situation Poems」発売記念イベント
「Support Your Local Poet 番外編 川口晴美と、詩と遊ぶ」」/2018年2月18日
「満ち潮、血潮。」
『マドレーヌの思ひ出vol.1』/2018年5月20日「茗荷讃頌」
『空離須vol.1〔SF+詩 短歌 俳句〕』/2018年11月1日「レッド・データ」
『BL短歌誌 共有結晶vol.4』/2018年11月25日
・BL短歌5首「ゆーきゅーの二人っきりで」
・BL短歌解凍詩「Talisman」

*2019年*
『アニメ×詩!アニポエ』/2019年2月1日・6号「よみがえる五月」
『ポスト戦後詩ノート 16号・広瀬大志特集』/2019年2月14日「括弧をなぞる深爪の指」
『詩の練習 「なぜ詩を書くか vol.3」』/2019年4月1日「身体の無言、はじまりのダンス」
『童話風散文詩 vol.1』/2019年7月20日「海の楽園」
松本薬夏・そらしといろ合同誌『町のはづれの、』/2019年11月24日 詩作品10編

*2020年*
『空離須vol.2』/2020年9月15日「密かの距離は光っています」
『pied vol.21』/2020年11月20日「すこやかに息する」

*2021年*
そらしといろフリーペーパー「小庭」 vol.1/2021年11月23日「クリスマスの唄」「やどりぎ」

*2022年*
そらしといろフリーペーパー「小庭」 vol.2/2022年5月29日「夢をほどいて」「覚めてなお温かな」
松本薬夏・そらしといろ合同誌『ハレの日、ケの日』/2022年11月20日 詩作品10編

*2023年*
そらしといろフリーペーパー「小庭」 vol.3/2023年4月30日「君と波のまにま」「絶佳」

・連載
マイナビブックスことばのかたち~日々が紙から飛び出して~
連載タイトル『『モブキャラ生徒Aが彩る高校青春グラフィティ』も3期に突入な件。』
連載期間・2015年1月30日(金)~2015年5月22日(金)/全16回

webマガジン詩客
自由詩作品
「前夜」
「物語ル椅子」
「食べるより先に、住むより先に、」
「薄目の無防備」
「蝶番」など……

・音楽
音楽家・にしやまひろかずさんへ歌詞の提供「ベリルの灯台」
「歌枕」歌&作曲・にしやまひろかず/歌詞・そらしといろ

【文章の掲載】

・書籍
*2014年*
小説『野川』作・長野まゆみ:河出文庫/2014年4月10日 解説「野川とは、長野さんの好きなものぜんぶ、である!」

*2017年*
詩集『記憶する生×九千の日と夜』作・吉田広行:七月堂/2017年9月1日 
栞文「果てるものと果てしないものの交差点にて」

・雑誌
*2014年*
『現代詩手帖』/2014年8月号 書評『心に湯気をたてて』

*2016年*
『詩と思想』/2016年5月号 特集「二次創作、そしてBL」座談会へ参加
『現代詩手帖』/2016年10月号 小特集「長野まゆみと詩人たち」
鼎談:長野まゆみ+三角みづ紀+そらしといろ「詩が始まる瞬間、物語がうまれるとき」
エッセイ「煌めく言葉は扉になって」

*2020年*
『現代詩手帖』/2020年12月号
三角みづ紀詩集『どこにでもあるケーキ』書評、「年鑑アンケート」への回答

*2021年*
『現代詩手帖』/2021年12月号 「年鑑アンケート」への回答

*2023年*
『現代詩手帖』/2023年3月号 「川口晴美、シスターフッドの未来」へ論考「私たちの「ガールズワーク」」を寄稿

・詩誌、同人誌
*2014年*
『喜和堂』/2014年4月1日・2号 散文「カマキリズム」
『洪水』/2014年7月1日・14号 エッセイ「アイドル化したい女の子たち」

