喫茶 輪

コーヒーカップの耳

伊丹三樹彦の寸言

2024-08-08 19:19:37 | 文芸

先日「書斎・輪」にご来訪の柳人中野文擴さんにお借りした本。

俳句集『夢見沙羅』(伊丹三樹彦著・現代俳句協会・昭和56年刊)です。

この中に付録のように伊丹さんが俳誌「青玄」の前記に書かれた俳句に関わる寸言が載っています。

185章。

これが面白いです。

わたしの詩作に役立つような言葉がいっぱい。

ということでコピーを取らせてもらって冊子にしました。

初めの方のいくつかを紹介。

「俳句の三味、それはアイロニーとユーモアとペーソスと」

「重く受けとめて軽く言い現わす」

「俳句の真価は深読みに堪え得てこそ」

「一人よがりはないか、仲間よがりはないか、俳人よがりはないか、と作品検討する」

「意味の掴めぬ俳句は文学ではなく、意味の拡がらぬ俳句は詩ではない」

「単純に現わしたい。複雑に味わいたい。俳句というものは」

 

この後も沢山あります。

座右と言うほどではないがしばらく身辺に置いておこう。

あくまでも「わたしにとってのもの」です。
ほかの詩人には役立たないかもしれません。

 

『完本・コーヒーカップの耳』アイロニーとユーモアとペーソスがいっぱい。

 

コメント
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