BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

WBO世界Sバンタム級タイトルマッチ

2010-12-20 21:47:03 | Boxing
王者 ウィルフレド・バスケス・ジュニア VS 挑戦者 イバン・エルナンデス

バスケス 11ラウンドTKO勝利

考察 ~バスケス~

親父が葛西戦で見せたようなジャブ、あるいはリードのフックにかぶせる
カウンターはまだ体得できていない。
当たり前田は広島カープ(古い)だが、今後もそのタイミングを掴もうとは
しないのではなかろうか。
なぜならカウンターパンチャーではなくボクサーファイター寄りのボクサーを
目指しているように見えるから。
なんとなくコットのシルエットが重なって見えたという人も多いと思われる
そのボクシングは、プエルトリコ的というよりも21世紀と呼ぶべきだろう。
ボクシングは時代とともに荒々しさを削ぎ落とす方向に進化していると思うのだが、
親子鷹と云えども無理に息子をクローンボクサー的に育てる必要性は薄れている(はず)。
日本の野球でも一茂、カツノリなどは親父と似ても似つかぬプレーヤーだったではないか、
というのは牽強付会に過ぎるか。
いつの頃からかボクサーのトランクスの丈が長くなり、
太腿の太さが目立たなくなってきたが、
このジュニアも親父やコットと同じくかなりの太腿周りを誇りそうだ。
同一の対戦者との試合内容を通じてだけで言うわけではないが、
西岡との統一戦は完全に時期尚早と断言させていただく。


考察 ~エルナンデス~

サウスポーとの対戦を改めて検分するしかないのだが、
サウスポーが苦手というよりも西岡のスピードに対抗できなかったんだな。
左フックを強く当てようという意識が強く、実際にヒットはしたものの
相手の八の字ガードに対して効果的でなく、相手もスピード豊かではないにせよ、
自身はさらにスピードが無かった。
全てのパンチに鋭角さを欠くのは肘や肩の先天的な可動域のせいだろうか。
西岡戦でも果敢なアタックを右ボディで止められ、
右フックの切り返しに渾身の左をもらってアゴを破壊されたが、
パンチの引きにも致命的な欠陥があるのかな。
世界タイトルには今後も便利屋的存在として呼ばれることはあるかもしれないが。
(たとえば李の自主興行最初の防衛など)
ボディをさりげなく、しかし体ごと嫌がる選手というのは
どこかの時点で攻略されるものだ。
いや、相手が若かりしバスケス・シニアなら西岡より早く沈めたかも。

それにしてもアイスホッケーの乱闘とボクシングを比較対照するところなど
WOWOWの実況・解説陣も相当なボクシング脳の持ち主だ。

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