BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

ライト級10回戦 マイケル・カチディスVSヘスス・チャベス

2009-05-11 20:45:03 | Boxing
カチディス 7ラウンド終了TKO勝利

考察 ~カチディス~

左ジャブ、左フックの精度に確かな成長を見せたが、
ある意味で欠点も伸ばしてしまったと言える。
強いパンチを的中させたい意識が相当に強く、
左をガードに戻すタイミングが以前よりもさらに半呼吸遅れている。
ゆえに右をたびたび被弾した。
攻撃においては逆に相手の左ジャブを顔面でブロックし、
自身の右をクロスカウンター気味にヒットさせていく。
まるで矢吹ジョーのようだ。
それにしてもカサマヨルに沈められ、J・ディアスに明確に退けられたにもかかわらず、
この男のメンタルの強靭さはいったい何に支えられているのか。
川嶋勝重から一発を引いて連打型に改造したらこうなる、
というスタイル分析は容易だが、メンタリティを解剖することは難しい。
テクニシャンが主流となりつつある現代ボクシングシーンに逆行しているからだ。
陣営が先日、R・ハットンにラブコールを送っていたが、
実現すればガッティ×ウォードの再現になる可能性もあるカードだ。
その前に壊れなければいいのだが・・・

考察 ~チャベス~

序盤こそ技術で試合をコントロールする予感を漂わせたが、
相手の間断ないプレスと連打に肉体と精神、両方のスタミナが尽きたようだ。
パンチに自信はある、技術ならば優っている、フィジカルもまだまだ若い、
という自負もあったのだろうが、相手がターミネーターではしょうがない。
ベテランの妙味は十分に堪能させてもらったが、
ベテランゆえのあっさりとした負けに腑に落ちない感も残った。
この男も古豪というポジションに落ち着いたがゆえに、
冷静さが闘志に勝ってしまったか。

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