一瞬下がったテンションだったが、やはり宿が近づくとテンションが
上がった。
宿周辺に着いたのはまだ3時前だったので、軽く周辺を車で回ると
「土肥金山」という観光地があったので旦那とちょっと覗いてみた。
すると旦那がお土産屋さんで「これのどれかを買って帰る」といい
ながら夢中でマグネットの飾りを物色していた。
久しぶりの旅行の記念に買って帰りたいと言っている旦那が愛おし
かった。宿は土肥金山のすぐ近くだったので、旦那は「明日帰る
時にもう一回寄って買う」と言い、宿に向かった。
宿はすぐに見つかったが駐車場がわからなかったので、私がまず
最初に宿に行った。
上がった。
宿周辺に着いたのはまだ3時前だったので、軽く周辺を車で回ると
「土肥金山」という観光地があったので旦那とちょっと覗いてみた。
すると旦那がお土産屋さんで「これのどれかを買って帰る」といい
ながら夢中でマグネットの飾りを物色していた。
久しぶりの旅行の記念に買って帰りたいと言っている旦那が愛おし
かった。宿は土肥金山のすぐ近くだったので、旦那は「明日帰る
時にもう一回寄って買う」と言い、宿に向かった。
宿はすぐに見つかったが駐車場がわからなかったので、私がまず
最初に宿に行った。
入ると、中が異常に暗い。それを見て「あぁ、やっちゃった」と
思った。
女将さんと思われる人が受け付けの中から顔を出す。
車は目の前の空き地に停めていいと言われ、一旦車で待っている
旦那のところに戻った。
旦那に「なんか凄く暗い感じ。失敗したかも。」と言う。
旦那は「まぁ、いいんじゃない?」という感じのリアクションだ
った。
車を停めて旦那と再び宿へ。
受付で鍵を渡され、「部屋は2階です。お風呂も2階。夕食は5時半
で朝食は7時半です。お風呂はちょっと熱いのでお水を入れて入って
ください」と言われ、あとはもうお好きにどうぞという感じだった。
なんともあっさりした感じ。
しかしそこは「愛想が悪い」とは別の感じで、変にベッタリされた
り、あれこれ聞かれたりするよりは全然良かった。
youtubeで良く旅の動画を見ると最近は部屋まで仲居さんがついて
きて、という旅館やホテルは少なく、よっぽど高級なところとか
受付で鍵を渡され、「部屋は2階です。お風呂も2階。夕食は5時半
で朝食は7時半です。お風呂はちょっと熱いのでお水を入れて入って
ください」と言われ、あとはもうお好きにどうぞという感じだった。
なんともあっさりした感じ。
しかしそこは「愛想が悪い」とは別の感じで、変にベッタリされた
り、あれこれ聞かれたりするよりは全然良かった。
youtubeで良く旅の動画を見ると最近は部屋まで仲居さんがついて
きて、という旅館やホテルは少なく、よっぽど高級なところとか
離れのあるようなところでなければ、仲居さんがバッグを持って部屋を
案内してくれたり、部屋に仲居さんが入ってお茶を入れてくれたりという
のも少ない。
決してそういうことをしてほしいというわけではなく、むしろそういうのは
うざいと思っていたので、民宿となれば当然そんなことはしないのだが、
その「あとはお好きにどうぞ」感が気楽でいいなぁという初めてポジティブ
な印象を持った。
旦那と民宿の階段を上る。
「どこだ、どこだ」と部屋を探す。
「あ、あったあった」と鍵を開けて部屋の中に入る。
この瞬間が一番ワクワクする時じゃないだろうか。
部屋に入ると、想像していたよりももっともっと古びた部屋だった。
それを見て私が冗談っぽく「ごめんね~」と言う。
「失敗したね」という意味だ。
しかし旦那は、私に気を遣ってというわけじゃなく「いや、いいん
じゃない?」と普通に言った。
そしてカーテンを開けると目の前が海。遮るものは何もない。
ただ目の前が海。こんなところに泊まったのは初めてのこと。
正にオーシャンビューだった。
部屋を一通り物色したあと「お風呂見に行ってみようよ!」と私が
言うと「あ、そうだね!」と旦那も思い出したように言い、2人で
お風呂を見に行く。
画像等で見ていた時はあんまり綺麗じゃない印象だったが、そこは
想像と違って、「あぁ、いいんじゃない?」と心から思えるお風呂
だった。広さもあり、雰囲気もあるのだけど、変に古びた汚い感じは
なかった。
夕食前に一回入ってみようと言って部屋に戻った。
私は、旅行が決まった時から「伊豆でハヤブサを見るのが楽しみ」
と言っていた。
ハマっている昔のプロレスラーの試合を見るのが最近のブームで、
旦那とも一緒に見ることが多くなってきたので旅行先でも見たいと
言い、今回PCも持ってきていた。
なので、旦那が「Wi-Fi繋がるのかなぁ」とあれこれやり出した。
部屋から出て行き、受付付近に行き、戻ってくると「Wi-Fi1階しか
繋がらないみたい」と言う。要するに部屋でハヤブサは見れない
ということだ。
私がガッカリしていると旦那は動画を私のスマホにダウンロード
してくれた。その後それをどうにかPCで見れないか、というのも
あれこれやってくれていたが、結局PCでハヤブサは見れなかった。
夜にお菓子パーティをしようと言っていた。お菓子パーティという
のは単にご飯を食べ終わってから寝るまでのどこかの時間にお菓子を
食べるだけのことなのだが、普段の日の夜は旦那も次の日の仕事の為に
早く寝なければいけないし、私は私で夜の片付けをしながら旦那の
お弁当を用意したりしているし、もう中年になってきて夜にしょっちゅう
お菓子を食べるというのもなんだか気が引けるので、旦那の休みの
前の日になったりすると「今日は特別な日」という感じで、youtube
なんかを見ながらお菓子をのんびり食べようという意味で、私達の
中ではそれをお菓子パーティと言っている。
ちょうど宿から歩いて行ける場所にスーパーがあったので、旦那と
お菓子を買いに行った。それが何故かなんとも幸せな時間だった。
スーパーから戻り、夕飯までの間に旦那とお風呂に入る。
言われていた通り、本当にお風呂はめっちゃ熱かった。
旦那が必死に桶で何杯も何杯もお湯を掻きだし、水道の蛇口をマックスに
して水をその分入れた。まぁまぁの広さのお風呂だったので、ちょうど
良いお湯の温度になるまで結構な時間がかかった。^^;
しかし何とか入ったお風呂は気持ち良かった。
大きな開口の窓を開けると、ほとんど露天風呂だった。
気持ちの良い風から入って来る中、まだ明るい時間に、旦那と温泉に
入っているという贅沢感があった。