*2015年*
『詩の練習』/2015年1月29日・17号 エッセイ「楽譜のような詩集、音符のような言葉」
川口晴美・そらしといろ合同誌『詩は萌えているか!?』/2015年5月4日 詩のBL読みに対する往復書簡メール
『稀人舎通信改』/2015年5月4日 アンケート「私の少女漫画10選」
『アニメ×詩!アニポエ』/2015年9月・2号「あなたがたしかに見た景色を、私も一緒に眺めてみたい」
『詩の練習』/2015年10月10日・21号 エッセイ「詩人は架空の神話を綴る」

*2016年*
『アニメ×詩!アニポエ』/2016年11月・4号 「原作と余白と妄想と――関係性の可能性――」

*2017年*
『草々vol.1』/2017年4月
『草々vol.2』/2017年7月
『草々vol.3』/2017年9月
『草々vol.4』/2017年12月
『ポスト戦後詩ノートvol.9 望月遊馬特集』/2017年12月24日
エッセイ「詩人・望月遊馬のファインダーに映る世界――アニポエver.」

*2018年*
『詩人への手紙vol.1』/2018年6月1日

*2020年*
『言葉たちは芝居をつづけよvol.11 詩は癒しか 特集』/2020年2月24日
エッセイ「言葉として整える行為、言葉を得ていく行為を「癒し」として考えてみる」
『喜和堂 vol.5』/2020年7月
散文「野川トークの思い出~小説家・長野まゆみさんと共に『銀河鉄道の夜』を古代ケルトの夏至祭として読み解く」

・webマガジン詩客
俳句評「型破りまでの正しいストレッチ」など


【企画したイベント】
企画展「長野まゆみと詩人たち」


【出演したイベント】

・朗読会
*2014年*
『野川朗読会・5』/2014年7月21日・詩の朗読
『20周年・クロコダイル朗読会』/2014年9月28日・詩の朗読

・ゲスト講師
日本大学芸術学部文芸学科「文芸特殊講義Ⅱ」/2014年11月27日 講義・詩について:課題・詩のコラージュ作品制作

*2015年*
『野川朗読会・6』/2015年7月12日・詩の朗読、野川トーク

*2016年*
『野川朗読会・7』/2016年7月18日・詩の朗読、野川トーク

*2017年*
『野川朗読会・8』/2017年7月2日・詩の朗読、野川トーク

*2018年*
川口晴美と、詩と遊ぶ〜「Solid Situation Poems」発売記念イベント
「Support Your Local Poet 番外編 川口晴美と、詩と遊ぶ」/2018年2月18日
・詩の朗読、トーク

『野川朗読会・9』/2018年7月1日・詩の朗読、野川トーク

*2019年*
『野川朗読会・10』/2019年7月13日・詩の朗読、野川トーク

・トークイベントのゲスト
日本大学芸術学部『日芸祭』【詩のシンポジウム/詩の会クレプスカ主催】/2015年11月1日・詩の朗読、トーク

耳猫風信社主催読書会「『さくら、うるわし』を読む」/2018年4月8日・小説家:長野まゆみさんとのトーク

【美術関連の参加したイベント】
*2018年*
「ポエトリー・イン・ダンジョン 直角はありません」/2018年12月8日
・詩の朗読、トーク
・展示 そらしといろ(詩)×蒜山目賀田(絵)「地下室の湖」/2018年12月1・2・7・8・9

*2019年*
柴田悦子画廊「言絵絵言Ⅱ~ことえ えこと」展/2019年9月23日~29日
詩から絵を描く、絵から詩を書く試み。

*2020年*
「象、撫でる?」展ー全体を把握せずに物語を書き継ぐ試みー/2020年2月15日~3月1日
柴田悦子画廊「言絵絵言Ⅲ~ことえ えこと~」展/2020年9月21日~27日
詩から絵を描く、絵から詩を書く試み。

