王者 亀田興毅 VS 挑戦者 ダニエル・ディアス
興毅 11ラウンド終了TKO勝利
考察 ~興毅~
序盤(2ラウンドだったか)に見せたジャブ3連打から右にヘッドスリップしながらの
左ストレートに、一瞬セルヒオ・マルチネスのシルエットが浮かんだが、
4ラウンドに右アッパーを効かされた次の瞬間にさりげなくバッティングをかますところは
さすがとしか言いようがない。
いや、相変わらずと言おうか。
ラウンドが進むごとにジャブが減り、左ストレート以外はナックルパートが当たらず、
ボディワークはもともと皆無で、フットワークはどんどん鳴りを潜めた。
また、左をヒットさせるごとにニヤリと笑う様は、そのラウンドのポイント奪取を
確信したかのようで、KOを目指すというのはリップサービスであることを物語る。
また7ラウンドの開き直りのカウンターでダメージを与えた際には
すかさず自身の回復を目指すところなど、余裕の無さも見てとれた。
8ラウンドのダウンは足を踏んでいたように思うのだが、さて。
続く9ラウンドは露骨なローブローを連発。
10ラウンドのチャンスには猫パンチの雨あられ。
11ラウンドの詰めの段階ではジャブがゼロ発。
レフェリーストップを呼び込むにしても稚拙すぎる。
心身に染みついた親父直伝の亀田スタイルは、
どんなトレーナーを雇っても削ぎ落とせないのだろうか。
絶対的な強者との対戦が望まれる。
それこそが興毅の進化の無二の方法だと思われる。
今手元に一冊の本がある。
『ボナンザVS勝負脳 ――最強将棋ソフトは人間を超えるか』
150ページから引用しよう。
「格闘技にたとえれば5割の力で勝てるような格下の相手とばかり戦ってばかりでは、
自分の本来の能力を出し切ることができない。はるかに格上の強者と対戦し相手が
鋭いパンチを放ってきたとき、それを瞬間的によけることができるかどうか……。
自分の潜在能力に気づくことは強者との対戦でなければできない」
考察 ~ディアス~
なぜニカラグア国旗と旭日旗を持ち続けているのか。
それはテレビ向けのパフォーマンスだから、と信じたい。
試合前のインタビューが本音ならニカラグア国旗だけで充分のはず。
こういう演出がボクシングをチープに感じさせるのだ。
この選手は基本的にカウンターパンチャーだ。
しきりにリーチの長さが喧伝されていたが、初回のワン・ツーを見てガックリ。
体幹も細いので、ストレート系を打つと上半身と下半身のバランスが容易に崩れる。
反面、ショートアッパーのカウンターは相手の八の字ガードも手伝って
要所でヒットした。
ただし、当たったのはそれだけで左右フックの連打は王者よりもナックルが返っていたが、
威力は無いに等しく、それは世界戦の初防衛にちょうどいいというよりも、
世界前哨戦にちょうどいいレベルと見受けられる。
かつて興毅は「俺とやった奴をおれより早く倒せる日本人がおるんか!?」と
吠えていたが、さすがにこのディアスを山中や岩佐と戦わせたいとは思わない。
ミスマッチもいいところだからだ。
PS.
TBSの実況、解説はレベルアップしませんなあ。
なぜワセリンを塗り過ぎているとダメなのかを視聴者に解説できるようになってほしい。
そういうトリビアからボクシングの危険性や公平性を伝えられるのだから。
ところで、この前の亀田大毅の試合を見れるところをご存知の方、いませんか?
