WBC王者 デボン・アレキサンダー VS IBF王者 ファン・ウランゴ
アレキサンダー
考察 ~アレキサンダー~
均整のとれた上半身で脚が細い選手はアウトボクサーと相場が決まっている。
これだけスピードがあれば時計回りでコントロールできるのではと思うが、
相手の右フックに敬意を表したのだろう。
その右への対処はもう一つ。
自身の左グローブの置き所で、これで常に左アゴをカバー。
このスタイルはサウスポーにとっての右ショートアッパー用の構えにもなり、
実際に右ショートアッパーはカウンターで効果的に機能した。
ただし、ディフェンスがナマクラになる瞬間がところどころ訪れるのは、
余裕の為せる業なのか、それともメンタルが生来持つ瑕疵か。
ジャブの差し合いに自信を持つゆえにヒヤリとさせる瞬間を作るのだろうが、
本人としては楽勝で見切っているのかも知れない。
フィニッシュのアッパーはスウェーしながらの狙いすました一発で、
前のラウンドまでは鼻っ柱に命中していたパンチ。
真下からアゴに入ればまさに必倒のパンチとなる。
マイダナといい、ブラッドリーといい、アレキサンダーといい、
ハットンが引退しても次世代が陸続と生まれてくるね。
パッキャオがこういう連中と交わる時は来るのか?
おそらく来ない。
ではバレロやソトがここに殴り込む?
彼らの快進撃すらこのdivisionの中では霞みそうだ。
今、Sライト級が熱い。
考察 ~ウランゴ~
肩幅、太股、ふくらはぎ・・・
あらゆるボディのパーツを相手と比較してもとても同階級に見えない。
八の字ガード、オープンスクエアスタンス、リードパンチ・・・
とてもサウスポー同士の対戦には見えない。
半身の構えから打つリードのジャブは肘の屈伸に頼ったパンチで、
牽制というよりも自身のリズム作りか。
コンバーテッドサウスポーが、飛び込みざまの右フックをリードにするというのは
これ以上ない奇策に思えるが、キャリアを通じてずっとこうだったからには、
本人にしか掴めないtouchがあるということか。
しかし、この日はほとんど全てを鼻先でかわされ、
半身から肩を軸にして打つものだから、死角からアッパーをぶち込まれた。
素直すぎたせいと言える。
A・ベルトは割と真っ直ぐ下がってくれたが、
自身のプレッシャーに呑まれない選手にはinitiativeを渡すことになる。
相手は自身よりも若いが、老練さ、老獪さにおいては一枚上手で、
強いジャブと細かいジャブで距離を制した。
リーチ、あるいはスピード差は埋めようがない。
ならばどうすべきか。
フェイントしかない。
目線、あるいは右足のつま先もしくは踵によるフェイント。
優れたアウトボクサーほど対戦相手の全体像を観察しているものなのだ。
アレキサンダー
考察 ~アレキサンダー~
均整のとれた上半身で脚が細い選手はアウトボクサーと相場が決まっている。
これだけスピードがあれば時計回りでコントロールできるのではと思うが、
相手の右フックに敬意を表したのだろう。
その右への対処はもう一つ。
自身の左グローブの置き所で、これで常に左アゴをカバー。
このスタイルはサウスポーにとっての右ショートアッパー用の構えにもなり、
実際に右ショートアッパーはカウンターで効果的に機能した。
ただし、ディフェンスがナマクラになる瞬間がところどころ訪れるのは、
余裕の為せる業なのか、それともメンタルが生来持つ瑕疵か。
ジャブの差し合いに自信を持つゆえにヒヤリとさせる瞬間を作るのだろうが、
本人としては楽勝で見切っているのかも知れない。
フィニッシュのアッパーはスウェーしながらの狙いすました一発で、
前のラウンドまでは鼻っ柱に命中していたパンチ。
真下からアゴに入ればまさに必倒のパンチとなる。
マイダナといい、ブラッドリーといい、アレキサンダーといい、
ハットンが引退しても次世代が陸続と生まれてくるね。
パッキャオがこういう連中と交わる時は来るのか?
おそらく来ない。
ではバレロやソトがここに殴り込む?
彼らの快進撃すらこのdivisionの中では霞みそうだ。
今、Sライト級が熱い。
考察 ~ウランゴ~
肩幅、太股、ふくらはぎ・・・
あらゆるボディのパーツを相手と比較してもとても同階級に見えない。
八の字ガード、オープンスクエアスタンス、リードパンチ・・・
とてもサウスポー同士の対戦には見えない。
半身の構えから打つリードのジャブは肘の屈伸に頼ったパンチで、
牽制というよりも自身のリズム作りか。
コンバーテッドサウスポーが、飛び込みざまの右フックをリードにするというのは
これ以上ない奇策に思えるが、キャリアを通じてずっとこうだったからには、
本人にしか掴めないtouchがあるということか。
しかし、この日はほとんど全てを鼻先でかわされ、
半身から肩を軸にして打つものだから、死角からアッパーをぶち込まれた。
素直すぎたせいと言える。
A・ベルトは割と真っ直ぐ下がってくれたが、
自身のプレッシャーに呑まれない選手にはinitiativeを渡すことになる。
相手は自身よりも若いが、老練さ、老獪さにおいては一枚上手で、
強いジャブと細かいジャブで距離を制した。
リーチ、あるいはスピード差は埋めようがない。
ならばどうすべきか。
フェイントしかない。
目線、あるいは右足のつま先もしくは踵によるフェイント。
優れたアウトボクサーほど対戦相手の全体像を観察しているものなのだ。
マイダナは次戦をクリアすればアレキサンダーと激突予定らしいので、鬼のパンチとタフネスでCayoを捻じ伏せてほしいものです。
ウランゴがスローに見えてたのでしょうかね?
個人的にはマイダナとの試合が見てみたいですね。
意外な展開になりそうで…