*2021年*
柴田悦子画廊「言絵絵言Ⅳ~ことえ えこと~」展/2021年9月20日~26日
詩から絵を描く、絵から詩を書く試み。

*2022年*
美術家の前本彰子さんが経営する、高円寺の羊毛フェルトとギャラリーのお店「ストロベリースーパーソニック」の<アーティスト・ガチャ>に詩作品で参加/2022年2月
柴田悦子画廊「言絵絵言Ⅴ~ことえ えこと~」展
/2022年9月19日~25日
詩から絵を描く、絵から詩を書く試み。

「言絵絵言Ⅳ~ことえ えこと~」展が終了しました

2021-10-06 16:21:39 | 主な仕事の記録
銀座の柴田悦子画廊さんにて、9月20日(月)~9月26日(日)まで開催された、「言絵絵言Ⅳ~ことえ えこと~」展が無事に終了いたしました。
新型コロナの感染者が少し減って来た段階で、しかし緊急事態宣言のなかでの開催となりましたが、ご来場いただいた皆様、有難うございました。
この企画展への参加作家の作品の印象を、少し書いておきます。

【川島健二 × 黒須信雄】
川島さんは民俗学者ということで、黒須さんの絵に添えた詩は、古い時代の沖縄の詩・琉歌と、北海道のアイヌのアイヌ語で書かれた詩を、それぞれ2作品ずつ引用されていました。
黒須さんが描いたカラフルな花や、切り立つ岩山の絵、黒須さんらしい不思議なウネウネの渦巻く世界と、琉歌とアイヌ語の詩が響き合っていました。
4つの絵にはすべて、黒須さんが彫ったりくりぬいたりして作られた、特製の扉が付けられています。
その扉の影が絵に落ちると、ステンドグラスのように見えるのも面白かったです。

【中村高朗 × 有坂ゆかり】
中村さんの詩はシンプルな硝子の額に活字で飾られ、絵とは分離した形で添えられていました。
有坂さんの絵は、黒や深い青色から灰色へのグラデーションが美しい、山並みを描いた風景画のような油彩が素敵です。
小さな作品では、数種の画材を使っての、不思議な空間が現れたモノクロの絵でした。
「言絵絵言」特有の、”言葉から絵へ、絵から言葉へ”のやり取りを、あえて悟らせないようにしていたそうです。

【藤井雅実 × 前本彰子】
藤井さんの詩は2行から3行にまとめられたごく短い詩で、赤い紙に黒いインクで印刷した作品を額に入れて、前本さんの作品に添えていました。
前本さんの作品は、立体のものが3点、絵画が1点で、どれもまぶしいほどの鮮やかな色合いがパワフルな作品でした。
とくに絵画は、力強い眼差しの神様のような人の顔が、青い背景に大きく描かれていて、孔雀のような羽根の4人の天使が、大きな顔を囲むように描かれています。
美術作品の色彩の持つ力強さと、詩作品のちょっとエキゾチックな雰囲気が、お互いを引き立てていたように思います。

【そらしといろ × 赤木仁】
赤木さんは、この企画展には初参加の美術家です。
作品の写真に簡単な解説を添えます。


タイトル・赤木/そらし
「鷺が若い女になる魔法/よみがえる」 詩→絵
油彩の作品です。
赤木さんは初めて、着物を着た女の人を描いたそうです。
蝶の冠を作る女の人に、しっとりとした雰囲気があります。


タイトル・赤木/そらし
「福地の獣五十一/ほのと明るい心臓ひとつ」絵→詩
油彩の作品です。
赤木さんがよく描かれる、不思議な獣がいる作品です。
だまし絵のように、絵に獣が何匹いるのか、思わず数えてしまいます。


タイトル・そらし
「肩甲骨は夢の跡」詩→絵
短い巻物に描いた作品を、縦にかけて飾りました。
筆ペンで詩を書きこむのが、とても緊張した作品です。
赤木さんの軽やかな筆の動きが感じられます。


タイトル・赤木
「ふららこ」絵→詩
長い巻物に描いた作品を、縦にかけて飾りました。
これは往復書簡的に絵と詩を3回ずつやり取りした作品です。
よく見ると、絵の日付と詩の日付が書いてあり、時間の経過が可視化されています。