いらしたらコメント欄でご一報いただければ幸いです。
興毅 11ラウンド終了TKO勝利
考察 ~興毅~
序盤(2ラウンドだったか)に見せたジャブ3連打から右にヘッドスリップしながらの
左ストレートに、一瞬セルヒオ・マルチネスのシルエットが浮かんだが、
4ラウンドに右アッパーを効かされた次の瞬間にさりげなくバッティングをかますところは
さすがとしか言いようがない。
いや、相変わらずと言おうか。
ラウンドが進むごとにジャブが減り、左ストレート以外はナックルパートが当たらず、
ボディワークはもともと皆無で、フットワークはどんどん鳴りを潜めた。
また、左をヒットさせるごとにニヤリと笑う様は、そのラウンドのポイント奪取を
確信したかのようで、KOを目指すというのはリップサービスであることを物語る。
また7ラウンドの開き直りのカウンターでダメージを与えた際には
すかさず自身の回復を目指すところなど、余裕の無さも見てとれた。
8ラウンドのダウンは足を踏んでいたように思うのだが、さて。
続く9ラウンドは露骨なローブローを連発。
10ラウンドのチャンスには猫パンチの雨あられ。
11ラウンドの詰めの段階ではジャブがゼロ発。
レフェリーストップを呼び込むにしても稚拙すぎる。
心身に染みついた親父直伝の亀田スタイルは、
どんなトレーナーを雇っても削ぎ落とせないのだろうか。
絶対的な強者との対戦が望まれる。
それこそが興毅の進化の無二の方法だと思われる。
今手元に一冊の本がある。
『ボナンザVS勝負脳 ――最強将棋ソフトは人間を超えるか』
150ページから引用しよう。
「格闘技にたとえれば5割の力で勝てるような格下の相手とばかり戦ってばかりでは、
自分の本来の能力を出し切ることができない。はるかに格上の強者と対戦し相手が
鋭いパンチを放ってきたとき、それを瞬間的によけることができるかどうか……。
自分の潜在能力に気づくことは強者との対戦でなければできない」
考察 ~ディアス~
なぜニカラグア国旗と旭日旗を持ち続けているのか。
それはテレビ向けのパフォーマンスだから、と信じたい。
試合前のインタビューが本音ならニカラグア国旗だけで充分のはず。
こういう演出がボクシングをチープに感じさせるのだ。
この選手は基本的にカウンターパンチャーだ。
しきりにリーチの長さが喧伝されていたが、初回のワン・ツーを見てガックリ。
体幹も細いので、ストレート系を打つと上半身と下半身のバランスが容易に崩れる。
反面、ショートアッパーのカウンターは相手の八の字ガードも手伝って
要所でヒットした。
ただし、当たったのはそれだけで左右フックの連打は王者よりもナックルが返っていたが、
威力は無いに等しく、それは世界戦の初防衛にちょうどいいというよりも、
世界前哨戦にちょうどいいレベルと見受けられる。
かつて興毅は「俺とやった奴をおれより早く倒せる日本人がおるんか!?」と
吠えていたが、さすがにこのディアスを山中や岩佐と戦わせたいとは思わない。
ミスマッチもいいところだからだ。
PS.
TBSの実況、解説はレベルアップしませんなあ。
なぜワセリンを塗り過ぎているとダメなのかを視聴者に解説できるようになってほしい。
そういうトリビアからボクシングの危険性や公平性を伝えられるのだから。
ところで、この前の亀田大毅の試合を見れるところをご存知の方、いませんか?
いらしたらコメント欄でご一報いただければ幸いです。
亀田一家には試合以外であまり触れたくないんですけど…… 過去に愚痴っぽいことを何度か書いたことも確かにありますが。
興毅が練習豊富で頭脳的なボクサーであるとの論には私は素直に首肯します。実際に他に仕事をせずともボクシングだけに専念できる環境で生活しているのですから。また勝てそうな相手に確実に勝てる戦術で挑むのも頭の良さの表れだと思いますね。新聞でも朝日や読売が、実際に取材してみると普通の青年で、なぜあんな悪童キャラを演じているのか、というふうにも報じていました。ただこれは嫌な奴が普通の人になった(マイナスがゼロになった)だけで、プラスの評価とは私は思いませんけれど。
興毅の今後の成長については私はずいぶん前から悲観的です。見るたびにちょっとずつスタイルが改造(≠改良)されていて、それでいてピンチになると亀ガードが復活しますから。必死になっていることはこれまでの試合から伝わってきますが、渾身の力を振り絞って戦っているところは、少なくとも私は見たことがありません。負けたらその後どうなるんだろうということに心囚われていて、負けることそのものに対する恐怖心が感じられない、と言えばニュアンスは伝わりますか?または、勝負術は持っているけれども勝負師ではない、ではどうでしょう?
過大評価というのは、興毅はS・マルチネスのスピードと西岡のパンチ力とパッキャオの精神力がある、というものだと思います。もしくは、興毅の3階級制覇はバレラ、モラレス、マルケス、モンティエル、ドネアらに匹敵する偉業である、とかね。
一昨日、ボクシングマガジン編集の「ボクシング軽量級 英雄伝説 リトル・ジャイアンツ」なる本を購入しました。
大変興味深い本で勉強になったのですが。
亀田興毅は練習豊富で頭脳派ボクサーだ」という一節がありました。本当にそうなのかと疑問を持っています。
個人的にですが、亀田興毅は過大評価気味(ボクサーとしても人間としても)ではないか、実は成長する余地が段々狭まっているのではないかと思ってます?
管理人さんはどう思われますか?
亀田大毅の試合の件ですが
TBSオンデマンド
PC配信があります
315円(税込):2011/06/01〜