たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

100分 de 名著 アドラーの心理学

2016年02月03日 | 読書

朝日新聞は昨年11月29日に聞き慣れぬアドラーの心理学を特集し、入門書「嫌われる勇気」を紹介しました。珍しくこの本に興味を持ち購入しました。

「嫌われる勇気」著者 岸見一郎(哲学者・日本アドラー心理学協会認定カウンセラー)
           古賀史健(フリーランスライター・書籍の聞き書きスタイルのライティングで多くのベストセラー)共著 ダイヤモンド社 2013年12月刊

この著者の岸見一郎氏のアドラーの「人生の意味の心理学」が今夜からNHK Eテレで放映されます。
100分de名著 22:00~22:25 毎週水曜日同じ時間帯 4回連続放映

アルフレッド・アドラー(1870~1937)はオースリアの裕福なユダヤ人穀物商の家に生まれた。ウィーン大学を卒業後、眼科医、精神科医に。(朝日)
” 精神分析の創始者、フロイトやユングと並び称せられる「心理学の3大巨頭」と称せられ、世界的名著「人を動かす」の著者D.カーネギーなど自己啓発のメンターたちに多大な影響を与えた。”(嫌われる勇気」裏表紙)とされています。

「嫌われる勇気」は変わった本でした。” プラトンはソクラテスが話したことを、ただ書き留めただけでなく、ソクラテスの言葉の意味を正しく理解したからこそ、ソクラテスの哲学をいま我々が知ることができる。”(あとがき:岸見氏)と、あるように哲人(岸見氏)と青年(古賀氏)が対話形式の Q & A で理解できるよう書かれた本でした。

中でも本の題名になった「嫌われる勇気」とは「課題の分離」:すなわち対人関係の問題は他者の課題に踏み込むことから起こる。協力して生きるためにも、先ず誰の課題かをはっきりさせなければならない。人から嫌われよというのではなく、嫌われても気にするな、誰の課題なのかを分離して、嫌われても放っておく「嫌われる勇気」を持てという教えです。
朝日特集ではフリーアナウンサーの小林麻耶さんの”「嫌われる怖さ消えた」私を嫌いだというのは他者の課題であり、私は決められない。だから気にする必要はないという考え方に出あい、ようやく心が解放された。”と、あります。

常識を覆すような、屁理屈のような面もありますが変わった本でした。是非今夜からのEテレで勉強してね。
昨夜のテレ朝「報道ステーション」で、新人警官二人が同じ警察署で、同じような時期に、自殺した問題を放映していました。我が岐阜県でも先般、上司のパワハラで部下が自殺し、訴訟になり県が負けました。賠償金を払うことになりました。これらの被害者のように、アドラーの心理学で「課題の分離」ができていれば、自殺しなくても済んだかも知れません。

「人を動かす」も持っています。D(デール)・カーネギー著 昭和33年刊 昭和46年第118刷 創元社

現職の頃、会社の管理職研修で研修所長の特別講義が1時間あり、いい本なので部下の育成に役立てよと、交付された教材でした。当時でも1936年発刊以来すでに400万部以上が世界で売れたとあります。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