「ふららこ」を部分的に拡大した写真です。






今回は、やはり巻物の作品がとても印象に残りました。
絵画作品に直接詩を書きこむことは、いつでも緊張しますが、普段はあまり使わない筆ペンを使って詩を書きこむとなると、もっと緊張しました。
巻物に書きこむ前に、コピー用紙のメモ帳に何枚も練習したことが、昨日のことのように思い出されます。
いざ巻物に筆ペンを走らせると、やはり墨が心地よく馴染む紙だったので、するっとした感覚で書けました。
文字を書く、という行為から、詩は言葉の生き物だ、という感覚が立ち上がってきました。

改めて、今回もお誘いくださった企画者の黒須さん、コラボしてくださった赤木さん、温かく見守ってくださった画廊の柴田さん、参加作家の皆さまに御礼を申し上げます。



「言絵絵言Ⅳ~ことえ えこと~」展に参加します

2021-09-02 16:27:07 | 主な仕事の記録
さて、昨年に引き続き、銀座の柴田悦子画廊さんにて、美術家と詩人がコラボレーションした、グループ展「言絵絵言Ⅳ~ことえ えこと~」に参加いたします。
今年の展示では、私は美術家の赤木仁さんと組んで作品を作りました。
今年の見どころは、巻物(掛け軸?)の作品です。赤木さんは墨絵を描き、私は筆ペンで詩を書きました。
赤木さんの墨絵は凜とした雰囲気があり、人物の眼差しの強さが印象的です。
私は筆で文字を書くのが苦手ですが、読みやすい字を心がけて取り組みました。
会期は東京の緊急事態宣言が終わった頃にはなりますが、また宣言が延長されるかもしれません。
お越しの際は、どうぞ感染対策にお気をつけてくださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。

「言絵絵言Ⅳ ことえ えこと」
―詩(ことば)に絵を、絵に詩を書(描)き継ぐ試み―


詩人が美術家に送った詩から美術品が制作され、美術家が詩人に送った美術品から詩が制作される、往復書簡的なやり取りを経て作られた作品が展示されます。

【展示場所】
柴田悦子画廊
〒104-0061 東京都中央区銀座1-5-1 第3太陽ビル2階
TEL&FAX・03-3563-1660

【展示期間】
会期・2021年9月20日(祝・月)~26日(日)

オープン時間・12:00~19:00
(日/祭日・18:00まで。最終日・17:00まで)

【参加作家】
言 × 絵


川島健二 × 黒須信雄
そらしといろ × 赤木仁
中村高朗 × 有坂ゆかり
藤井雅実 × 前本彰子

「言絵絵言Ⅳ~ことえ えこと~」展が終了しました
↑こちらの記事では、言・そらしといろ × 絵・赤木仁のコラボ写真がご覧になれます。

【第32回文学フリマ・東京】ご来場有難うございました【 #文学フリマ東京 】

2021-05-17 20:20:49 | 主な仕事の記録
5月16日(日)に行われた、第32回文学フリマ東京は、無事に終了しました。
東京都は緊急事態宣言の真っ只中でしたが、会場は、来場者を時間ごとに区切った入れ替え制としたので、出店者も来場者も、安心して参加できたように思います。文学フリマの運営の皆さまに感謝します。
このような状況でも、稀人舎さんのブースに訪れてくださった皆さま、お買い上げくださった皆さま、どうも有難うございました。
私も久しぶりに東京を訪れて、知り合いに会って言葉を交わせて、ホッとするひとときを過ごせました。
たくさんの本を幸せそうに抱えた方を見かけて、やはりこういうイベントは必要なのだと思いました。

