★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2024-08-20 09:52:13 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~テンシュテット指揮ベルリン・フィルのシューマン: 交響曲第3番「ライン」/交響曲第4番、メンデルスゾーン: 交響曲第4番「イタリア」ほか~



<DISC1>

シューマン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品97 「ライン」
      4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ヘ長調 作品86

<DISC2>

シューマン:交響曲 第4番 ニ短調 作品120
メンデルスゾーン:交響曲 第4番 イ長調 作品90 「イタリア」

ホルン:ゲルト・ザイフェルト
    ノルベルト・ハウプトマン
    クリストファー・コーラー
    マンフレート・クリエール

指揮:クラウス・テンシュテット

管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

CD:タワーレコード TDSA10005

 このCDは、テンシュテットがベルリン・フィルとの初録音である1978年収録の「ライン」他のアナログ録音と、1980年収録のシューマンの第4番&「イタリア」を各オリジナル・カップリングで2枚に集成。今回の発売のために、DISC1のアナログ録音は本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、DISC2は初期デジタル録音からのいずれも新規のSACD化。SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。

 指揮のクラウス・テンシュテット(1926年―1998年)は、ドイツ、メルゼブルク出身。ライプツィヒ音楽院においてヴァイオリニストとしての研鑚を積む。1948年、ハレ歌劇場のコンサートマスターとなるが、指の病のために、1952年に同劇場の首席指揮者へ転身。1970年にベルリン・コーミッシェ・オーパーに登場するが、次第に東ドイツでの音楽活動に限界を感じ、1971年、スウェーデン・ヨーテボリでの客演を機に西ドイツへ亡命。1972年、キール歌劇場の音楽監督に就任。ロンドンの聴衆に「ヴィルヘルム・フルトヴェングラーを彷彿とさせる」と評された彼の情熱的かつ個性的な音楽は、1974年のボストン交響楽団への客演を機に世界にその名が知れ渡った。1983年には100周年を迎えたメトロポリタン歌劇場に招かれベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」で大成功をおさめた。以後、アメリカの主要なオーケストラを指揮。特にタングルウッド音楽祭では常連であり1983年までボストン交響楽団と共にほぼ毎年出演を続けた。 1983年、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任。1984年~1985年にかけて、テンシュテットは同楽団を率いて日本を含むアジア、アメリカ、オーストラリアへのツアーを敢行し成功させた。テンシュテットのレパートリーは多岐にわたる。特にベートーヴェン、ワーグナー、ブルックナー、ブラームスなど、ドイツ・オーストリア系の作曲家を得意としており、中でもグスタフ・マーラーの演奏解釈で知られ、1979年には国際マーラー協会からメダルを授与された。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ●クラシック音楽●コンサート情報 | トップ | ●クラシック音楽●コンサート情報 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

新譜CD情報」カテゴリの最新記事