BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

ダイナミックグローブ前座

2009-11-08 00:12:15 | Boxing
ミニマム級4回戦
金城雄哉 VS 小菅健太

小菅 3ラウンド TKO勝利

金城陣営の早めのタオル投入は正しい。
心が折れる前に助けてやるのはセコンドの仕事。
空手かつ朝鮮高校出身となると徳山が思い浮かぶが、
そこまでの逸材ではないかな。
身体を作って階級を一つ二つ上げればいいかも。
小菅は鋭角的なパンチとスイングの組み合わせが妙なヒット率を誇る。
左の使い方が新井田を連想させる。

ミニマム級の試合はリングが広く見え、
さらにボクサーたちが1.1倍速に見えるので面白い。

スーパーフェザー級4回戦
本間愛登 VS 松枝洸佑

本間 MDで勝利

松枝は坂田タイプのしつこいファイター。
本間は基本に忠実なボクサー。
帝拳判定とまでは言えないが、ドローが妥当では?
松枝は左フックを当てた後が続かなかった。
本間は気を抜いた瞬間に詰められた。

ライト級4回戦
中胡貴之 VS マジンブー大谷

サイドステップ>ダッキング>右スイングだけでは
どんなに奇妙な動きで翻弄しようとしても、見切られれば終わり。
ただし、本人の哲学が勝利よりもエンターテインメントであるならば、
大ダメージを被るまではこのボクシングを続けてほしい。
中胡は待望の初勝利にしては表情は緩まなかったが、
控え室、または自室でひとりほくそ笑むのだろう。
それは愉悦ではなく充実感の為せる業だ。

72.0kg 6回戦
カルロス・リナレス VS 相澤健治

リナレス 判定勝ち

かつてコリアンファイターの粘りに逆転負けを許したが、
この試合は判定も視野に入れた戦いぶりに思えた。
体格に見合わぬテクニカルなボクシングはOKだが、
最終ラウンドのアリ・シャッフルは滑稽だった。
この段階で相手に余裕を見せつけるようになってどうする。

相澤は頭を振らずアゴをゆらゆら左右に揺らすのは癖?
激闘型にしてこの癖は危険すぎるが、アゴのタフネスは出色。
ジャブが伸びるようになれば潜在能力も活かせるだろう。
それをさせない拳の怪我もこの選手の不幸な癖なのだが。

スーパーバンタム級8回戦
石本康隆 VS 和気慎吾

石本 判定勝利

スピードはあってもブレーキやバックギアがなくては話にならない。
和気のボクシングはまさにそれ。
アグレッシブなサウスポーでやんちゃ小僧というのは感情移入しやすい。
石本はまさか西岡とスパーはしていないだろうが、
下田とはそれなりにこなしてきたのだろう。
呼び込んでのカウンターは魅力だが、
自分から打ち合いをコントロールできるようになれば、
持ち味のカウンターもさらに活きてくる。
しかし、オフィシャルスコアほどの大差には見えなかったな。

バンタム級8回戦
山中慎介 VS 上谷雄太

山中 1ラウンドTKO勝利

無敗対決には常にスリルがある。
普通はサウスポーがオーソドックスの真正面に不用意に立ったとき
ガツンともらってしまうのだが、
ここでは左右が逆になった。
同じ山中でもこの山中は大輔よりずいぶん上のように思う。
この結果を受けて井岡会長には甥っ子の性急なハードマッチメイク路線を
見直してほしいと思う。
前進するいう決断は勇気。
だが、時には留まると決断するのも勇気だ。

114lb契約 
五十嵐俊幸 VS エリック・ディアス・シレガー 

五十嵐 5ラウンド終了TKO勝利

右一本でコントロールするいうことは
あらゆる距離で右パンチをリードにもフィニッシュにも使えるの意。
クロスレンジでの右ボディは有効に見えたが、
中・遠距離でリードたるべきフックとジャブはもう少し手数が欲しい。
左にばかりダックするのは癖?
戻りのばねでアッパーやフックを出さないということは
カウンターパンチャーではないのか。
この内容なら日本タイトル挑戦はもう1年おあずけだろう。
それにしてもインドネシアの国内王者がこれかと思うほど、
クリス・ジョンがいかに特異体かがよく分かる。

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