次の文学フリマ東京は、11月23日(祝・火)に開催予定だそうです。
できれば、私も小さな詩集を準備したいなと考えているのですが、どんな内容でまとめるか、あれこれアイデアはあるものの、数を書けるか微妙なところです。
初心に帰って尾崎放哉の俳句をエピグラフにした詩を書くのも良いかなと思ったり、SFっぽいサイバーな雰囲気の世界を表現したい気持ちもあったり……。
せめて5編以上はほしいところ。短めの行分け詩が書くのも読むのも好きですが、散文詩にも挑戦してみたいなと。
どうなるかはわかりませんが、新刊を作りたい気持ちを抱いて、これからの日々を過ごしたいと思います。

出不精の私ですが、そんな私ですらコロナの影響で、人と会うことや移動が制限されると、なんだか言葉が自分のなかでぐるぐる回るだけで、なかなか広がっていけない感覚があります。
3月4月は、長野まゆみさんの小説を読み返す日々でした。
物語のなかで、場所の移動や感情の動きを体験することで、少しずつ、自分でも書きたい気持ちが出てきたように思います。
久しぶりに読む本のなかを旅して、懐かしい風景に出会って、なんとなく安心する気持ちになること。
私が作った詩集たちでも、そのような経験に繋がっていたら嬉しいです。

【第32回文学フリマ・東京】既刊お品書き【 #文学フリマ東京 】

2021-04-27 11:09:33 | 主な仕事の記録
第32回文学フリマ東京が、5月16日(日)に開催される予定です。
今回も、私は稀人舎さんのブース[ソ・25~26]にて、既刊本を少部数、販売させていただきます。

【既刊】
松本薬夏・そらしといろ合同誌「町のはづれの、」
価格・500円
俳句と詩の往復書簡的なやりとりをして、四季の流れに沿って作った本です。

BL詩歌集「兄の器」
価格・500円
とある兄弟のBL短歌とBL詩をちょっとずつ楽しめる本です。

詩集『もうずっと静かな嵐だ』(ふらんす堂)
価格・1,500円
2020年4月に作った最新詩集です。

新型コロナウイルスの影響で、開催時間は12時から17時となり、会場の収容人数に合わせて入場管理が行われるそうです。
ご来場の際は、第32回文学フリマ東京のホームページをご確認いただけましたら幸いです。
また、冊子版カタログは配布されないため、Webカタログにて、ブースや本の紹介をご覧ください。
無事に開催されることを祈るばかりです。



【第32回文学フリマ・東京 開催情報】
開催日………2021年5月16日(日)
開催時間……12:00~17:00
会場…………東京流通センター 第一展示場
アクセス……東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分

ありがとう2020 よろしく2021

2021-01-01 14:02:40 | 主な仕事の記録
あけましておめでとうございます。
昨年は新型コロナウイルスの影響で、世界中の人々が大変な一年を過ごしました。
人に自由に会えないということが、これほどつらいものとは想像できなかったです。
今年は少しでも状況が落ち着くことを祈るばかりです。

さて、昨年の出来事を振り返ってみたいと思います。

「象、撫でる?」展に参加しました
新型コロナウイルスの影響が出始めた頃の、ギリギリで開催できた2月のイベントでした。
場所は足利市立美術館の特別展示室で、前の人の原稿(物語)のみをたよりにして、新しい物語を書き継いでゆく、リレー小説を書きました。
展示室では作者の直筆原稿が展示され、その文字の雰囲気と物語の雰囲気とが混ざりあう、不思議な空間と時間を過ごしました。

新詩集『もうずっと静かな嵐だ』(ふらんす堂)を刊行しました
外出自粛が本格化した4月の時期にはなりましたが、新詩集『もうずっと静かな嵐だ』(ふらんす堂)を刊行できました。
全56ページと短い詩集ですが、*で区切られた一編として読むことも、全編を通して長編詩として読むこともできます。
表紙の装画は、画家の蒜山目賀田(ひるぜん めがた)さんにお願いして、とても素敵な色合いの、どこかこの世ではないような空間を想像させる仕上がりになりました。感謝です。
さくっと、またどこからでも読める1冊なので、ぜひお手に取ってご覧いただけましたら幸いです。

