北風と太陽がどっちが強いかという話がイソップ物語にありました。二日間ひどい天気でしたが、その話をふと思い出しました。どっちが、旅人の上着を脱がせることが出来るかの話でした。
北風が吹けば吹くほど、旅人は強く襟元を引き締め服が飛ばされないようにし、お日様がポカポカと優しく暖かく旅人の身を包んでやった結果、暑くてあつくてついに上着を脱ぎ、お日様の勝ちになったという話でした。
北風が強ければ強いほど、人も強くなるのでしょう。天気の荒れが酷ければひどい程、最初は面くらい被害も多く出ますが、やがて人は知恵を出し合い、悪天候に勝てる方法を勝ち得ることができると思います。
先ほど、ちらっとNHK総合のテレビを見たのですが、三年前のあの大地震のあと、どうやったら被害に遭わないか、遭ったとしてもどうやって被害を最小限にすることが出来るかを、他所の地区の経験や工夫なども例に示したり、専門家を招きその知識を披露してもらいながら、止めどもなくある地区の人たちが話し合っているところです。
人は大変な被害を被りましたが、たぶん生き残った人たちはより強くなったに違いないと思います。
問題は、この被害を忘れてしまうことです。昭和8(1933)年にも大津波に襲われたと言う地区が、わずか80年足らずで忘れてしまったのです。大津波はその前は明治期にもあったのだそうです。
起こしても起こしても倒れてしまうビワの木。土が大雨で軟らかくなってしまったうえに強風に遭ったからです。また起こしてやらなければなりません。根は意外に広く深く張っていないようです。
今日も午後はひどい風になりました。木は傾き、簡単な造りの鶏小屋のトタンが剥がされ、太い針金でとめておいたトタンの塀のような物が倒されたりしました。
もちろん、まだ畑には入れません。表面はなんてことの無い普通の土ですが、いったん足を踏み入れたら、たぶん長靴が潜ってしまうくらい、土が緩んでしまっていると思います。もう少し、水が地中に落ちて行くのを待たなければなりません。何度も失敗していますので、今度は気がつきましたので、行かないようにしています。
いつの間にか、こんなに大きく福寿草が咲いていました。真っ黄色ですから、とても目立ちます。「お~~、今年も咲いてくれたか。」 嬉しくなりました。