残暑厳しい土曜日、「市役所の耐震補強か、建て替えかを問う住民投票を実現する会」主催の市民集会へ参加した。住民投票はどう行われるのか社会勉強です。
過去記事参考にしてください。
受付へは40分前に行きました。正面に署名活動に協力する人(受任者)の受付、その右は市民集会参加者の署名受付がありました。カンパ箱があったので寄付しました。高齢で病気持ちなので受任者は引き受けられなかった。
ホールは開会間近には8割方埋まり2~300人くらいの参加者でした。
今日の市民集会は、「耐震補強か」「建て替えか」を市民で決めよう、という住民投票の条例制定を求める署名活動の説明会でした。案件ごとに条例制定が必要とのこと。それが住民投票という直接民主主義だとか。
有権者の50分の1の署名で住民投票条例の制定を求めることができ、各務原市では2,400名余の署名で実現できるそうです。(人口14万8千人)
その署名活動は「受任者」になった人だけが集めることができ、署名もなかなか厳格です。署名数が規定数に達していれば、署名者を個々に選管が厳重にチェックし、住民投票条例を作り、市議会に諮り、可決されれば、住民投票実施になるそうです。
市民集会次第は
1、耐震化はどんな工法があるか(プロジェクターを使って10分ほど説明がありました)・枠をはめる耐震化・油圧ダンパーによる制震化(これが安く、居ながら補強できる、仙台市=この工法で東北大地震をパスできた)・基礎部分の免震化の3つの工法がある。
2、基調講演「市民が動くことでまちは変わる」前三重県・松阪市長 山中光茂氏
慶応大法科卒、群馬大医学部卒の医師でもある。衆議院議員秘書、三重県議を歴任し、当市と同じような市庁舎建て替えの基本方針が決定していて、予算化への審議の頃、33歳で松阪市長に当選。計画を市民と対話して見直し、油圧ダンパーによる制震対策で建て替えなら80億円かかったところを、8億円で耐震化した。などのお話を要領よく40分ほど話されました。
当市への講演はこの実績から市民集会に招かれ、今回4回目だとか。実績とお人柄から次期市長選に当市から立候補してほしいと、普通の奥様連から申し入れされるまでになっている。
それが契機になり、奥様連の「あい・らぶ・かかみがはら!つくる・みらいの会」が結成された。今回の「受任者」にも多数が参加される。
各務原市も既得権でがんじがらめの古い市から脱皮するかも・・、と話された。
3、住民投票のスケジュール
4、署名活動の方法 (詳細説明 )
5、決意表明 住民投票は市会議員選挙のある来年2月の同時実施を予定しているそうです。(費用に1億円かかるため)
すべてのセクションで質疑応答がいくつもあり、聴衆も熱心でした。条例制定の可否は議会が決定するので、議会も無視できない数の1万人署名を集める決意だそうです。今日の主催者の同志の中には構造設計の専門家もいて、最近設計図を閲覧し、耐震診断を日本設計が担当したが、20センチのコンクリートサンプルを採取するところを10数センチしか取っていないで調べている、鉄筋検査も同じで公的に決められた方法で耐震診断をやっていないことが判明した。公開質問状を提出しているとか。 ↓下は決意表明
学校や橋などは百年も使っている、市庁舎だけ「建て替えありき」で、市長も行政も議会も、ゼネコンも諮問委員会も突っ走っている。
ストップさせよう市民の力で!
長いものに巻かれろ、どうせ市政なんて誰がやっても同じ、の古い意識では未来に禍根を残します。関係者の努力で当市は変わりつつあることが実感できました。
頭の古い市長と市議は引退していただきましょう。
追記)9月4日中日新聞の報道
有権者9月1日現在 121.060人 市は基本設計に入っている。
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