「言絵絵言Ⅲ」展へ参加しました
銀座の柴田悦子画廊さんにて、9月21日(月)~27日(日)まで開催された、「言絵絵言Ⅲ」へ参加しました。
美術家と詩人がコラボして、絵から詩を、詩から絵を書いてみる試みの企画です。
今回は、美術家の前本彰子さんとコラボさせていただき、私の直筆原稿をそのまま美術品のなかに取り込む作品を作っていただきました。
普段はカラフルな色合いを多く用いる前本さんが、この展覧会では白色を中心とした作品が多かったのも印象的でした。

第31回文学フリマ東京に参加しました
新型コロナウイルスが少し落ち着いた、11月の文学フリマ東京に、稀人舎さんのブースで参加させていただきました。
5月の文学フリマ東京が新型コロナウイルスの影響で中止となったので、2020年初めての、文学フリマへの参加となりました。
新刊として、新詩集『もうずっと静かな嵐だ』と無料配布の詩誌「空離須vol.2」、既刊として、松本薬夏さんとの合同誌「町のはづれの、」を販売しました。
春先はイベント中止が多かったので、秋頃になってイベントが少し復活したのは嬉しかったです。

大きな出来事は、以上になるかと思います。
新型コロナウイルスの影響で、朗読会などが開催しづらくなって、代わりにオンラインでのイベントが増えてきました。
私自身もオンラインで友人に会う機会がありましたが、なんというか、会話の間を取るのが難しく感じたというか、普段は気にならない会話の合間の沈黙が気になる感じでした。
オフラインで人に会えると、やはりホッとする感覚になるのはあります。
今年も、オンライン、オフラインの使い分けがカギになる一年となりそうな気がします。

昨年は個人的に画廊やギャラリーを少し開拓できて、美術館以外の場所で美術展を見る機会が増えた一年にもなりました。
画廊やギャラリーの空間に合わせて美術品が点在する、その空間と時間は、作者の作品によって異なってきて、ゆったりと時間が流れたり、大きなものを感じたりして、美術館で感じるものとほとんど変わらない感覚を抱けました。
気軽な日記の更新もしたいところですが、日々の変化がそう大きくない、自粛の日々なので、なかなか書けずに終わってしまいました。
ツイッターでは時々、日々のことを呟いているので、そちらをご覧いただけたらと思います。

どうか皆さんがご無事で、大切な方々と安心して再会できる日が訪れますように。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


雑誌「現代詩手帖12月号 現代詩年鑑2021」に色々掲載されました

2020-11-26 15:01:44 | 主な仕事の記録
思潮社の雑誌「現代詩手帖12月号 現代詩年鑑2021」(2020年11月27日発売)に、色々な記事を掲載していただきましたので、まとめてお知らせいたします。。

三角みづ紀詩集『どこにでもあるケーキ』(ナナロク社)の書評を書きました。
書評を書くのは久しぶりのことで、緊張しながらも精いっぱい書かせていただきました。
38歳の詩人・三角みづ紀さんが、中学1年生だった頃の13歳の三角さんの視点で書かれた詩集です。
詩集そのものはコンパクトなサイズ感で手になじみ、33編の詩が無駄なく整った言葉で”あの頃”の空間を蘇らせています。
思春期特有の感覚が生々しくもあり、懐かしくもある1冊です。機会がありましたら、ぜひお手に取ってご覧ください。

・【年鑑アンケート】に回答しました。
Q1では本年度の印象に残った詩集を、Q2では本年度の印象に残った詩作品を、Q3ではジャンルや形式にとらわれず、本年度に見たり聞いたりしたもので関心を持ったものについて、回答いたしました。
多くの詩人の皆さんが回答されており、取り上げられる様々な詩集や本、映画などに興味がわく、読みごたえのあるコーナーです。

・【2020年代表詩選】に拙詩集『もうずっと静かな嵐だ』(ふらんす堂)の部分を収録していただきました。
今年の4月に刊行した最新詩集『もうずっと静かな嵐だ』(ふらんす堂)から、2編の詩を収録していただきました。
1冊で、ひとつの長編詩でもありますが、*で区切られた部分で1編の詩としても読める作りにもなっております。
どの部分が収録されたかは、ぜひ、本誌でご確認ください。

