BOXING観戦日記

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WBA世界ライト級挑戦者決定戦

2010-10-11 22:11:30 | Boxing
ブランドン・リオス VS アンソニー・ピーターソン

リオス 7ラウンド終了時失格勝ち

考察 ~リオス~

初回のボクシングではスピードとパンチのキレでわずかな、
しかし確実な差を見せつけられたが、2ラウンド半ばの
ショートの右アッパーで形勢を自分のものにした。
特定の距離、この選手は近距離で強さと上手さと柔軟さを見せるが、
それは長すぎないリーチと打たれ強さ以上に、
この選手の育った環境にあるのだと思われる。
ハイスクール時代では喧嘩で鳴らしたというような粗さはなく、
右ショートアッパーと左フックは目で捉えてではなく、
実戦で掴んだ感覚で当てていた。
ライト級戦線にまたひとり好戦的なファイターが生まれたわけで
マルケス戦よりカチディス戦が見たい。

デラホーヤのキャリアにおいて象徴的だったが、
このようなルーツを持つ選手が現れてくるほどに
アメリカ社会の均質化と差異化が見えてくる。

考察 ~ピーターソン~

5ラウンドのダウンはその直前にボディを効かされたから。
顔面をフリーにしてしまった瞬間にもらってしまったが、
アゴの強さとメンタルの強さが反比例するのは黒人選手の特徴なのか。
ボクサーファイターもしくはボクサー型であることを裏付けるかのように
ブロックを自分の正面のみに置き、中~近距離では面白いように
左フックと右アッパーを被弾した。
ディフェンスにおいては世界戦線レベルではなかった。
では攻撃は?
肘の角度をビシっときめた左右フックは体幹のバネが効いているが、
シューズがリングを噛んでおらず、この相手にはダメージングブローたりえなかった。
効いてしまった時の対処にローブローというとプエルトリカンの専売特許かと
考えていた時期もあったが、よくよく考えればそんなはずはない。
結局出てくる相手を止め切るだけの攻撃・防御のオプションを持たなかったということ。
非常に残念な人材だ。
2年後にWOWOWで会えるといいね。

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