BOXING観戦日記

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シュトルムVS佐藤 海外記事

2009-04-25 18:20:05 | Translated Boxing News
以下はT・K・スチュワート氏によるフェリックス・シュトルムVS佐藤幸治の
世界タイトルマッチについてのboxingscene.comの記事の翻訳である。
原文についてはhttp://www.boxingscene.com/?m=show&id=19541を参照されたい。

一応追記を。
勝手にboxingscene.comの記事を日本語にしているわけでありません。
ちゃんと記者さんから許可を貰っていますので。

Felix Strum Defends Against a Hungry Koji Sato

T.K. Stewart

WBAミドル級タイトルホルダーのフェリックス・シュトルムと日本の佐藤幸治が、
2009年の世界戦線で最も忙しくなるであろう今週の土曜の夜、対戦する。

160lbで三度の戴冠を果たしているシュトルム(31勝2敗1分13KO)が、佐藤(14勝無敗13KO)
を迎え撃つのは自身の庭先であるドイツはクレーフェルトの地。シュトルム自身は前WBO
ミドル級のベルト保持者で、2004年のオスカー・デラホーヤ戦での不可解判定の犠牲者として
最もよく知られている。

シュトルムは2度目のWBA戴冠以降続いている防衛成功記録を6にまで伸ばすそうとしている。
対する28歳の佐藤は熱心なボクシングファンにとっても無名の男である。4年前にラスベガスで
プロデビューして以来、全ての試合を母国日本の地で戦ってきた。

この試合はアメリカではマスコミの注目を全く集めていない。だが、ボクシング熱の高いドイツでは
このカードの前売りチケットがすでに8000枚以上売れているという。

シュトルムVS佐藤はウニヴェルスム・プロモーションの"Champions Night(王者たちの夜)"と銘打たれた
興行のメインイベントで、前座では現WBOスーパーミドル級王者カロリー・バルザイと元WBAミドル級
ベルト保持者で現在42歳となったマセリノ・マソーとの激突も予定されている。

佐藤は先週末にドイツのテレビ番組に出演した際、1ラウンドでシュトルムをノックアウトする予定だと語り
物議を醸したが、月曜日の共同記者会見では佐藤は先のコメントを取り下げた。

「確かに1ラウンドKOを予告はしたが、チャンピオンへの敬意は忘れていない」と語る佐藤は、
タイトルマッチの開催を聞いたときに比べて、細く弱々しく見えた。

「この国では自分は余所者だということを意識していなかった。謝罪の意を表するとともに、
侮辱の意思はなかったことを明らかにしたい。ここドイツで試合ができるということは自分に
とっては大変な名誉。ドイツのファンに良いパフォーマンスを見せたいと思うし、シュトルムは
ドイツの素晴らしさを日本に印象付ける素晴らしい大使だ」

佐藤は身長約180cmで攻撃的で手数が多く、対戦相手に真っ直ぐ向かっていくタイプだが、
スピードはほとんどないボクサーだ。体の使い方についても変則なところは皆無の正統派である。
しかし、大きく振るってくるパンチにはかなりの威力があり、左フックでボディをえぐりにくる
傾向がある。このパンチはかなりの威力を秘めており、佐藤にとって鍵となるだろう。左のジャブ
も機能的だが、一発をしっかりと打ってくるタイプで、連打はしてこない。

経験で大きく優る30歳のシュトルムは、賭け率で圧倒的にリードしているように防衛成功が
予想されており、40ラウンド未満のプロ経験しかない佐藤に対して判定勝ちとの見方が
最有力だ。

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