王者 オーレドン・シッサマーチャイ VS 挑戦者 井岡一翔
井岡 5ラウンドKO勝利
考察 ~オーレドン~
目を覚ましてホテルの窓から街を一瞥。
そこに広がるは舞い散る小雪と銀世界。
強豪タイ人にとって日本のリングは出向先のような感じだろうが、
これには胆を潰したのではなかろうか。
もともと腰高でせわしなく動きながら軽打と出入りを繰り返すタイプだったが、
この試合ではやけに鷹揚に構え、カウンター狙いに終始した。
しかし、強振に伴って体が流れるのは下半身の土台が崩れているためで
原因として考えられるのは減量失敗、トレーニング不足、モチベーションの低下あたりか。
序盤のうちからステップワークが少なかったということは
単に横着になっただけなのかもしれない。
ノックアウトの直前はその最たるもの。
強振しながらもパンチにも体にも引きの意識が無く、
伸びきってガラ空きになったボディにドスッ。
これもある意味で散り様の美学か。
戴冠したイーグル戦以降、実は観ていなかったが、
黒木戦のレポートを読んだ時にデンカオセーン的な予感を抱いたが、
それが半分当たっていた。
考察 ~井岡~
キレのある攻撃とポカを見せるディフェンス。
危うい特徴だが、かえってそれゆえに魅力的でもある。
陣営にガンボアの姿があり、トレーナーもキューバ人ということで
スピードと連打よりもクイックネスと的確な強打を目指しているようだ。
コンビネーションにアッパーを交えるのは威嚇的であり効果的でもあるが、
本職カウンターパンチャーもしくは生粋のインファイター相手には分が悪そうに思える。
サウスポーはオーソドックスの右アッパーが見えずらい時があるが、
自身の右ガードをルーズにするという副作用もある。
実際に王者の左フックをそこここで喰っていた。
そういうところもガンボア的かな。
4階級制覇を口にしたのは興毅への対抗心だね。
複数階級制覇よりもLフライでセグラ戦が観たいよ。
今年中にやれば叩き潰されそうな気がするが。
PS.
香川氏は24年前の井岡を思い起こし時の流れを実感しただろうが、
その後のドラえもんを見てキャラの声が思い出のなかのそれらと
まったく違うことにノスタルジックになったファンは多いのだろうか。
それとも少ないのだろうか。
井岡 5ラウンドKO勝利
考察 ~オーレドン~
目を覚ましてホテルの窓から街を一瞥。
そこに広がるは舞い散る小雪と銀世界。
強豪タイ人にとって日本のリングは出向先のような感じだろうが、
これには胆を潰したのではなかろうか。
もともと腰高でせわしなく動きながら軽打と出入りを繰り返すタイプだったが、
この試合ではやけに鷹揚に構え、カウンター狙いに終始した。
しかし、強振に伴って体が流れるのは下半身の土台が崩れているためで
原因として考えられるのは減量失敗、トレーニング不足、モチベーションの低下あたりか。
序盤のうちからステップワークが少なかったということは
単に横着になっただけなのかもしれない。
ノックアウトの直前はその最たるもの。
強振しながらもパンチにも体にも引きの意識が無く、
伸びきってガラ空きになったボディにドスッ。
これもある意味で散り様の美学か。
戴冠したイーグル戦以降、実は観ていなかったが、
黒木戦のレポートを読んだ時にデンカオセーン的な予感を抱いたが、
それが半分当たっていた。
考察 ~井岡~
キレのある攻撃とポカを見せるディフェンス。
危うい特徴だが、かえってそれゆえに魅力的でもある。
陣営にガンボアの姿があり、トレーナーもキューバ人ということで
スピードと連打よりもクイックネスと的確な強打を目指しているようだ。
コンビネーションにアッパーを交えるのは威嚇的であり効果的でもあるが、
本職カウンターパンチャーもしくは生粋のインファイター相手には分が悪そうに思える。
サウスポーはオーソドックスの右アッパーが見えずらい時があるが、
自身の右ガードをルーズにするという副作用もある。
実際に王者の左フックをそこここで喰っていた。
そういうところもガンボア的かな。
4階級制覇を口にしたのは興毅への対抗心だね。
複数階級制覇よりもLフライでセグラ戦が観たいよ。
今年中にやれば叩き潰されそうな気がするが。
PS.
香川氏は24年前の井岡を思い起こし時の流れを実感しただろうが、
その後のドラえもんを見てキャラの声が思い出のなかのそれらと
まったく違うことにノスタルジックになったファンは多いのだろうか。
それとも少ないのだろうか。
複数階級制覇より西岡のジョニゴン戦や長谷川のモンティエル戦みたいに、「印象に残る試合」をして欲しいです^^
ただオーレドンはイーグル戦とパラシオス戦や黒木戦を比べると、別人かと思うほど動きが悪くなっていたので、井岡がコンンディショニングを間違えなければ勝てると思いました。
黒木選手には悪いのですが、あのオーレドンに勝てないのでは…と思わせるほどひどかった。それと、一時的なコンディショニングの悪さでないことは、パラシオス戦以降一貫して動きが悪いことからうかがえます。気合を入れて立て直せるものならとっくにしていたというところ。
今回もタイでかなり落とした後で来日、おそらくそのまま4日間はほぼ飲まず食わずでしょうから、体が言うことをきかないと思います。
ですから井岡の今回の勝ちはラッキーもあります。オーレドンの左が当たってもキレもパワーもないのでやり過ごせたし、結構かわしてもいた。しかしちがう相手だったら、あるいは、Lフライだったら、というのはあります。
井岡はまだバランスに難があるしまとまりがない印象を受けますが、その分これからが楽しみです。そういう段階で世界を獲るというのは頼もしいとともに不安もありますけれども。
Lフライの世界トップレベル、すなわち、ロマゴンやセグラと当たるまで、あらゆる面でレベルアップしていってほしいです。
シュガーさん - 私にはオーレドンのイーグル戦の印象が強く残っていてキレキレのボクサー像を持っていましたが、昨晩の試合ではスタイル自体が破綻していたというよりもスタイルが中途半端に変わっていたので、試合自体には消化不良のような感覚も覚えました。
今後は着実なレベルアップを目指してほしいです。それなくして性急にキャリアを推し進めると、キツイ表現になりますが名城のような愚直を通り越した愚鈍なボクサーになる危険性がありますので。