BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

WBO世界Sフェザー級王座決定戦

2012-09-17 13:07:53 | Boxing
ミゲール・ベルトラン VS ローマン・マルチネス

マルチネス スプリットディシジョンで勝利

考察 ~マルチネス~

以前にディフェンスに難があると評したが、
幾分改善されているように見えた。
それでも決定的なパンチを食ってしまうあたり、
まだまだ改善の余地ありと言える。

具体的に言うならば、額を擦りつけあった際の
相手の息遣い、足捌き、体重移動を読む力。
さらなる経験を積むことで、より被弾を減らし、
命中率を上げることができる。

効かされながらも手数と気迫で上回り続けたのは見事。
だが公式採点は?
パシャパシャの手打ちを効果的な連打と見るか、
それともリングサイドで観ればいい音がして
汗や血も飛び散ってくるのだろうか?
あの足や腰のふわふわ具合からはとてもそうは思えなかったが。

まあ、年に何度かある疑問(疑惑未満)の判定というやつですな。
かのCliff Rold氏から激闘王、名勝負製造マシーンとしての評価が高いので、
今後とも頑張って欲しいもの。


考察 ~ベルトラン~

左アッパーと左フックの軌道がメキシカン特有のそれで
打ち出しのスピードと引きのスピードが一致している。
これで右スト(顔面)→スマッシュ気味に左ボディ→左フック(顔面)の
コンビネーションが入れば気分爽快だろう。
実際、ジムのミット打ちでは入念にコンビネーションを磨いているはず。

ただし、決まりきった型でしか能力を出し切れないというか、
悪い意味でのキャリア(技の引き出しの開け方)の浅さが見えた。
詰めるべきときに詰めるのは将棋とボクシングの共通点。
勝ち方よりも勝つほうが大切との見方もできるが、
ボクシングはそう言い切るにはあまりにentertainment性が強過ぎる。

アステカの戦士の系譜に名を連ねられるかどうかは
レバンチャを来年中に成し遂げられるかどうかによる。

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