BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

ライト級10回戦

2012-10-09 00:21:36 | Boxing
ホルヘ・リナレス VS エクトール・ベラスケス

リナレス 判定勝利

考察 ~リナレス~

ファーストコンタクトで居着いてしまった弱気の虫が目を覚ましたか。
主武器の右のカウンターが縮こまってしまっている。
コンビネーションの速さは相変わらずのものがあるが、
相手のパンチをガードの上から無条件に立て続けにもらう瞬間があり、
パンチをじっくり見たい、躱しそこねて喰うよりはがっちりガードしたい
という欲求が透けて見えるようだ。
適切な喩えではないかもしれないが、往時のアンドレ・ベルトのような
メンタルになってしまったと考えざるを得ない。
蝶のように舞い、蜂のように刺すと言えば聞こえはいいが、
逃げのボクシングに見えてしまう。
自分からロープに退く、あるいは相手のプレッシャーに押される形で
背中をロープにつけてしまうなど、見栄えがよろしくない。

3階級目は正直厳しい。
打たれ弱いことがそのまま弱点になるのではなく、
打たれ弱いことを弱点だと自覚してしまったことが欠点となっている。
弱点は修正が効くが、欠点はそうではない。
メンタルの大改造が必要だが、
ベネズエラ生まれの日本育ちという背景がプラスに働くか否か。
この判断は猛烈に難しい。


考察 ~ベラスケス~

ラフファイター。
74戦というキャリアは伊達ではなく、
ハイライト映像で見るにパッキャオのパンチを浴びても
平然と打ち返し、逆にダメージを与えていた。
我が町・尼崎まで試合しに来た経験もあるなど、
骨の髄までjourneymanか。

この試合もいきなりパンチを頭を同時に打ち出していた。
相手が打たれ弱く、連敗中であることを見越し、
なおかつ開始早々には注意も減点もなかなか来ないと
分かっていて故意にやっているとしか思えない。
あと3年、12戦は戦うのだろうな。

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