また、【展望鼎談】【2020年総展望】【年鑑アンケート】にて、拙詩集『もうずっと静かな嵐だ』(ふらんす堂)を様々な方々に取り上げていただけました。
評価は色々あるかと思いますが、興味関心を持って拙詩集をご覧いただけたこと、厚く御礼申し上げます。

「現代詩手帖12月号」が出る時期になると、もう今年も総まとめの時期になってきたのだな、と冬の始まりを感じます。
この冬は、外出がなかなか難しいと思うので、この分厚い雑誌を読んで過ごしてみてはいかがでしょうか。
新たな作品との出会いがありますように。

[【第31回文学フリマ・東京】ご来場有難うございました【 #文フリ東京 】

2020-11-26 14:39:22 | 主な仕事の記録
11月22日(日)に行われた、第31回文学フリマ東京は、無事に終了いたしました。
コロナウイルスの第三波に差し掛かった時期でしたが、稀人舎さんのブースにお立ち寄りいただいた皆さま、またお買い上げいただきました皆さま、どうも有難うございました。
今回は、無料配布の詩誌「空離須 vol.2」を10部持参したのですが、9部がお客様のもとへ届きました。ごく小さな詩誌ですが、味わっていただけたら嬉しいです。

当日、私は16時頃に会場へ行って、気になるブースを訪問し、久しぶりに知り合いとも会ってお話しができて、心が和む時間となりました。
稀人舎さんのブースに訪れた皆さまにとっても、そのような時間になっていましたら幸いです。
来春の文学フリマ東京が、無事に開催できますよう、祈っております。

【第31回文学フリマ・東京】新刊・既刊お品書き【 #文学フリマ東京 】

2020-11-17 10:56:13 | 主な仕事の記録
第31回文学フリマ・東京が、11月22日(日)に開催されます。
今回も、私は稀人舎さんのブース【タ-15~16】で新刊と既刊本を販売し、また少部数ですが無料配布の詩誌を置いていただきます。
販売物のお品書きは以下のとおりです。

【新刊】
そらしといろ詩集「もうずっと静かな嵐だ」(ふらんす堂)
価格・1,500円
文学フリマでの販売は初めてなので、新刊といたしました。

【無料配布の新刊詩誌】
「空離須 vol.2」
「空離須」と書いて「ソラリス」と読む詩誌です。
阿部日奈子さんをゲストにお迎えして、吉田広行、田野倉康一、杉中昌樹、そらしといろが参加している詩誌です。
今回のテーマは、コロナについてです。阿部さんはエッセイを、他の同人は詩を寄せています。
10部のみの配布ですので、気になる方はお早めに稀人舎さんのブース【タ-15~16】へお越しください。

【既刊】
松本薬夏・そらしといろ合同誌「町のはづれの、」
価格・500円
昨年に作った、俳句と詩の往復書簡的な、連詩的なやり取りをした作品集です。

新型コロナウイルスの影響で、開催時間が以前よりも1時間遅くなっております。
今回の開催時間は12:00~17:00となります。
そして、スマートフォンをお持ちの方は、厚生労働省が提供する接触確認アプリ(COCOA)をインストールしておく必要があります。
詳しくは、文学フリマのサイトの【来場者】の皆さまへのご案内のページからご確認ください。
また、今回は紙媒体でのカタログがないため、Webカタログでブースの情報をお探しください。
他にも変更点がかなりありますので、ご来場前に文学フリマ東京のサイトをご確認ください。

出店者も来場者も感染対策をしっかりしたうえで、文学フリマ・東京を楽しみましょう。


【第31回文学フリマ・東京 開催情報】
開催日………2020年11月22日(日)
開催時間……12:00~17:00
会場…………東京流通センター 第一展示場
アクセス……東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分